コンプレッサー : Keeley Compressor | ベーシストとエフェクター

コンプレッサー : Keeley Compressor

一部のリーダーの方からrequestがあったので、今回はKeeley Compressor キーリー コンプレッサーをご紹介します。言わずと知れたビンテージのRoss CompressorやMXR Dyna Compをベンチマークとして、最高の材料を使い、改良に改良を重ね、ベンチマークモデルを超える、もはやオリジナル製品としてハイエンドペダルコンプとして不動の地位を築いています。

まず、目に映るのはその美しい外観と青色LED。ハンドメイドの雰囲気がプンプン漂う、筆塗りのようなシルバーの筐体に、ハッと目を奪われる青い光は、なんとも言えない最高の組み合わせ。裏蓋を開けると、程よい感じで基盤にトランジスタがはめ込まれています。ジャックを差し込む感覚も、ちょっと固めで(SWITCHCRAFTだったかな?)良い感触。

音の方は、残念ながらアクティブのベースにはヘッドルームは狭すぎて相性が悪いようです。特段EQのブーストをしないフラットな状態でも、強めのピッキングで歪みが出ます。歪みの感じ方には個人差があるので一概には言えませんが、MXRのように元々歪みっぽくて個性として楽しめるブリブリの歪みというよりは、本当にキャパを超えてしまった感じの音割れであまり良い印象は受けません。パッシブのベースではそれなりに使えます。でも、やっぱり低域が不足する傾向があり、サウンドの厚みはなくなります。ベースにも最高といわれている本機ですが、この辺は充分にプレイヤー自身が自分の耳でチェックする必要がありそうです。

ちなみに、ギター(80年代前半のGRECOのストラト、ヴィンテージの域?)でヘタクソですが使用したところ、めちゃめちゃgoodなサウンドでした。カッティングに使うと、これ以上はないんだろうなという感じにイケてました。全体的に、パリっと乾いた印象です。クリーン系のカッティングをやる方にはもってこいだと思います。おそらく意図的に低域が薄くて、wetよりはdryな印象なので、アコギにはどうかな? って感じ。試してはいないけど、音の系統的にはアコースティックよりはエレキギターのシングルコイルにベストマッチする思います。用途は限定される気がしますけど、ハマるとバッチリなコンプだと思いますね。