少年友の会を検索すると、いや~出るわ出るわ…


ググったら10万件以上ヒットします。


意外と有名なのね…




多くの家裁は調停委員の協力を得て仕事ができるんですが、この調停委員は裁判所職員とはちょっと違って民間から登用されています。


そして、多くの調停委員は、少年友の会の会員にもなられています。



保護者がいない少年って、多いんです。


いまどき、あまりそんな子はいないだろう…と思われる向きもあるかもしれません。


しかし、親と死別して、祖父母が面倒をみている…しかし、その祖父母は高齢や疾病のため実態としては少年の面倒をみていない…


とか、


親も別の事件にかかわって塀の中にいる…


とか、


親はいるものの、まったく家裁の手続に協力しない…


なんてこともあるんです。


最後の「家裁の手続に協力しない親」って、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、これも様々なんです。


親自身がまったく自宅に居ついていないために、連絡がとれない…とか、逆に自宅にいることはハッキリしてても、いわゆるひきこもり状態だとか…




で、そんなところの子どもが事件を起こして家裁の審判を受ける時…


少年友の会の力を借りることがあるんです。




具体的には、付添人になってもらいます。


審判に親は出頭しませんが、代わりに、民間人である少年友の会の会員が付添人として審判に出るわけです。


立場は…少年の付添人…いわば親代わりです。




裁判官によって、この少年友の会の会員の付添人に対するイメージが違うかも知れないんですが…


わたしは、総じてなかなか素晴らしい付添人活動をしてもらっていると思います。


弁護士付添人とはまた違った付添人なんですけどね…


なんといいますか、こう…ほんとに親代わりって感じでやってくれます。


しろうと感覚 とでも言いましょうか。




多くの方は、ちゃんと鑑別所に面会にも行ってくれます。


少年にとっては、見知らぬおじさんおばさんだと思うのですが…


会員の方々にとっても、初対面の子どものはずです…




これが、上手に叱ってくれるんですね~。


面会でも、審判でも。




わたしは、どちらかというと、よく付添人を少年につけてました。


付添人には、弁護士付添人とそうでない付添人があって、少年友の会の会員の人になってもらう付添人は後者に当たります。


使い分けてたんですよ。


「親がいないので、せめて手続の中だけでも親代わりになって親としての役割を演じてくれる人は居ないか?」


と、そういう感覚でした。



あくまで、実の親子ではないんですが、少年友の会の会員の先生方がしてくれた付添人活動には、いろんなヒントがあったと思います。


家裁は、もうちょっと少年友の会と密接に連携していいんじゃないかなぁ~