sayaruro

ブログに「僕がバラ好きになったきっかけのバラは?」という質問があったので、答えてみようと思います。

そのバラは写真のイングリッシュローズの「シャルロット」です。ご存知の方も多いですよね!

 実は僕はこのバラに最初「惚れこんだ」わけではなかったのです。大学を出てすぐに某バラ会社に入り、

英語力を買われて入ったにもかかわらず、来る日も来る日も肉体労働ばかり、しかもバラの知識なんかまーったくありませんでした。正直まいってましたねー、そんなある日、この花が咲いていて、何気なしに香りをかいでみたら素晴らしい香り!!関心してしまい、一番最初に覚えたイングリッシュローズでした。でもまだ魅せられたわけではなく、「品種を覚えた」って程度でした。

 そんなある日、当時イングリッシュローズは人気に火がついたところで、あまり店舗にはならんでいるところが少なく、ワタシがいた会社の温室にまで、お客様がたまに来て「どーしてもイングリッシュローズがほしい!」といって買って帰られるときがありました。だいたいはベテランの人たちがお相手してたのですが、そのときは偶然ワタクシしかいなくて、お客様につかまってしまったときがあったのです。

お客様は僕がバラのプロだと思っていろいろな質問を投げてきます!僕は「えーあー....」って感じで即席の言葉を駆使して対応していました。そのうちお客様が「お兄さんのおすすめの黄色い品種ってなに?それを買っていくわ!」ってことをいいだしました。で、僕のたったひとつの知識「シャルロット」の登場になったわけです。今から考えたらいい加減なことをしたもんです。(笑) で、めでたくこのド素人の言葉を信じていただきお買い上げになったわけですが、僕が感激したのはこのときではなく、何ヶ月かしてからのことです。そのお客さんが3人のお客さんを連れてまた来てくださったのです!で、しきりにほかの方に「あのお兄さんに聞いたらほんと親切に教えてくれて、買ったバラはほんとにきれいで感激したのよ!」と半分涙まじりのような声で言われたのです。これにはまいりました、「がっびーん!!」って感じでした。何よりもひとつのバラがこれだけ人の心を感動させるものなのかと、それに対して自分はなんと無力なのかと、そんな風に思って、それからは日々お客様の質問の洪水の中で、「なんとか正しい答えを!!」と思ってやってきていたら、いつの間にかこんなことになっていました。


 バラに「はまった」きっかけは人それぞれだと思いますが、僕は自分が惚れた品種ではなくて、お客様が偶然惚れてくださった品種がきっかけだったことは、「愛好家」ではなく、なるべくして「バラ屋」になったのではないかなぁー、とそんな風にブログのご質問であらためてウン年前を思い出した今日のMakoでありました。


PS もちろん今もシャルロットは大好きですよー(笑)


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