年末年始企画

野村ノートとベイスターズ

第6回   繋がりとは相手が意識するもの



冬も終わりを告げるころになると、今年のオーダーは?という話題で盛り上がりますよね。
今年の4番は?クリーンアップは?トップバッターは?
春先は実に胸踊る話題です。
また、シーズン突入すると、それはそれでまたオーダーについての論議が飛び交います。
負けが込んでいる時などはヒートアップしてしまいますよね。

オーダーを考えるときはやはり攻撃の形を考えます。
1番は機動力、2番は小技、3番はバランス、4番はカリスマ……
等々、目指す野球を実現するための型を考え、能力的にハマル選手を当てはめていきます。
逆に選手の能力を発揮するために例外的なオーダーを考えるのも面白い。
多くの人がそれぞれの考えをもっているので、おそらくは監督を中心に首脳陣で激論を交わすこともあるでしょう。

やはり誰しもがオーダーには繋がりを考えます。
打線という言葉を解説者や評論家が強調しますよね。
打撃成績のふるわないチームに対して
「打線が線になっていない」
という解説をよく耳にします。
これは繋がりが良くないということ。

ベイスターズではここ近年、1,2番の人選に困っています。
1番に誰をおくか、四球を選べるのか?盗塁はできるのか?
2番は小技が出来なくては!野球をよくしっていなくては!
等々条件を上げていくとなかなか良い選手が見当たらない。

しかし、これらの発想は全て主観的なものであって、相手の目を意識していません。

野村さんは「打者というのは繋がりを意識してしている余裕はない。せいぜいなんとか後ろの打者に繋げよう程度にしか思っていない。」とし、「結局繋がりを意識するのは相手なのだ」と論じています。

なるほど。
本当にその通りです!

2014シーズン、夏も終わりを告げそうな時期に
「やっとベストオーダーが組めた!」
と中畑監督のご満悦オーダーは以下。
3,グリエル
4,ブランコ
5,筒香
6,バルディリス
もはや主観的にも繋がりもへったくれもない、パワーで圧倒するオーダー。
派手なことが好きな監督らしいオーダーに逆にファンとしてもなんだか胸踊るオーダーでした。
ただ、このオーダーは攻撃の型など存在しません。
相手が少しやり手のバッテリーであればたちまち黙らされてしまう。
もはや一発で得点を狙いにいかざるを得ない、相手からすればいやらしさの微塵もありません。

野村さんが言いたいのは
「相手が見てどう思うか」
というところが大事なんでしょう。

広島の2番菊地、3番丸…
実にいやらしい。
スピードと泥臭さ、そして続く4番のエルドレッドの破壊力…
恐ろしい、とにかく菊地に出塁を許してはならない!
広島サイドが何か策を打たずとも、オーダーだけで相手を混乱させることが出来ます。

スピードにおいてはベイスターズにも梶谷という盗塁王がいます。
荒波というスピードスターもいれば、粘り強い桑原という男もいます。
関根というニュースターも誕生の予感。
あいてにスピードで意識させる材料はあります!

相手がみてどう思うか……

繋がりとは相手が意識するものであり、主観や自己満足で決めてはならないということ。
このあたり、2015シーズンでは意識して見ていきたいです!


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