ノーベル医学生理学賞 体外受精開発の英研究者に

CNN.co.jp 10月5日(火)9時33分配信

ノーベル賞委員会は4日、ノーベル医学生理学賞を体外受精技術を開発したロバート・エドワーズ氏に贈ると発表した。1978年に英国で世界初の体外受精児を誕生させた功績が認められた。

同委員会は、体外受精の開発における同氏の貢献を「現代医学の発展の一里塚である」と評価。同氏の功績を受け、これまでに約400万人の体外受精児が誕生したとし、現在、体外受精は世界の約10%のカップルに影響を与えていると述べた。

同委員会によると、エドワーズ氏は1950年代には既に体外受精が不妊治療に有効だという考えを持っていたという。

1978年7月25日に世界初の体外受精児として誕生したルイーズ・ブラウンさんは、その後結婚し、自然妊娠で男児を1人出産している。

エドワーズ氏には賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億2千万円)が贈られる。エドワーズ氏は1925年英国のマンチェスター生まれ。現在、英ケンブリッジ大学を拠点としている。