2015.08.21 京セラドーム
横浜DeNA 2 - 3 阪神
砂田痛恨の2回
前回登板の時の記事でもご紹介しましたが、砂田は対右打者の被打率が極端に悪いんです。
※今日の試合前の左右別被打率
対右打者 .330
対左打者 .151
前の試合では広島がズラリと右打者を並べてきて初回に一気に4得点しました。
この日、阪神もまた極端に右打者を並べてきました。
3番に狩野を入れ、6番に新井を投入。
なんと左打者は1番の鳥谷と9番投手の岩田の二人だけ。
そしてその策が2回に結果となって表れてしまいました。
内野安打を含め5本のヒットを集中されて3失点。
鮮やかに先制を決められてしまい、この時点でゲームの主導権は完全に阪神にいきました。
今の打線に3点を跳ね返せる力があるかどうかを考えると、絶望したくもなる失点でした。
ただ、砂田の前回登板でもそうだったんですが、バックの乱れが彼の足を引っ張っているのも事実。
■バックの乱れが砂田の足を引っ張る
まず、2回の先頭打者のマートンの当たり。
ミートされた打球がセンターの左を襲いますが、左中間を破られてしまうんです。
センター乙坂のポジショニングもあるかと思いますが、追い方が少々雑でした。
もしかしたらシングルで抑えられた当たりかもしれません。
そしてその後、セカンドの宮崎が二つミスを犯します。
1アウトで二塁にマートン。
ここで江越が放った打球は投手の頭の上を超える当たり。
で、二塁ベース付近で宮崎がキャッチし、すぐに一塁へ送球したいところが、二塁ランナーのマートンが気になり送球が1ステップ多かったです。
間一髪でセーフとなり、不要なランナーを一人増やしました。
その後、梅野にタイムリー二塁打を打たれた後。
その梅野を二塁ランナーに置き、鳥谷がバランスを崩しながら大きなバウンドで投手の頭を超える打球を放ちます。
で、ショート白崎の打球・・・・かと思ってあんまり追いかけていなかった宮崎・・・
白崎の顔を見てボケっとしていたら白崎が追いつけず、慌ててグラブを出しにいきますが追いつけず・・・
結局転々とセンターへ抜けていきました。
しっかりキャッチしていれば二塁ランナーの生還はありませんでした。
宮崎は決定的に横の動きが悪く、とくに二遊間の当たりはショートとの連携も絡み、どうもうまくさばけません。
しかし、これはチームとしてはリスクを承知で起用しているため、技術の追いつかない宮崎を責めることもできません。
そもそも最初からセカンドを守るべき選手ではないんですから。
最初の乙坂のプレーに関しては仕方ない部分はあります。
が、宮崎が最初のミスを犯していなければ、そして続くその後のミスも犯していなければ、この回の阪神の攻撃は1点しか入りません。
結果論ですが、その守備のリスクを背負って起用している宮崎がポイントで打てていないのですから、今日は見えないところで采配ミスが連発していたことになります。
ってことは!
砂田は対左打者の数字が悪くても、試合を作れる能力はあると言えます。
この試合も2回を除けば相手に得点チャンスを作らせませんでした。
■打てないのだから守れ!
ショート白崎はこのところ攻守を連発。
総合的に倉本よりも上でしょう。
ただ、2番打者としての適正は無さ過ぎす。
四球、死球、ダメでも相手に球数を投げさせるというような打撃は一切しようとしません。
型にハメるのが良いとはいいませんが、今ポイントゲッターとして信頼できるのは筒香のみ。
であれば、やはりオーソドックスな野球をして欲しい。
1番、2番は走力と出塁率、そして気持ちの上で何とかしてやるという性格の選手が望ましいと考えます。
(いないんだよな~、なかなか、そういう選手が・・・)
それと、セカンドですが、やはりここはガッチリ守ることを優先して投手が安心して投げられる環境を作って欲しいです。
まったく打撃に期待は出来ませんが、山崎あたりを二番セカンドで使うことで、チームの形としては一番よさそうな気がします。
どうせ、想定通りに得点なんてとれやしないんだから!
今日も実は2得点。
4回に3本のヒットを集めて1点とりますが、なぜその後にもうひと押し出来ない!っと口惜しい気もしますが、そこは期待しない。
むしろ最終回に代打で出てきた下園がポンっとホームランが出るわけで、そういう時に備えてランナーを一人でも多く出しておく意識が大事でしょう。
ホームランでなかったとしても広い京セラであれば外野の間を抜ければ一塁からでもホームインする可能性は高いです。
とにかくランナーを出す!
攻撃の意識はその1点でいいのではないでしょうか。
後は投手を中心にとにかく守る。
投手が燃えるような守備を魅せてあげる。
ここ最近の勝ち試合は守り勝つ野球。
これを何とか続けていきたいです。