ふと思い出した様にAKBの公式音ゲーを久し振りにやってみる。然し特に48に推しがいる訳でもなく、取り敢えず秋葉は入山杏奈、難波は上枝恵美加を選択した。ただこの時、松岡知穂ちゃんが実装されている事実を知り、驚喜に満ちたにも係わらず、何故か上枝を推しにしてしまった事に既に後悔していた。別に良いのですが。
そろそろ1/48の続編が出て良い頃だなあと思い乍ら、何となく続けていると、GIVE ME FIVE!という何とも懐かしい曲が出てきた。

GIVE ME FIVE!、丁度自分が中学を卒業する年の冬に発売された曲だ。秋葉の卒業曲と云えば「桜」に係る曲が多かったが、その年は一味違うバンド曲となった。爽やかに別れを歌う曲。
そういえば、中学の卒業も同じ様な味だったか……
中学の終わりといえば、何故か同級生でSkype通話が流行り、日々続けている内に固定の面子になった。その会話では、色恋話もあれば、下衆な話もあったものだ。その頃からふと気になる子が同級生にいた。
卒業式も間近に控えた二月、バレンタインにその同級生からチョコを貰い、勿論他の男子にも渡していたが、自分は何故か気分が好調し、その後告白することとなった。案の定拒否を即答された訳だが。
そして卒業式。後、気になっていた子とも写真を撮った。最高だった。
卒業旅行も皆で行った。今の生活には劣るものの、あれ程充実していた日々は類をみない。
然してそんな恋愛も、青春の日々と思えば非常に心に残っている訳で、今でも懐かしく、客観的に見れば何も面白くない日々であっても、自分が省みれば楽しい日々であった。実際に楽しかったと思う。
GIVE ME FIVE!を聴いて、一瞬で思い返した顛末であった。

ところで、その中学卒業と比べると、非常に楽しい記憶の薄いのは、高校卒業であった。 中学卒業の頃は、卒業式に進路は決まっていなかったものの、まだ未来があったし、まだ青春があった。
ただ、高校卒業の頃は、嫌なことも積み重なり、面白くない日々を過ごしていた。学校では孤立し、楽しくもない車校に通う日々。陰鬱な日々から過食し、半月のみで体形が変わった程だ。友達はおらず、卒業旅行にすら誘われず、勿論行かず、行きたくもない車校に明け暮れた。その癖、就職先だけは決まっていて、その現実だけは色濃く自分に迫ってきた。猶予期間は愈々終わりを迎え、自分を律しなければならないプレッシャーに押し潰されそうになりながら、後ろめたい日々を過ごしていた。

そう思えば、中学の日々は悪くなかったと実感する。爽やかな卒業曲と爽やかな青春の日々。懐かしく省みた、二十三時であった。
今月上旬、帝都へ参り、まず各神社を回っていた。
華やかな晴れ着に身を包んだ新成人の女性が多くおり、成人を祝って参拝していた。その周りを撮影者がここぞとばかりに押し寄せ撮影会が始まっていた。晴れ着の女性。大人を体現している様子はまさに艶やかであった。
その神社のおみくじの場には、巫女の姿の少女達が並んでいる。質素で殺風景な白、その衣装をまといながらも、可愛らしさがふと見えるのは、自身が相当可愛いからこそ一層際立って見えたのであろう。
特にバイトの巫女さんが良い。学生に限り。

神社を周り終え、第一の目標である観劇へ。
それはキャストの独壇場。どの子も自身を見てほしさに主張を繰り広げる。可愛い子ばかりである。面会でもとても対応が良く、心洗われるばかりである。

観劇を終えて、堂々往く先は秋葉原。
AKBカフェにて一服を。大画面に写る公演の映像を観れば、今となってはAKBに冷めきった心もすぐに血がたぎって燃え上がってくる。
あん誰の生中継映像を観れば、若草の様なメンバーに癒され、特に、古い、私がファンになった頃の曲が始まれば回顧される、今はなき懐かしいメンバー、純粋な心、すべてが甦ってくる。
要するにゅぃゅぃかわいい。

顧みれば、可愛らしい子を見ること自体が心の癒したるほとんどのことであり、それを常に求めていることがあるのであった。
誰かを求めるわけでなく、可愛い子を見ることを求めるのかと。
一月十一日帝都上洛予算起案

バス代          5000円
新幹線代 11000円
電車代    3000円
駐車代    1200円
食事代    4000円
チケ代    1500円
グッズ代   3000円
雑費     1300円

合計想定 30000円

今回は、智実さんではない。
だが然し行かねばならぬ。
劇場へ見に行かねばならぬ。
無き金を惜しまず擲ち、ヲタクは堂々と逢うべき者の元へ往くものだ。