体幹を鍛えてみよう 2 (腹横筋) | バロン河内のブログ

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フリーランスで活動している社交ダンスのインストラクター '' バロン河内 '' のブログです。
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体幹を鍛えてみよう 2 (腹横筋)

最近体重が増えて体脂肪が気になるからダイエットしてみようとか、体力が落ちてきたからジョギングや腹筋運動をして身体を鍛えようと思ったことはありませんか?

その気持ちを持つことはとても良い事です。自分の身体の健康に関心があるということですから。しかし、手放しでは喜べないことがあるのです。

栄養学の浅い知識しかない方がやみくもに食事制限をしてカロリーを抑えるダイエットを行うと、本来必要な栄養素が摂取できなくなり体調不良の原因となります。筋力が落ちてしまい姿勢が悪く歩き方も腰が引けてお年寄りのように見えてしまいます。一時期スリムにはなりますが、90%以上の方がリバウンドを経験しているというデータもあります。お気を付けあそばせ・・・。

身体を鍛えようと思って取り敢えずジョギングをしても、フォームが悪ければ膝関節や腰に負担がかかり痛めてしまうこともあるのです。専門家のアドバイスを受けてトライしてくださいね。

皆さんご存知の腹筋運動をして腹筋が6つに割れたとしても、ある一部分だけを鍛えてしまっては身体全体としてみるととてもバランスの悪い状態となります。カメラに映るところだけきれいな映画のセットみたいなものなのです。前後左右上下にしっかりした土台や柱・壁、天井や屋根などがないと台風が来たらすぐに倒壊してしまいますよね。体も同じです。腹筋だけが強くなると背中側との筋力バランスが崩れてしまうので、他の部分の筋肉の怪我につながったり疲れやすい身体になってしまうこともあるのです。

シェイプアップしたいと思うなら、身体を鍛えようと思うなら、まずは『体幹』を鍛えましょう。その中でも身体の奥にあるインナーマッスルを鍛えることをお勧めします。

筋肉には体の表面にあり手足を動かす筋肉『表層筋』と、身体の奥の方にあり中心部を安定させて表層筋の動きを助ける土台となる筋肉『深層筋』があるのですが、深層筋については余り知られてはいませんね。とところが、この深層筋の働きが姿勢や運動能力に大きくかかわっているのです。

腹部の深層筋には外側に近い方から外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋があり、ここでは「腹横筋」に焦点を当ててその鍛え方と効果について説明しましょう。


《 腹横筋とは 》

腹直筋、腹斜筋の下にあるインナーマッスルです。内臓をコルセットのように覆っています。
身体の中心部を安定させて、身体を起こしたり寝かせたり・立ち座り・手足の動作を助けます。

《 鍛え方 》

とても簡単にできるのは、単純にお腹をへこませることです。立っていても座っていても寝ていてもただただひたすらお腹をへこませてその状態をなるべく長くキープすれば良いのです。

肋骨の下がえぐれた状態になるようにおへその上も下も同時にへこませましょう。


《 効果 》

①姿勢・スタイルアップ
下腹が凹み、ウエストが細くなります。腹横筋を鍛えることにより、いつもコルセットで締めつけるようになるためおなかがへこみます。高額のインナーウエアも買わなくてすみますよ!
中心部がしっかりするので骨盤のアングルと背骨の配列が正しくなり、その結果姿勢が良くなります。姿勢矯正ベルトなど必要なくなりますよ!

②ひざ痛も解消
上体が腹横筋の働きによって安定しているので、左右前後にぶれることなく歩くことが出来ます。当然膝への負担がとても少なくなるのは分かりますよね。
ひざ痛の原因は姿勢が悪い状態で長い期間足に負担をかけ続けた結果おこるものです。将来ひざ痛で悩みたくなければ良い姿勢で歩くよう心がけましょう。今気づいた時点からでも遅くはありませんよ。

③便秘も改善
腹横筋の働きが良くないと内臓を安定させられなくなるため、腸の位置が正しい所からずれてしまいます。すると腸の働きが悪くなるため便秘に繋がりやすくなります。
腹横筋で内臓を正しい所に位置させることにより腸の活動も安定しますので、毎日快適なお通じがあたりまえになりますよ。

④冷えやむくみの解消
猫背の悪い姿勢のまま長時間座っていると、足の付け根が圧迫されて血流やリンパの流れが悪くなります。その状態が毎日続いていると、やがて下腹部やむくもがちになり冷えを招きます。すると冷えないように下腹部に脂肪がついてしまいますし、血流の悪さから脂肪燃焼もしにくくなります。
腹横筋をしっかり活躍させて姿勢を良くして冷えやむくみを起こさない身体にしていきましょう。

⑤疲れの解消
腹横筋が活躍しないと身体が安定せず、常に前後左右に揺れています。人間は意思に関わらずブレた状態になるとブレを戻す作業をしてしまいます。電車で吊革につかまれないと自然と踏ん張って倒れないようにしていますよね、その時はずっとブレ戻しの作業をやり続けているのです。それを日常生活の中でやり続けている人はとても疲れるのです。
ほぼ同じ年齢でほぼ同じ仕事をしているのに、疲れやすい人とあまり疲れない人がいますよね。その差は腹横筋が活躍していないので常にブレ戻し作業をしている人か、腹横筋で身体の中心を安定させているのでブレ戻し作業が必要ない人なのかの差であると言えましょう。
腹横筋を鍛えて疲れにくい身体に変えていきましょう!


腹横筋がいかに大事かもうお分かりになりましたね。
腹横筋が健康と若さに深くかかわっています。『元気の基は腹横筋にあり』と言っても過言ではないのです。
  腹横筋を鍛える 
    → 姿勢が良くなる 
      → ブレが無い 
        → 動きが機敏になる 
          → 溌剌として見える 
            → 年齢より若く見える 
ということになります。
同窓会はもちろん同じ年齢の方々の集まりです。でも若く見える方と老けて見える方がいますよね。その違いはこういうことだったのです。

これを読んだあなた、もう腹横筋を鍛えたくなったでしょう?
レッツ トライ!