ベイのコンサート日記

クラシックのコンサートやオペラ、CDなどの感想をつづっています。

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カルテット・アマービレ

 


クァルテット ベルリン・トウキョウ
 

226日、よみうり大手町ホール)

松尾学術振興財団助成による次世代の音楽界を担う弦楽四重奏団を支援するコンサート。前半は、カルテット・アマービレ。2015年に桐朋学園在学中に結成したばかり。2016ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位入賞。このコンクールは難関であり、権威もある。1970年に東京クァルテットが第1位になっている。

曲目はヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」と、メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第2番」。彼らの演奏は荒々しい。トレモロは鋸(のこぎり)で木を削るようだ。4人の力は均等で、アンサンブルの密度は濃い。ヤナーチェクもメンデルスゾーンも前のめりにガンガン行く。これが今の弦楽四重奏団の時流なのか。ミュンヘンの審査員は、彼らの粗削りで弾ける勢いに魅力を感じたのだろうか。これまでにない新しさを見つけたのかもしれない。ヤナーチェクの激しく緊張感のある曲は彼らの行き方が合うと思うが、メンデルスゾーンはもう少し優雅なアプローチがあってもいいのでは。音楽がどこかに取り残されている。聴衆の反応もとまどいが感じられた。

 

クァルテット ベルリン・トウキョウは、2011年結成。2012ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門特別賞。現在ベルリンを拠点に活躍。2015年より3年間、札幌六花亭ふきのとうホールレジデンスクァルテット。エクサン・プロヴァンス音楽祭大使としてパリをはじめヨーロッパ各地で演奏予定。

彼らの演奏を聴くと、ほっとする。ヨーロッパの伝統を身に着けた正統的なクァルテットで、音もやわらかく美しい。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番大フーガ付きが演奏されたが、4人のバランス感覚が快適で、どこをとっても音楽的に聞こえる。第5楽章カヴァティーナは、甘くならず中庸の美を保つ。第6楽章「大フーガ」は、深刻にならず、また荒々しくなく、格調高い。とてもいい印象を受けたクァルテットだ。第1楽章演奏途中から、空調の音(クリーニング?)が急にうるさくなり、彼らは楽章が終わるまで演奏を続けたが、次の楽章に移る前に第1ヴァイオリン守屋剛志がたまらず舞台袖に向かおうとしたときに音は止まった。
 彼らの演奏には聴衆もブラヴォを送り、アンコールにバッハ「マタイ受難曲」からコラール「私はここ、あなたのみもとにとどまろう」が演奏された。



 

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224日、すみだトリフォニーホール)
 

素晴らしいコンサート。ヴィットが巨匠だが、まずは、ヤブウォンスキ。アンコールのショパンに涙した。ワルツ第2番は、優雅さと沸き立つ喜びの背後に哀しみが影を落とす。ノクターン第20番は、ショパンが一人ピアノに向かう光景と窓の外の寂しい冬景色が見える。一篇の詩を聞くようだった。こういうショパンを聴くと、ふだん耳にするショパンは、一体何なのかと思う。メインのショパンのピアノ協奏曲第1番は、名水のごとく純粋で滑らか。アルペッジョが美しい。ヴィットは繊細な指揮でピアノを包み込む。第2楽章冒頭の弱音や、ファゴットの響きのバランスなど、細やかに神経を通わせた。

指揮、ピアノ、オーケストラが一体となった理想的な協奏曲の演奏だ。

 

今日のプログラムは全てポーランド。作品、演奏家ともに。その血と精神と言うべき情熱的で愛国的な音楽は、モニーシュコの歌劇「パリア」序曲で、ヴィットが指揮台にかけ上がるや否や、即タクトを振り下ろすという勢いに象徴されていた。

 シマノフスキの交響曲第2番は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩を思わせるが、さらに気高い貴族的な気品と、ほとばしる情熱を注いだような作品だ。ヴィットの指揮は、この作品を知り尽くした確信に満ち、燃え盛る情熱は、作曲者をしのぐかのようだった。サイン会で、「昨日よりオケが良かった。もう一回演奏できないのが残念だ」と語るのを聞いて、作品への愛を実感した。

 

 新日本フィルは素晴らしかった。このオーケストラは気品があると思う。そのキャラクターが今日は完璧に合っていた。指揮者とソリストとオーケストラ、そして作品の相性が最高だった。

 

写真:アントニ・ヴィット(c)J.Multarzynski、クシシュトフ・ヤブウォンスキ(c)Rafal Wegiel    

は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩を思わせるが、さらに気高い貴族的な気品と、ほとばしる情熱を注いだような作品だ。ヴィットの指揮は、この作品を知り尽くした確信に満ち、燃え盛る情熱は、作曲者をしのぐかのようだった。サイン会で、「昨日よりオケが良かった。もう一回演奏できないのが残念だ」と語るのを聞いて、作品への愛を実感した。
新日本フィルは素晴らしかった。このオーケストラは気品があると思う。そのキャラクターが今日は完璧に合っていた。指揮者とソリストとオーケストラの相性が最高だったと思う。は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩を思わせるが、さらに気高い貴族的な気品と、ほとばしる情熱を注いだような作品だ。ヴィットの指揮は、この作品を知り尽くした確信に満ち、燃え盛る情熱は、作曲者をしのぐかのようだった。サイン会で、「昨日よりオケが良かった。もう一回演奏できないのが残念だ」と語るのを聞いて、作品への愛を実感した。
新日本フィルは素晴らしかった。このオーケストラは気品があると思う。そのキャラクターが今日は完璧に合っていた。指揮者とソリストとオーケストラの相性が最高だったと思う。

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(2月23日、ヤルヴィ&N響@横浜みなとみらいホール)
マーラー交響曲第6番「悲劇的」。最初に武満徹「弦楽のためのレクイエム」が演奏された。ソニー・クラシカルによる録音が入っていたこともあり、〈完璧な演奏〉という言葉は、この日のヤルヴィとN響のためにある表現ではないか、と実感した。
ただ、あまりにも完全な演奏は、感動という感情の高まりとイコールではないとも思った。

これまでのヤルヴィのマーラーと何かが違う。「巨人」や「復活」、「千人の交響曲」は、まだ感情の入る余地があった。今回は隙間がほとんどない。
海外ツアーのため、磨きに磨きをかけ完璧を期したのか、あるいはヤルヴィの新境地か、はてまた「悲劇的」とはこういう曲なのか?
ヤルヴィが磨き抜いた演奏で何を伝えたかったのか、まだ答えが見つからない。


 

 

(詳しい記述は後日)

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