例のごとく、日曜の夜に自宅で仕事してたら、深夜になってしまいました。
明日は仕事なのになぁ…
こうして自宅に持ち帰っている仕事は、たいがい、事件の関係の仕事です。
でも、たまに、事件の関係ではない仕事っていうのも舞い込みます。
以前、調停委員に対する講義なんてのもすることがあるとここのブログに書きましたが、そういったのは事件の関係ではない仕事…ってことになります。
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この、事件の関係ではない仕事ってことで今でも覚えているのが、ずっと前にいた役所で所長からじきじきにあった
「少年審判で変わることができた親の例を挙げて紹介してほしい」
ってリクエストです。
紹介するのは、一般の方々の前でしてほしいということでした。
つまり、一般の方々の前で家裁の少年審判の役割を説明しろ…と、しかし、手続の説明とか、制度の説明とか、そういう紋切り型の説明ではなくて、わかりやすい紹介とするために
「少年審判を通して変わることができた親」
って視点で説明しなさい…と、まぁそういう感じです。
大ざっぱにいうと、現職の裁判官が、一般の方々を前に家裁の紹介を行う…とまぁそんな企画だったわけです。
これはね、ふだんの事件処理よりも難しい仕事でした。
はっきり言って、そんな親はいない…そう思いました。
困ったなぁ~ なんでこんなこと考えなくっちゃいけないんだろう??
そうだ…調査官に相談してみよう!
調査官なら、そういう親御さんも知っているだろう…
そう思って、主任調査官をつかまえて、聞いてみました。
「所長からね、少年審判で変わることができた親の例を挙げて紹介してほしいって言われているんですけど…なんかいいケースとか、ないですかね?」
「は? そんな親いるわけないじゃないですか」
にべもない返事がかえってきました。
困ったなぁ…と、その時途方に暮れたことを覚えています。