マジすかBLUES その百六十
テーマ:大島優子3学年編「大島優子3学年編 その参十五」
速さを最大限まで上げて沙織を錯乱させる由紀
しかし沙織に当たったのは蹴りの一度だけだった
それでも由紀は沙織の攻撃を躱していた
「ちょこまかと面倒くさい奴だな・・・」
沙織は由紀と距離を置いた
「私の速さについていこれないみたいだな・・・龍崎」
沙織を睨みつける由紀
「ちっ、調子に乗ってんじゃねぇぞ」
そう言って沙織は再び駆けた
しかし由紀はすぐに沙織のうしろに回り込んだ
そして沙織の背中に蹴りを入れた
「よし・・・当たった」
衝撃でそのままうしろに下がる沙織
すかさず由紀は沙織に拳を飛ばそうとした
しかし由紀の右膝が地面についた
「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
急に荒くなった由紀の吐く息
「ハハハ、ようやく足に限界が来たみたいだな・・・この時を待ってたんだよ」
そう言うと沙織は由紀の方を振り向いて不敵な笑みを浮かべた
「足が・・・動かない・・・」
「鎌鼬、とか言ったか?その速さでずっと体力がもつ訳ない・・・お前も分かっていたんだろ?」
沙織が言うと由紀は息を荒げながら俯いた
確かに体力の限界が来るのは分かっていた
だから由紀は早めに勝負を決めたかったのだ
「初めから飛ばしすぎたな・・・風使いさん」
そう言って沙織は由紀の顔面を横から蹴り上げた
由紀は鈍い音を残して横に倒れ込んだ
「あ~あ、さっき蹴られたから服が汚れちゃった・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「私を怒らした罰だよ・・・」
そう言って沙織は倒れている由紀の鳩尾に蹴りを入れた
「・・・ッ」
「ハハハハハ」
何度もの蹴りをただ耐えることしかできない由紀
その場には甲高い沙織の笑い声だけが響いていた
ラッパッパの部室でマジ女の垂れ幕を見つめるサド
今この部室にいるのはサドだけ
沙織にやられた玲奈たちは順調に回復していた
しかし骨折した友美の右腕にはまだ包帯が巻かれており陽菜の状態もあまりよくなかった
そしてサドの耳には由紀もやられたという情報も入っていた
「・・・・・」
サドは無言のまま部室の扉の方を見た
するとそこにはピンクのパーカーを着た麻友が立っていた
「またお前か・・・」
「マジ女も大変なことになりましたね。四天王の4人もやられて残るはサドさん、そして優子さんのみ・・・これからどうするんすか?」
「お前には関係ない。部外者が勝手に部室に入ってくるな」
「そんなに苛々してたら龍崎に勝てませんよ。あの人は”鬼人”ですからね」
「もし私が負ければ優子さんは龍崎の元に行くと思う。だからその前にあいつを止めないといけないんだ」
「サドさん1人で龍崎が倒せるとでも?」
「・・・・・」
「あっしは止めといた方がいいと思いますけどね。死に戦みたいなもんすよ」
「私はマジ女に命をかけている。例え死に戦でも関係ない」
そう言ってサドはネズミの横を通り抜けて部室を出て行った
「これで本当にこの街はDKに呑み込まれちゃいますよ・・・どうします、優子さん」
ネズミはそう呟くとリズムよく階段を降りて行った
つづく
次回予告。。。
優子の思いを胸にサドが出陣
マジ女の誇りは守り抜けるのか
それとも・・・
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