パートナーを社会に紹介する | 【マメブロ!】ビーンズ障がい者ヘルパー

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障がい者の自立支援×あそびを通して
心のバリアフリー社会を目指すビーンズのブログです

こんにちは!ビーンズの田島です。

先日は、作業所に通われているパートナー(利用者)を自宅に送る移動支援ガイドがありました。
その途中、スポーツセンターに寄って体育館でバドミントンで遊びます。
これは毎週やっているガイドでそのパートナーとはもうすっかり顔なじみです。

そのガイドの中でちょっと僕なりに工夫している事があります。

今回のエントリーではその中のワンシーンからちょっとした
「自立支援」のお話をしたいと思います。

ガイドではたくさんの「他人」とやりとりする瞬間があります。
バスに乗車するときの支払い
スポーツセンターに入るときの受付
体育館プールや体育館等、
数ある施設の中のどれを使いたいか、希望を伝える。

こうした事は全て本人にやってもらいます。
前回お話した本人の成長の他にもう一つ意図があります。

それは、こうした障がいのある人を知ってもらうということです。

当たり前の話ですが僕たち障がい者ヘルパーは、
パートナーの生活のほんの一部しか関わる事ができません。

僕たちがどんなに工夫を凝らして良いガイドが出来たとしても、
それは本人からすれば些細な出来事である事がほとんどです。
(もちろんそうならないように楽しむのですが!)

僕たちがどんなにパートナーの事を理解したとしても
やはり一緒にいられる時間は本人の生活のほんの一部です。

だからこそ、自分がいないときでも安心して暮らして行ける
環境を少しでも作ることを意識します。

つまり、自分と同じくらい本人を理解している人を増やすのです。
もちろんそこまで理解を創造するのは難しいかもしれませんが、
少なくとも、「変わった人」がそこにいるということを頭の片隅にでも残しておくことが
障がいのある人と共生できる社会作りの小さな一歩であると考えています。

行きつけの飲食店の店員さん
バスの運転手さん
スポーツセンターのスタッフ
もしくは電車で隣に座ったお姉さんかもしれませんし
道ばたを走り回る子どもかもしれません。

移動支援ガイドヘルパーは様々な障がい者と関わる仕事の中でも、
そうした健常者との「結節点」に特に近い仕事であると思います。
極端な事を言えば、個人的にこの仕事の肝は
「パートナーを社会に紹介すること」であると思っています。

パートナー本人が成長し、自分一人で成長できるようにサポートする、
本人から社会に歩み寄る「自立支援」

「紹介」を重ね、社会の理解が広がる事で、
パートナーにとって生きやすい社会を作る。
社会の方から本人に歩み寄る「自立支援」

どちらも障がい者ヘルパーの大事な役割であると考えます。
お読みいただきありがとうございます。

ガイドヘルパーが必要ない社会なんてどうでしょう?