テーマ:

~三井住友フィナンシャルグループ奥正之会長からのご祝辞~
~米倉一橋大学教授と上山隆大内閣府総合科学技術議員と鼎談~

 

 私のちょうど20冊目の著書は、『日本はなぜ負けるのか』(2016年6月インプレス刊)です。その大半が、研究開発技術者時代に書かせて頂いた横書き数式入りの理工学図書ですが、今回の著作は、縦書きで他でもないインプレスR&D社長の井芹昌信氏自らの依頼による緊急提言書なのです。


 本書の主張は、私にとって交流の深い9か国=米国、英国、フランス、ドイツ、中国、韓国、イスラエル、オーストリア、ハンガリーの過去20年間のGDPを比較して他国が平均2~3倍以上に成長しているのに対して日本だけが4%減少しているという衝撃的な事実から始めています。本書では、その理由はどこにあるのか?何が問題なのか?負けないための処方箋は何か?について書かせて頂いております。


 去る6月30日に開催された、出版記念パーティを兼ねた鼎談会では、産業革新機構勝又幹英社長による私との交流の逸話と乾杯のご挨拶、奥正之三井住友FG会長からも私との交流の逸話についてご祝辞を頂き、当社社外取締役坂東眞理子昭和女子大学理事長からは、日本の未来を拓くために個々が自立した社会を目指すべきとのお話を頂きました。


 科学技術系の私としては、経済学・経営学者との初めての鼎談でしたが、井芹昌信インプレスR&D社長の名司会のもと本書を巡る有意義な議論をさせて頂きました。一橋大学イノベーション研究センター教授の米倉誠一郎氏からは、日本の規制改革・大学改革についての歯に衣着せぬご指摘を頂き、内閣府科学技術会議議員で前政策研究大学院大学副学長、スタンフォード大博士でシリコンバレー研究者の上山隆大氏のトークでは、日本の科学技術政策の課題についてお話され、私の著作の目的に関して皆様には、共通認識を持って頂いたように思えました。

 

●出版記念鼎談討論会 (パーティ内イベント)
出演 一橋大学イノベーション研究センター教授 米倉誠一郎氏
内閣府総合科学技術・イノベーション会議議員・政策研究大学院大学客員教授 上山隆大氏
インターネット協会理事長/株式会社ブロードバンドタワー代表取締役会長兼社長CEO 藤原洋
司会 インプレスR&D代表取締役社長・発行人 井芹昌信氏

 

【インプレスR&DのWebページからの本書の説明】
 本書は、現、一般財団法人インターネット協会理事長が語る、現在の日本の経済・経営状況についての問題提起およびその解決への方途といえる一冊です。
 まず1994年を起点にした「失われた20年」を題材し、現状、日本が世界において劣勢に甘んじている理由を論じています。その端的な事実は、世界の主要各国を眺めてみても、日本のGDPだけが減少しており、その最大の原因は、日本だけが「インターネットというイノベーション」への対応ができていない点に尽きます。
 1994年に、日本でインターネットの商用化が始まり、日本だけでなく世界においても、数多くのインターネット企業が設立されました。その後、世界の国々は、インターネット前提社会へと大きく変化しました。
 しかし、日本では、インターネット・インフラの整備だけは進みましたが、インターネットの利活用は一向に進まず、インターネットがなかった時代と変わらない時代が続いているのです。
以上のような背景から、
第1章では、世界の主要国との比較において、過去の20年間に日本のGDPだけが減少した点について、
第2章では、世界経済に構造変化をもたらしたインターネットの衝撃について、
第3章では、失われた20年を打破する成長戦略の担い手について、
第4章では、失われた20年を打破する成長戦略に立ち塞がる「岩盤規制」について、
第5章では、日本が負けないための処方箋について、
述べています。
 世界的にもそうですが、日本もまた、インターネットを基盤とした変化の時代の渦中にあります。その変化の時代に、日本はやみくもに変化をするのではなく、理論に沿った意味のある変化を起こすべきではないでしょうか。
本書にて、この日本が今後変わるべき有効な方向・そのあり方を示唆したいと思います。


基本情報
発行日:2016/06/06 発行社:インプレスR&D ページ数:152
(印刷版) ISBN:9784802090803
プレスリリース:http://www.impressrd.jp/news/160606/NP
ネクストパブリッシング::http://nextpublishing.jp/book/7817.html

 

目次
第1章 過去の20年間に日本のGDPだけが4%減少!
~英2.6、米2.4、独1.6、仏2.8、韓3.1、中18.6、墺2.2、洪3.2、以3.6倍~
1・1 日本を含む10カ国のGDPの推移 ほか

第2章 世界経済の構造を変化させたインターネットの衝撃
~「失われた20年」とは「変化に気づかずに過ごした20年」である!~
2・1 インターネットの起源と今日の利用状況 ほか

第3章 失われた20年を打破する成長戦略の担い手とは?
~経団連企業とインターネット企業~
3・1 アベノミクスとは? ほか

第4章 失われた20年を打破する成長戦略を阻む厚い壁とは?
~アベノミクスを進めるうえで障害となる「岩盤規制」~
4・1 日米の経済学者スティグリッツ氏・ジョルゲンソン氏・岩田一政氏の見解,ほか

第5章 日本が負けないための処方箋
~世界一のIoT社会を目指した「技術革新」と「規制改革」~
5・1 「国家間競争」から「企業間競争」へと変化する時代における「国益」とは?ほか


著者紹介
1954年生まれ。京都大学理学部卒業(宇宙物理学)、工学博士(東京大学)。
1977年日本アイビーエム入社後、日立エンジニアリング、アスキーを経て、1996年(株)インターネット総合研究所(現在代表取締役所長)を創業し、1999年東証マザーズ第1号上場、その後、グループ企業として(株)ブロードバンドタワー(現在代表取締役会長兼社長CEO)、(株)ユビテックを上場。1998年インターネット協会副会長、2000年(財)インターネット協会副理事長、2015年一般財団法人インターネット協会理事長・兼IoT推進委員長(現任)。
約10年の第1期は、大企業で研究開発エンジニアとして、次の約10年の第2期は、ベンチャー企業の研究開発担当役員としてデジタル動画の国際標準化と研究開発プロジェクトリーダー、情報通信政策有識者会議メンバーとして、約20年の第3期は、インターネット・テクノロジーベンチャー企業家、インターネット業界団体代表者、情報通信政策有識者会議メンバーとして活動している。

 


 

平成28年8月24日
代表取締役会長兼社長CEO
藤原 洋

 

いいね!した人  |  リブログ(0)