2015.08.13 東京ドーム
横浜DeNA 3 - 2 巨人
4番の号砲
筒香、奇跡の逆転2ランで菅野を沈める!
まったく勝てる要素のない試合でした。
前回対戦で好投を許した菅野を相手に、何か対策をしてきたのか・・・・
逆に巨人は高橋由のソロに加え、石田をジワジワと攻めて1点追加で計2得点。
石田、三上、長田の継投で2失点に抑えるも、まったく得点が入りそうにない攻撃で無得点であっさり試合終了。
8回までの試合展開では、現地観戦したベイスターズファンは「チケット代を返せ!」と言いたくなるくらい酷い試合だったのではないでしょうか。
しかし、9回にドラマが待っていました・・・
代打の倉本が甘い変化球を引っ張りライト線へ2塁打で出塁。
続く梶谷がストレートを引っ張りライト線へタイムリー二塁打で1点を返し、尚も一死二塁のチャンス。
ここで迎えるは4番筒香。
もう、ここしかない!
という場面で、快音が響きました。
おそらくは菅野のストレートを左中間へ持っていくイメージだったのではないでしょうか。
(私にはそう見えてました)
しかし来たボールはカーブ。
速いボールを左方向のイメージでいたため、始動してからその変化に体が対応。
がっしりと体の芯を残したまま、落ちてくるところを見事にすくい上げるバッティングでした。
8回まで三塁も踏めず、筒香の4打席目はまわってくるのか?という心配のあったくらい好投していた菅野を相手に、この逆転劇は奇跡的。
よくぞ打ちました。
考えてみれば、2失点で最終回まで持っていった投手陣もよく粘りました。
野手陣もバルディリスの超ファインプレーもあるなど、良く守りました。
我慢強く戦うことの大事さを痛感した試合でもありました。
中畑監督は「野球の神様はまだ見捨ててなかった」という旨の発言をしていましたが、いやいやチームを救ったのは筒香をはじめ選手たち全員。
同時に今日の試合はチャンスで筒香にまわせば得点になるというイメージを持つことが出来た試合で、非常に価値のある勝利だったと思います。
今日の筒香の逆転ホームランが、夏の終わりから秋に向けて快進撃の始まりとなる号砲だったと信じたいです。
■9回裏の守りも厳しかった
逆転した後の9回裏のマウンドはもちろん山崎。
しかし、筒香の2ランが出たあと、もっと時間をかけて攻撃をして欲しかったんです。
山崎に準備の時間を与えるために。
もちろん山崎は前々から準備をしていたとは思いますが、いくらなんでも菅野の好投を見れば自分の出番が回ってくるということはなかなかイメージ出来ません。
逆転して初めて気合が入るというものです。
そこからロペスが初球を打ちあげ2アウト。
続く宮崎に二塁打が出たから良かったものの、そのあとバルディリス敬遠で8番高城がやはり初球打ちで凡退。
ある程度の時間がかかったから良かったですが、山崎が心身共に充実させる時間には少々ものたらなかったかなというのが正直な印象です。
チーム一丸の戦い方とはそういったものも含まれていると考えています。
で、マウンドの山崎。
いきなりアンダーソンにヒットされ、無死のランナーを出す羽目に。
当然のように代走の鈴木を起用。
もう、これ、とんでもないピンチだったということをベンチは理解してたでしょうか。
更に代打阿部を起用して来て、いわゆる鈴木に神経を使わせて阿部への集中を削ぐ作戦。
阿部の当たりは一塁のロペスのほぼ正面へのゴロで、強い当たりだったにも関わらずロペスが難なく処理。
セカンドへ送球して併殺に仕留めました。
ロペスはこの手の打球処理は本当にうまい!
今シーズン何度もファーストゴロでの併殺を完成させています。
しかし、この当たりがちょっとでも方向が変わっていたら1,2塁間を抜くライト前ヒットで、あっという間に1,3塁の形を作られていたかたと思うとゾっとしますね・・・。
山崎の強心臓とロペスの攻守に感謝です。
■やはり1,2番の攻撃力がカギ
1番乙坂は結果を出し続けています。
彼にはまだイヤラシさがないですが、ボールに食らいついていくガッツがあります。
彼をトップバッターとして起用し続けて良いでしょう。
でも、やっぱり2番が欲しいなぁ~
巨人を見ていると2番の片岡なんて、本当に嫌な感じしますからね。
ショートも守れる井端なんか譲ってもらいたいくらいです。
パっとベイスターズの選手を見渡しても2番タイプで有能な選手はいません。
ないものねだりしても仕方がないので、調子の良い選手を使いたいですが、本文中にも書きましたがこのチームの得点源はやっぱり筒香。
4番から攻撃が始まるなんてことのないようにしたいです。
そのためには1番、2番のどちらかがヒット意外にも四球を選ぶなり、あるいは投手に球数を投げさせるなりの工夫が欲しいところです。
すると梶谷、筒香のクリーンアップも打席に集中できる環境が作れるのではないでしょうか。