2017.05.20 横浜スタジアム
横浜DeNA 6 - 4 巨人
交代期の攻防
中盤から終盤へ、投手の代わりめに集中打で逆転勝利!
ベイスターズは5回、6回の中盤に3本ずつ、計6本のヒットを集めて見事に逆転に成功しました。
相手先発内海から初回にロペスの2ランで鮮やかに先制するも、先発のクラインが2回に炎上して4失点。
3回以降はクラインも立ち直りましたが、試合が全体的に落ち着いてきていました。
巨人サイドとしては内海の代え時、そのタイミングを計るのが中盤の5回、6回。
おそらくは6回までは投げ切らせるプランだったと思います。
【試合を動かしたのは松本】
5回に試合を動かしたのは代打松本でした。
今シーズン初打席、内海の内角のストレートに詰まりながらもセンター前へ。
続く倉本がレフト前へはじき返し、無死1,2塁。
1番桑原が送って2,3塁とすると、巨人は前進守備は敷かず。
2番梶谷がセカンドゴロで痛み分けの1点を頂き、3-4と1点差とします。
次の宮崎がこの試合の大きなポイントとなりましたが、宮崎は四球。
内海にとっては痛恨の四球となりました。
次打者は好調ロペス。
甘く入ったスライダーを泳ぎながらも捉え、レフト線へ同点タイムリー。
【あの走塁は?】
6回も内海は続投。
1アウトから荒波がライト前ヒットで出塁。
代打戸柱が三振に倒れて二死。
諦めかけた中、倉本が外の変化球をうまく拾ってライト線へ二塁打。
二死2,3塁のチャンスを作ります。
→ただ、荒波はここはホームをつくべきではなかったでしょうか。
→三塁コーチャーが止めてましたが。
【桑原が勝ち越し打】
さて、同点で二死2,3塁。
バッターは桑原。
巨人はついに内海を諦めて桜井をマウンドへ。
桑原は中途半端で迷いがありました。
甘いコースのストレートにまったく手が出ず。
大きく低めへ落ち込んでいくカーブに泳がされて空振り。
苦しい打席。
ところが2ストライクですから、もう選べません。
その状況の中、桜井の投げたストレートが甘い高さに浮いてきました。
桑原はこのボールを捉えてライト前へ。
2点タイムリーとしてついに勝ち越し成功しました!
この時のスイングは驚くほど良いスイングをしていたと思います。
グリップからボールにぶつけるようにバットを出し、ヘッドを返すことなくボールにアジャスト。
大不振が続く打撃とは思えませんでした。
→なので次の打席も期待したのですが・・・・
【勝ち継投】
7回から勝ち継投に。
パットン、三上と繋いで最後は山崎で締めてゲームセット。
今日から継投の順番を戻しました。
【力むなヤスアキ】
山崎はしっかりとリリーフで結果を残してのクローザー復帰という形になりましたが、今日はちょっと力んでいましたね。
全体的にボールが高く浮いていて、ツーシームが落ちていませんでした。
先頭にヒットで出塁を許しますが、亀井を併殺に。
この亀井を討ち取ったボールもツーシームの落ちそこないでしたが、ショート真正面でしたね。
ラッキーでした。
しかし、この併殺で平常心を取り戻したか、村田には隙をみせず、最後は低めに確度良く150キロのストレートを投げ込んで空振三振。
この最後のボールの指のかかりを覚えておいて欲しいなと思います。
■クラインの恩恵
今日のクラインがやった大きな仕事は巨人打線を狂わせたことでしょう。
もう、2回の4失点はたまらなかったですよね。
いったい何点入ることやら。
ストライクは入らないわ、ストライクに投げれば打たれるわ、塁に出せば走られるは、もう巨人はやりたい放題でした。
ただ、3回、4回、5回と無失点で切り抜けました。
巨人はこの間ヒット1本も打てませんでした。
特に好調のマギーはクラインにタイミングがまったくあわず、じれったい様子も見せながら凡退を繰り返していました。
放送席でも話題になっていましたが、マギーはその後の打席でも振るわず、完全にクラインに狂わせられた、そんな印象でした。
これはパットンにも言えることですが、とにかくストレートを低めでストライクがとれるようにならないといけませんね。
逆にそれが出来れば、凄まじい投手になれるはず。
捕手もクラインには細かいコースの指示を出す必要はないと思います。
低くストライクを取る、この1点に集中してはどうかと思っています。
さてさて、何とか試合には勝って借金を3に戻しました。
明日の試合は大切ですね。
今永に意地を見せてもらいたいところ!