Intermezzo ~幕間のおしゃべり~

しがない歌劇愛好家Basilioの音盤鑑賞録。
備忘録的に…


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かなり前から存在は知りつつも入手困難だった旧ユーゴ陣のイーゴリ公。同じシリーズのオネーギンやスペードの女王はCD化されているのに、これやホヴァンシナや雪娘、スサーニンはやっとmp3で最近入手できるようになったという......チャイコじゃないと扱い酷いよね(^^;

さておき指揮はダノン。蝙蝠やスサーニンでの稠密で丁寧な、それでいて何処か野性味のある指揮が気に入っていて今回も期待してたんだけど、彼にしてはややテンポの緩急がはっきりしない。特にスクーラとエローシュカの場面がもたっとしていて、これは直前に聴いたホルヴァートが陽気で愉しかった分いまひとつの感じが強まってしまった。一方飛ばしすぎず丁寧な音楽なのはとても気に入ってもいる。序曲や韃靼人の踊り、行進なんかはいい。また、イーゴリの場面の裏で民族楽器が入っているのも面白い。

イーゴリ公はポポヴィッチ。彼はこのユーゴのシリーズのバリトン役を一手に担っている名手で、今回一番期待していた人。彼もまた丁寧な歌とたっぷりした声で好感が持てるのだが、もう少しエネルギッシュなものを期待していたのも確か。十分水準以上なんだけどね(^^;一方で意外と良かったのがヤロスラヴナを演じたヘイバロヴァで、この人高音が聴きづらいこともままあるのだけど、ここでは芯のある硬質な声で意志の強い人物を作っている。コンチャク汗とガーリチ公を一人二役で演じたのはジャルコ・ツヴェイチ(ユーゴにはツヴェイチさんが多いのか、同姓の歌手が何人かいる。ここでポロヴェツの娘を歌っているのもビセルカ・ツヴェイチだ)は雰囲気たっぷりの味のある声なのだが、惜しいことに細かい部分がこなしきれない。3幕のコンチャク汗の歌などは速いテンポで歌いこなすと迫力が出るのだが......堂々とした存在感は見事なだけにもったいない。そして、折角ならどちらかをチャンガロヴィッチにやって欲しかった(>_<)
コンチャコヴナのブガリノヴィチもこのシリーズの常連。陰影に富んだ美声にうっとりさせられる。うっとりといえばヴラジーミルのジュニッチというテノールが素晴らしかった!初めて聴く人なのだが、ずっしりとした量感のある声質で非常にロマンティックに歌う。アリアの最後のppの巧さひとつ取っても只者ではない。他に録音はないのか(笑)

以上のように多少凸凹はあるものの、全体としては本作の演奏としては有名盤に劣らぬ充実したものではないかと!
復刻を望みたい。
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