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Sun, June 03, 2012 15:49:26

マジすかBLUES その百六十壱

テーマ:大島優子3学年編

「大島優子3学年編 その参十六」













『それぞれの覚悟』











沙織がマジ女に手を出してから2週間


ラッパッパの部室で一人立ち尽くすサド


玲奈たちの怪我は順調に回復していたがまだマジ女に姿はなかった


「優子さん・・・」


そう呟いて部長専用椅子に触れるサド


そしてサドは瞳を閉じた


サドの頭に浮かんだのは優子の笑顔


その笑顔を守る為にサドは覚悟を決めていた


「優子さん、マジ女は誰の手にも渡しません・・・絶対守り抜きます」


そう言うとサドはゆっくり椅子から手を離し部室をあとにした


ラッパッパの副部長として














コンコン


「入るぞぉー」


そう言って病室の扉を開く優子


病室には上体を起こして壁にもたれかかるようにしてベッドに座る陽菜がいた


「優ちゃん・・・」


「よっ、なんか大分顔色がよくなったな」


優子はベッドの横に立った


「優ちゃん、私・・・」


陽菜がそう言いかけると優子が陽菜の頭に手を置いた


「いんだよ、お前は何も言わなくて。龍崎に何言われたのか知んねぇけどさ、小嶋は私の大事な仲間なんだからよ」


「・・・・・」


「もう何も心配すんな。小嶋は笑ってるだけでいいからさ」


「・・・ありがとう、優ちゃん」


陽菜は優しく微笑んだ


「それより玲奈はどこに行ったんだ?」


優子は陽菜の隣のベッドを見て言った


いつもなら陽菜の隣には玲奈がいたがこの日はいなかった


「分かんない・・・陽菜が起きた時にはもう玲奈ちゃんはいなかった」


「そっか・・・」


優子はあまり驚かなかった


それは玲奈がいなくなることを予想していたからかもしれない


「なぁ小嶋」


「ん?」


「小嶋は絶対ここにいろよ。ここを動くなよ」


「え?なんで?」


「留守番・・・できるよな?」


「できる・・・けど」


陽菜がそう言うと優子は陽菜に背中を向けて歩き出した


しかしその足は扉の前で止まった


「あ、そうだ。小嶋にこれやるよ」


そう言って優子はある物を陽菜に投げた


そして陽菜はそれを受け取った


「それ、私のお守り。小嶋が持ってて」


そう言うと優子は病室を出て行った


「お守り・・・」


陽菜の手の中にあるお守り


それは可愛い熊が満面の笑顔でいる小さなお守りだった




















沙織と決着をつけるため


1人DKのアジトへと向かうサド


そのサドの足が急に止まった


そしてサドの目の前には3人の仲間が立っていた


「おいサド、1人でかっこつけようとしてんじゃねぇよ」


まだ右腕に包帯を巻いている友美


「私たちも手を貸します。これでもマジ女の生徒なんで」


足の状態が万全ではない由紀


「1人で戦うよりみんなで戦う方がいい・・・って優子さんから教えてもらった」


体は満身創痍である玲奈


その3人がサドの前に立ち塞がった


「お前ら・・・そんな体で戦いに行くって言うのか?」


「当たり前だろ。サド1人で行って勝てる相手じゃねぇし」


「板野、お前腕・・・」


「たかが右手一本負傷してるだけだって。それにまだ左手が残ってる」


「私たちもあいつにやられたままなんで・・・やり返さないと気が済まないですよ」


「お前もまだ足が痛むんだろ?そんな足で行っても・・・」


「足手まといにはなりません。足が折れても私は戦いますよ」


「全員で戦う・・・それがマジ女でしょ?」


笑みを浮かべて言う友美


そして玲奈もサドを見て笑みを浮かべていた


するとサドも呆れたように笑った


「勝手にしろ・・・ただ死んでもしらねぇぞ」


そう言ってサドは歩き出した


そしてそのうしろに友美たちもつづいた


DKのアジトを目指して



















つづく









次回予告。。。







最強サドVS最凶沙織








勝負の行方は・・・








そして優子も動き出す
















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音譜アサマさん音譜

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音譜ベルさん音譜

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Sat, June 02, 2012 16:42:11

マジすかBLUES その百六十

テーマ:大島優子3学年編

「大島優子3学年編 その参十五」

























速さを最大限まで上げて沙織を錯乱させる由紀


しかし沙織に当たったのは蹴りの一度だけだった


それでも由紀は沙織の攻撃を躱していた


「ちょこまかと面倒くさい奴だな・・・」


沙織は由紀と距離を置いた


「私の速さについていこれないみたいだな・・・龍崎」


沙織を睨みつける由紀


「ちっ、調子に乗ってんじゃねぇぞ」


そう言って沙織は再び駆けた


しかし由紀はすぐに沙織のうしろに回り込んだ


そして沙織の背中に蹴りを入れた


「よし・・・当たった」


衝撃でそのままうしろに下がる沙織


すかさず由紀は沙織に拳を飛ばそうとした


しかし由紀の右膝が地面についた


「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


急に荒くなった由紀の吐く息


「ハハハ、ようやく足に限界が来たみたいだな・・・この時を待ってたんだよ」


そう言うと沙織は由紀の方を振り向いて不敵な笑みを浮かべた


「足が・・・動かない・・・」


「鎌鼬、とか言ったか?その速さでずっと体力がもつ訳ない・・・お前も分かっていたんだろ?」


沙織が言うと由紀は息を荒げながら俯いた


確かに体力の限界が来るのは分かっていた


だから由紀は早めに勝負を決めたかったのだ


「初めから飛ばしすぎたな・・・風使いさん」


そう言って沙織は由紀の顔面を横から蹴り上げた


由紀は鈍い音を残して横に倒れ込んだ


「あ~あ、さっき蹴られたから服が汚れちゃった・・・」


「はぁ・・・はぁ・・・」


「私を怒らした罰だよ・・・」


そう言って沙織は倒れている由紀の鳩尾に蹴りを入れた


「・・・ッ」


「ハハハハハ」


何度もの蹴りをただ耐えることしかできない由紀


その場には甲高い沙織の笑い声だけが響いていた



















ラッパッパの部室でマジ女の垂れ幕を見つめるサド


今この部室にいるのはサドだけ


沙織にやられた玲奈たちは順調に回復していた


しかし骨折した友美の右腕にはまだ包帯が巻かれており陽菜の状態もあまりよくなかった


そしてサドの耳には由紀もやられたという情報も入っていた


「・・・・・」


サドは無言のまま部室の扉の方を見た


するとそこにはピンクのパーカーを着た麻友が立っていた


「またお前か・・・」


「マジ女も大変なことになりましたね。四天王の4人もやられて残るはサドさん、そして優子さんのみ・・・これからどうするんすか?」


「お前には関係ない。部外者が勝手に部室に入ってくるな」


「そんなに苛々してたら龍崎に勝てませんよ。あの人は”鬼人”ですからね」


「もし私が負ければ優子さんは龍崎の元に行くと思う。だからその前にあいつを止めないといけないんだ」


「サドさん1人で龍崎が倒せるとでも?」


「・・・・・」


「あっしは止めといた方がいいと思いますけどね。死に戦みたいなもんすよ」


「私はマジ女に命をかけている。例え死に戦でも関係ない」


そう言ってサドはネズミの横を通り抜けて部室を出て行った


「これで本当にこの街はDKに呑み込まれちゃいますよ・・・どうします、優子さん」


ネズミはそう呟くとリズムよく階段を降りて行った





















つづく















次回予告。。。







優子の思いを胸にサドが出陣







マジ女の誇りは守り抜けるのか







それとも・・・














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音譜アサマさん音譜

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音譜ベルさん音譜

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Fri, June 01, 2012 17:36:07

マジすかBLUES その百五十九

テーマ:大島優子3学年編

「大島優子3学年編 その参十四」





















「お疲れ様です」


仕事を終え病院を出る敦子


外はすっかり暗くなり人もほとんどいなかった


敦子は鞄を肩に掛けて歩いていた


すると病院の出口に学ランが敦子が出てくるのを待っていたかのように立っていた


「よっ、迎えに来てやったぜ」


笑みを浮かべて言う学ラン


しかし敦子は学ランの横を通り抜けてしまった


「ったく、可愛げがねぇの」


そう言って学ランは敦子の隣に並んだ


「でもさ、敦子が病院で働いてるなんて意外だった。親が働いてんのか?」


学ランが言うと敦子は首を横に振った


「じゃぁ何で?」


「・・・介護士になりたいから」


「へぇ~介護士かぁ。いいじゃん。敦子なら絶対なれると思うし」


「・・・・・」


無言のまま歩き続ける敦子


「なぁ敦子、これから2人で飯でも食いに行かね?俺、いい店知ってんだぁ。敦子は何が食いたい?」


楽しそうに話す学ランを気にも留めずに敦子は立ち止った


「あれ、どうした?なんか忘れもんか?」


ただ真っ直ぐを見つめる敦子の瞳


学ランも敦子と同じ方向を見た


するとそこには1人の人物がこちらを向いて立っていた


「誰だあいつ・・・」


敦子の前に出て確認をする学ラン


しかしその人物に見覚えはなかった


「敦子の知り合いか?」


「違う・・・」


「じゃぁなんであいつはこっち見てんだ?」


首を傾げる学ラン


「こんばんわ。マジ女の前田敦子さんに学ランさん」


そう言ってその人物は2人の前に立った


「誰だあんた?」


「私?私は龍崎詩織。DKの副部長だよ」


「DK・・・」


その言葉を聞いて敦子の瞳の色が変わった


「お前、龍崎沙織の妹か・・・」


「そうだよ。あなたの親友を地獄に追いやった沙織の妹。知っててもらえて光栄です」


「・・・龍崎の妹が何か用?」


「いえ、私は別に用はないですよ。ただあなたの様子を見てくるように頼まれただけですよ」


笑みを浮かべて言う詩織


「なんか話は分かんねぇけどお前は敵みたいだな・・・」


そう言って構える学ラン


「私は戦いに来たんじゃない。それに前田を潰すのはもう少しあとって言ってたからな。今日はその偵察」


「龍崎、どうしてDKを復活させた?そんな危険なこと・・・誰が喜ぶと思ってるの?」


「私たちの手でこの街を破壊する。ただその目的の為に動いているだけ・・・その邪魔をするあなたたちが邪魔なだけだよ」


そう言うと詩織は2人に背中を向けた


「もうすぐで全てが終わる。あなたにも見せてあげるよ・・・最高の景色を」


そう言うと詩織はゆっくりと歩き出した


「なぁ敦子、DKってラッパッパがやられたっていう・・・」


「絶対に許さない・・・龍崎」


敦子は拳を強く握りしめた





















「お前の風というものはこの程度のものか」


そう言ってうしろに蹴りを飛ばす沙織


するとその蹴りはうしろに回っていた由紀に直撃した


「くっ・・・」


その衝撃で由紀はうしろに下がった


「もうボロボロだな。所詮動きが速くても見破られたら意味がない・・・お前の攻撃は私には通用しない」


「・・・・・鎌鼬」


静かに呟き駆ける由紀


「それが鎌鼬か・・・だが遅い」


うしろを振り向く沙織


沙織は由紀の拳をあっさりと躱した


「だから言っただろ。私に傷一つつけることは不可能だと」


「いいこと教えといてあげる。マジ女に・・・不可能なんて言葉はないんだよ」


そう言って拳を飛ばす由紀


「・・・遅い」


しかしその拳もあっさりと躱されてしまった


「随分と淡白な攻撃だな。足に限界が来ているんじゃないのか」


「だったら・・・これはどう?」


「なっ・・・」


沙織の横腹にうしろから由紀の蹴りが入った


詩織はその衝撃で少し横にずれた


「やっと当たった・・・」


「久しぶりだな。こんな蹴りを喰らったのは・・・だがもうこれで終わりだ。私を本気にさせたこと、後悔させてあげる」


そう言って沙織は駆けた


「私の速さはあなたには読まれない・・・絶対に」


由紀は足をコツンと鳴らすと再びその場を駆けた























つづく











次回予告。。。





本気になった沙織を由紀は止めることができるのか・・・








マジ女VSDK







決戦の刻迫る



















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音譜アサマさん音譜

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音譜ベルさん音譜

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