米国の環境保護団体シー・シェパード(SS)の抗議船に日本人女性が乗船していることが確認された。2010年3月8日に放送された日本テレビ系の報道番組「真相報道バンキシャ!」がSSの抗議船を取材、乗船している「マリコ」と名乗る30代の日本人に接触し、電話インタビューしていたからだ。

■「妨害することによって日本が捕鯨やめれば」

 08年3月ごろから、SSが発表する声明文に日本語翻訳文が付くようになり、そのころからSSに日本人メンバーがいるのではないかと推測されていた。

 2010年2月15日には、SSの高速船「アディ・ギル号」が日本の調査捕鯨船に衝突して大破したのは日本側に責任があるとして、拡声器を使って日本語で3億円の損害賠償を要求。このため、日本人が同乗しているのでは、と噂されていた。

 「バンキシャ!」では「マリコ」氏は30代の日本人女性で、通訳として乗員しているとし、その動機を、

  「妨害することによって日本が捕鯨をやめることができたら、逆に(ホエール)ウォッチングビジネスで栄える国になることができたら、うれしいと思いませんか」

と話した。母国船への妨害行動については「複雑です」としたうえで、

  「確かに暴力的だと思われるんですけれども、人に対して行っているのではなく、人間を含む(生き物の)命を救うために、行っています」

と説明した。SSは2月11日、南極海で日本の調査捕鯨船に薬品入りのビンを投げ込み、乗組員3人にけがをさせているが、故意ではないと主張している。

■拘束されたSS船長、傷害容疑でも捜査へ

 一方、2月15日に南極海で昭南丸に水上バイクで乗り込み、拘束されたSSメンバーで、「アディ・ギル号」船長ピート・ベスーンについて、海上保安庁は東京港に到着する12日にも艦船侵入容疑で逮捕する方針を固めた。ベスーン船長は、昭南丸に2月11日に薬品入りのビンが投げ込まれた事件にも関与している可能性があり、傷害の疑いでも捜査する方針だという。


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