8/20 横浜スタジアム
横浜DeNA 9 - 8 阪神
千両役者が決めた
7点差を跳ね返しての大逆転ドラマ!最後はノリ!!
最後の歓喜が訪れるまで、一度は折れかけた心を自慢の打線が蘇らせました。
エース三浦は絶好調の立ち上がりをみせ、今日は期待できるぞと思わせましたが、3回に連打を浴びてまさかの7失点。
相性の良い阪神相手に三浦をたてて必勝を期すも、その希望は見事に打ち砕かれました。
しかし諦めなかった…
大量失点したその裏の攻撃、もはや打出の小槌をもっている梶谷が二塁打で口火をきると、三番モーガンの2ランが飛び出し反撃の狼煙。
そして、この試合、4番に起用された後藤が男を見せます!
二者連続となる、ソロホームランで3点目!!
人気者のモーガンと、江戸前男の後藤が、まだまだ試合はこれからだと、我々ファンにアピール。
更に攻勢は続きます。
4回裏には相手エラーから鶴岡のタイムリーで1点。
そして、恐怖の1番打者梶谷が7号2ラン!!
同時にマシンガン着火!!
山崎、モーガン、金城のヒットで、なんとついに逆転に成功です。
あまりの出来事にあっけにとられてしまいました。。。
もちろん、このまま終わるほど甘くはないだろうと思っていると、やはり同点に追いつかれます。
リリーフ陣全員が良い状態とは限りません。
終盤に入り、いよいよ1点を争う展開。
大きなチャンスは8回。
2アウトから多村が「俺を忘れてはこまる!」と3塁打を放ちチャンスメイク。
迎えるバッターは、打出の小槌を持っている梶谷…が、ここで阪神ベンチ。
勝負を避けます!
敬遠です。
おいおい、随分な出世だなぁ梶谷よ…
ともあれ、チャンスは続きながら、こちらも調子は悪くない山崎の打席。
しかし阪神バッテリーの気迫が勝ったか、あえなく三振に倒れます。
私はここで非常に嫌な予感がしました。
流れが阪神に行ったような気がしたからです。
マウンドには前の回から投げている豪腕アトリ。
アトリ、先頭を討ち取るも、四球…
2アウトをとるも、今度は死球…
このまま失点してしまえば、最悪の試合展開になるところでしたが、アトリが踏ん張り無失点!!
このアトリのピッチング、非常に大きかったですねーー!
ランナーためてしまったものの、相手にいきかけた流れをしっかり切りましまので、これで野手陣も「よっしゃ、やったる!」という気になれたのではないでしょうか?
最終回、アトリが運んでくれた気運をグググと手繰り寄せたのはモーガン。
先頭としてヒットで出塁。
すると、今日ホームランを打っている後藤に送りバントの命!
執念の中畑采配。
阪神バッテリーは今日あたっている金城を歩かせて塁を埋めます。
1アウト、1,2塁。
サヨナラのチャンス
崩れた試合を建て直したコバヒロ、そして流れを運んだアトリ。
ボロボロの投手陣にあって、若い二人が精一杯の仕事をした試合。
梶谷、モーガン、後藤の一発に加え、全員野球で大量失点を見事に追い付いて接戦に持ち込んだ野手陣。
ここまで勝利を信じて応援を続けた横浜ファンの夢を叶えるべく、
中畑監督
とっておきのカードを切り、勝負にでます!
球場のボルテージは最高潮!
代打、中村紀洋!!
大歓声の渦のなか、千両役者の登場。
ここまで舞台を整えて最後の最後に真打ち登場です。
満身創痍のノリ、決して状態は良くありませんでした。
阪神安藤の球にもなかなか合わず四苦八苦、しかしさすがは百戦錬磨。
カウントをフルカウントまで持って行きます。
最後の勝負球・・・・
ここで中畑監督が大ギャンブルで塁上の走者を走らせるという作戦に出ますが、
「しゃらくせぇ!!」とばかりにバットを振り抜くと打球はレフトを超えて行きました。
中村ノリヒロ
サヨナラタイムリー!!
みんなで作ったチャンス、最後を決めたのはやはりこの男でした。
「若手をCSに連れて行きたい!」
「あの緊張感の中で試合をやらせたい!」
という中村紀洋。
お立ち台では「CSに行きましょう!」と叫び、硬い決意を示したこともまたプロ中のプロの所業でしょう。
若手のために
ファンのために戦う男、中村ノリヒロ!!
この勝ちは大きいです。
言ってみれば負けゲーム。
それをひっくり返して、追いつかれてもまた突き放す。
4番ブランコを欠き、5番中村もスタメン落ちの中で、若手の成長も見えてきているベイスターズ。
奇跡のCS出場の夢を乗せて、行け!
ベイスターズ!