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警察庁の統計を見ますと、古物営業の許可、
すなわち、古物商の許可を取った業者さんの数は、
毎年増えています。

【参考】警察庁のページ
平成23年中における古物・質屋営業の概況


統計上、廃業した方の数は、その分減りますから、
廃業した方の数より多く参入者がいる、ということ
になります。

「平成14年以降、一貫して増加」となっています。



これは、リサイクルショップなど、中古品市場が
拡大していることと関連があるでしょう。



この不景気のなか、右肩上がりというのは、
数少ない市場ではないでしょうか。


先日、環境省のリユースに関する資料を
読んでいました。

使用済製品等のリユースの促進

なお、世間一般的には、リサイクルショップ
のように、リサイクルという言葉を使い
ますが、お役所では厳密にリユースとか、
リユースショップと言います。


リサイクルは、不用品を壊したりして原料レベル
にして、また使うということを指すので、
リユースとか、リユースショップをいう言葉
を使うのが正しいのですね。


言葉の定義は、これくらいにして、いわゆる
中古品販売です。

上記の環境省の資料を読んでいますと、
家具、電気電子機器、日用品などのリユース市場
は、約1兆円規模です。


これに中古車市場が、推計ですが、2,6兆円
がありますので、合計すると3兆から4兆円規模
になるようです。

上記の中古車以外の1兆円規模の中古品販売の
市場ですが、そのうち、リユースショップや
中古販売店での購入が、50%、ネットオークション
が45%となっていました。

また、1972年からの事業所数、販売額の推移の統計が
ありまして、そこを見ると、まさに右肩上がりで、
増加していました。


例えば、1事業所あたりの販売額が2002年の2605万円
から、2007年は4460万円に増えています。

ただし、中古車販売市場は、ほぼ横ばい状態でした。


さらに、ジャスダックやマザーズに上場する企業も
出てきているとのことです。
(買取王国が、今年2月にジャスダック市場に上場
するとのこと)。


これは、やはり人々が中古品に対するイメージが
変わって、中古品を買うことに対する抵抗感が
なくなったからではないでしょうか。


本当に、インターネットオークションも盛んですし、
フリーマーケットは、いろいろなところで行われて
います。


新規に開業する会社さんでも、中古の家具、オフィス
用品を買う方も増えています。机や椅子は、中古で
そろえて、高級な椅子を安く手に入れたよという
話を実際に、聞きました。


もちろん、リユースショップ、リサイクルショップや
中古パソコン、中古携帯電話、中古家具販売、古道具屋さん
などなど、店を開けば、即儲かる、というものでもなく、
廃業する業者さんもいることでしょう。


しかし、全体を見ると、市場としては、拡大しているのです。


後は、品揃えを豊富にすることや、いかに集客をしてうまく
やっていくかという、その店、その店の独自の工夫が必要
になるということでしょう。







ヒカリエのエスカレーター
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