谷中(236) | シンクロニシティ

谷中(236)

6月30日(水)

  日本サッカー残念。8年前のワールドカップの決勝トーナメント対トルコ戦ははっきりとした負けだった。今回は引き分けにひとしく、少し進歩したといえるのではないか。体格が劣る日本が素早さを武器に戦うには未だ厚い壁がある。それでもサッカーのような団体スポーツでは勝つチャンスはつねにある。4強を狙う、或いは優勝を狙うというのは決して無茶な主張ではない。

  いつか陽のあたる場所でー2
 芭子は中流家庭に育った普通のお嬢さんだった。女子大生のとき、ホストくらぶのホストにいれあげて、その資金を捻出するため犯罪をおかす。逮捕されて後は親から勘当されて一切の連絡を絶たれた。それでも刑期を終えて出所して後は、祖母が住んでいて空家になったところを与えられてそこでひとり暮らしをするようになる。このとき26歳くらいか。その祖母の家は不忍通り沿いの裏路地で、おそらく根津の交差点と根津神社の間の東大側(不忍通りの西側)ではないかとおもわれる。
 そこから「自転車で5分ほど」の不忍通りに面したマッサージの治療院にアルバイトの仕事を得た。治療院の受け付けで、そこはマッサージの機械、低周波治療器、けん引機など機械を並べており、経営者のマッサージ師は滅多にあらわれないという営業スタイルだった。ムショ帰りの芭子にとってはひととの接触が少ないので気持ちが落ち着く、恰好の職場だった。
  もう一人の主人公の綾香は酒乱で家庭内暴力をふるう夫を殺害したという過去を持つ。夫を殺害するにいたった動機は、子供にまで夫の暴力が及ぶようになったということでそれまで我慢に我慢を重ねていた。
  罪をつぐなって罪から離れてみると二人ともごく普通の女性という設定になっている。