2015.08.29 横浜スタジアム
横浜DeNA 2 - 3 広島
勝ちが漏れた
痛恨のエラーで砂田の勝ちが飛び、最後は山崎イニングまたぎに力尽き・・・
なんと悲しい、虚しい負け方か・・・・
黒田を相手に逆転し、2-1と1点リードで迎えた5回表。
この回を無失点に抑えれば砂田に勝ちの権利がつく大事なイニング。
ランナー2塁に丸を置いて、2アウトからエルドレッドの当たりは高い内野フライが三遊間に上がりました。
よし!討ち取った!
と、思ったら、なんとショート柳田がまさかの落球。
同点を許しました。
ただね、この落球、あってはならないことですが、柳田だけを責めるのもまた気の毒。
途中までバルさんも打球を見上げながら歩み寄ってきていました。
場所的にはサードが捕っても良かったような位置だったので、お互いお見合いをして最後は柳田が責任を背負い込んだという落球でした。
二人の間の連携がうまくいかなかったというのが最大の原因ですね。
(柳田が「俺が捕る!」と強い気持ちで来れば何も起こらなかったのですが・・・)
慣れないショートのポジションについた柳田。
三遊間でコンビを組んだ経験が浅く、お互いの意思疎通がうまくいかなかったなんて言い訳はできませんが、まあ、起こるべくして起こった事件とも言えますね。
気の毒のはその後の柳田の打席。
ヒースから左中間フェンス直撃の二塁打を放ち笑顔なきヒット。
そのヒットの後、代走を告げられベンチに戻されました。
ベンチでヘルメットを叩きつけるシーンが映りました。
代走白崎が送られて、その後の梶谷のヒットで本塁憤死し、柳田の執念は藻屑と消えてしまいましたが、私はこの試合は逆に柳田にかけてもらいたかったです。
延長10回裏に最後のバッターが2番に代わって入った白崎だったことを考えると、ここで柳田だったらどうだったかなんて考えてしまってね・・・・
その後に挽回のチャンスを与えても良かったかなと思いますね。
そうした選手のマインドをうまく使うのもまた、采配だと思います。
■砂田、7回を2失点(自責1)の好投!
対砂田対策にまたもや右打者中心のオーダーを汲んで来た広島。
何度も言うとおり、砂田は対右打者の被打率が非常に悪いことはデータで出ているので、これからも当然それに対峙することは多くなるでしょう。
確かに今日も右打者にヒットを打たれました。
が、解説の遠藤さんのコメントで気付いたことがあります。
それは右打者に打たれているヒットのほとんどがシンカーだとのこと。
(本来はスクリューと呼ぶべきですが)
確かに!
アウトローに逃げるように逃げ落ちるボールで討ち取りにいっているのですが、タイミングを外されてもゴロを打たれ、それがうまいこと内野の間を抜けているんですね。
初回のエルドレッドのタイムリーはまさにその最たる例。
しかし、内角にズバっと投げるピッチングスタイルに途中から変更したことで広島打線がとらえきれなくなっていきました。
今日の投球は砂田の生きる道が見えてきた試合だったかもしれません。
もともとクロスファイヤーを売りにしている投手。
次の試合もやってくれるでしょう!
■山崎イニングまたぎで失点
無念でしたね・・・
9回のマウンドでは相手を圧倒して、11球で終わらせました。
広島は大瀬良が2イニングを完ぺきに抑えていましたので、中畑さんもそれに触発されたでしょうか。
選択としては間違ってはいないと思います。
が、2イニング目の山崎は明らかに球威が落ちていました。
もう残り試合も少ないので、今後もこういうこともあるかもしれませんが、選択は慎重にして欲しいですね。
三上を使わずに試合が終わってしまいましたから。。。
つくづく投手の継投って難しい・・・・
ただ、10回の先頭打者の丸のセカンド左への当たり。
これ、山下が追いついておきながら反転スローが暴投となりセーフ。
非常に難しい当たりを良く追いついたとも言えますが、これをアウトに出来なければプロの二塁手にはなれません!
広島の菊池であればアウトにしていたでしょう。
楽天の藤田ももちろんアウトにしていたでしょう。
ちにみにあの当たりは今シーズン急激に守備が向上した石川でもなんとかアウトにしたかもしれません。
反転スローは状態の力がなければいくら肩が強くても完成しません。
そのプレーを今の山下に求めるのはもちろん無理。
理解しなくてはならないのは、そのレベルの守備陣をバックに投手が投げているという事実です。
こういう見えないプレーも接戦で競り負ける要因になっているのです。
■結局打線が打ててない
砂田がナイスピッチングし、エレラが完璧なリリーフを見せて、最後は山崎のイニングまたぎが裏目に。
でも、結局投手陣は10イニングを3失点で凌いでいるんですね。
これってむしろ褒められてしかるべき。
昨日散々塁をにぎわせる火付け役となった下園も今日は出塁出来ず。
するとクリーンアップ以降で踏ん張りを期待されてしまい、いつものようにショボイ感じになってしまいますね。
まあ、もちろん打線は水もの。
こういう中で勝つのが強いチーム。
先にも書いたとおり、守備を含めてまだまだレベルが到達していません。
■でも切り替えろ!
高望やないものねだりしても始まりません。
現有戦力で勝つ術を見出していかなくてはなりません。
非常に嫌な負け方をしてしまいましたが、この悔しさをむしろ次の試合にぶつけてもらいたい!
下園、柳田はもう一度1,2番で起用して欲しい!