【全難聴】耳マーク腕章配布について
$『いくお~る』 聴覚障害に関する情報ブログ-耳マーク腕章
震災後、日本財団の東日本大震災津波支援に関わる助成金事業を受け、全難聴は被災難聴者が支援を受けやすくすることを目的とした装用品を作成、配布しました。
それが耳マーク付きの腕章、及びベストです。

当初の目的としては、避難所で音声情報による支援が受けられないという事態を防ぐために、作成した腕章を避難所で配布することでした。
しかし、それまで被災した難聴者がすでに数ヶ月間避難所ですごしていた場合、それらの方々に改めて腕章を配布することについて考えることになりました。
全国40箇所近い情報提供施設にも配布し、多くの方々の意見を集めて気がついたのは、きこえについて告知するシンボルは緊急時のみの活用ではいけないということです。

まずこの腕章が、難聴者の常備品になるべきものだということ。
またこの腕章は「きこえが不自由である」ことを的確に周囲に認知されるように、普段から日常的に使う機会を設けるべきであるということです。
新たに作成した腕章は、「耳が不自由です。筆談してください」及び、「聴こえのサポーター」という2枚の用紙を差し替えることができるものになっています。
病院や会合に通訳者や要約筆記者の同行を求める時がありますが、その際彼らに「聴こえのサポーター」用紙が入った腕章をしてもらうことで、多くの人に耳マークのついた黄色い腕章がきこえに関するものであるという印象を広めていくことができます。
そしていざ災害が起きた時には「耳が不自由です」という用紙を装着した腕章により、難聴者自身が支援の必要であることを周囲に示します。

予想される震災に対し、今後も全難聴はこれらの装用品を、グッズとしてだけではなく、災害対策常備品として公費による配布が実現されるように、活動を続けていきます。
(全難聴サイトより引用)
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オガワも持ち歩き、機会があるたびに活用しています。
耳マークや聴覚障害者について社会の理解を広めるために、有効に使いたいものです。