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崎陽軒シウマイ弁当風たけのこ角煮

西に向かって新幹線に乗るときに必ず食するのは完全食「崎陽軒シウマイ弁当」。これだ。
崎陽軒

世の中の弁当と呼ばれるものの中で一番好きな弁当である。シウマイ、からあげ、卵焼き、かまぼこ、マグロ焼、たけのこ角煮、紅しょうが、塩昆布、アンズ、俵むすびと梅干、木の折箱に入っている故に独特な風味があり、蒸れて冷めたものが一番美味しい。たとえ胃が破裂しそうな満腹時でも絶対に残さず食べてしまえる。キングオブキングスちんぺいべーやんきんちゃん、シウマイ持って君もスーパースター!。これを完全と言わずして何が完全なのか?というくらいワタクシにとって完全そのものなのである。しかしながら職業柄そんなに毎日新幹線に乗ることもなく、ひたすら車で鹿児島から釧路までは行き来するのでシウマイ弁当は夢に出てくる食べ物の1位を10年くらい維持している。数日前に久々に食べたがまた食べたくなった。ので、今日はバンバンバザール尼崎公演終了後そそくさと明石の実家に戻りこのシウマイ弁当以外で見たことのないが、シウマイより主張しまくっているおかず「たけのこ角煮」を製作してみた。


自作たけのこ角煮
たけのこ


たけのこ水煮300gをさいの目に切ってフライパンに乗せて点火。ジューっと言ったところで

濃口醤油大6(西日本系の真っ黒で甘みのある醤油なら大5)

みりん大4

酒大3

塩小2分の1

砂糖大3

水2カップ

花かつお一握り

を加えてふたをせずに15分ほど中火で煮込む。


汁が少なくなりすこしトロリとし始めて写真のような色になったらかつおを取り出して豪快に捨てる。

出来上がり。


東京日帰り出張から帰る関西人への愛情を感じる「あまから味」。出来上がりをすぐに食べるのも美味しいが、タッパーに詰めて1晩置いて翌日に冷ご飯や冷めたおにぎりと一緒に頂くと食べ始める小田原あたりの風景がよみがえってくる視覚に訴える一品です。


関西では必ずワタクシの実家に宿泊してくれる社長と黒ちゃんにも「おお~新幹線だね!」と好評のお言葉を頂き、母由起子は「いやぁ~、ほんまおいしいわぁ!ビールによう合うわぁ~、なぁ黒ちゃんもう1本いっとこか?」と夜中3時に超ハイテンション晩酌で3人に絡みまくっている。改めてうちは水商売家系なんだと再認識した一夜であった。




憧れのトランペット

ニューオリンズのトランペッターkermit ruffins さんのアルバム「live at vaughan's」というのをドラムの木村君から頂いて気に入ってしまい愛聴している。リバースブラスバンド出身でアフロ、ラテン、ジャズ、ファンク、R&Bなどなどごちゃ混ぜで演奏するkermitさんはトランペット同じくらい歌も表情もいきいきしていて、終始自信に満ち溢れてニコニコしている感じが音から伝わってくる。

気に入りすぎてそのへんの用水路でザリガニ釣りでもしたくなる程、以前からトランペットに憧れていて、憧れるあまり巡業中に秋田でトランペットを購入したことがある。巡業中に練習するといってもホテルでするわけにもいかないので「よし、ストリートから出発しよう!」と意気込んでNHKの前で練習したら全く音が出ないうえに警戒され、移動して道沿いで吹いたら「プスーッ」と屁のような音を女子高生に笑われたので購入して2日で「自分には向いていない」と判断、以来トランペッターの隣で一緒に演奏するのが一番幸せな時間として楽しんでいる。
kermit ruffinsはこんなおっさん。
(黒人は年齢がわからない。ワタクシとほぼ同世代らしいが)







アメリカ人は細かいことは気にしない。この動画のセッションとか見てたらスーツ着てきっちり高級なマイクで録音したりしてるのに自分のライブアルバムになれば、ベースはライン1発、ピアノはエレピでバラードになったら韓流popsみたいなシンセが鳴ってるし、客が飲み食いしてるお喋りがビシビシに入っている。
例に漏れずヒップホップファッションだしね。しかし、それが良さになってしまうほどの理由に、「強烈な個性」というのがある。何でもそれっぽく上手く演奏する人は世の中にたくさんいるがkermitさんは現代の楽器で現代のスタイルのバンドを連れて演奏しても戦前音楽のようなきらびやかさ満載で、何でも演奏できるのは、ジャンルよりもこのバンドの個性の方が勝っているから出来ることな気がした。
こんなふうな、音を聞いただけで体臭まで匂ってきそうな音楽を自身の加齢臭をださずに演奏するというのがワタクシのこれからの課題である。










誰か命名してください

夕方で終わる演奏というのがここんとこ3日続いただけで健康的な気がするがたぶん気のせいでしょう。

中途半端な時間に「昼寝の夜バージョン」をこなして相変わらず夜中に起きだすので細切れ睡眠は30代にはきつい。せめて食だけでも・・・ということでカブでも食べてみる。


(大仮)小カブの和風サラダ


小かぶの和風サラダ

小かぶは関西では馴染みが薄く、関東に来てから食べるようになった。やたら火の通りが早いし、生でも柔らかいので使い勝手が非常によい。ワタクシはカブのことを「カブくん」と心で呼ぶ。勝新太郎さんが著書「俺、勝新太郎」の中で留置場の中で1枚のタオルを愛して「タオルさん」と命名したのに共感してそう呼んでいるのだがワタクシには逮捕歴は無い。とにかくカブくんはどうやっても美味しいので愛すべき存在だ。


薄切りにしたカブくんを塩もみしたらすぐフニャフニャになるのでそれを水でさらす。葉っぱは小さく切ってこれも塩もみしてさらしておく。ボウルに酢大3、砂糖大1、酒大1、塩適量、これの中にカブくんを入れて手で混ぜる。早く食べたい時は手で握りつぶすと早くしみ込む。命名できなかった理由に、酢の物なのかサラダなのか自分で納得がいかないから。大きなカブ(これは君は付けない)で千枚漬けというのがあるがこれに通じる感じの甘味はあるが昆布を入れていないのでヌルヌル感は無い。実は昨日作り置きしておいたのだが、1日たって食したところソウルでよく食べる「水キムチ」の味に非常に似ていた・・・。なのでさらに命名できない、和風サラダというのも先日のシーザー風サラダをバカにしておいてそれは無いと思うので(大仮)という仕事のブッキングスケジュール的な書き方になってしまった。




追記:この三日間お供させてもらったシンガーNOONちゃんと胡散臭いワタクシ、新譜「home coming」のプロモーションで大阪心斎橋のクリスタ長堀でのインストア終了後の1枚。透き通る声を聞いていたら気持ちよすぎて手が止まりそうになるが彼女との演奏は完全にボーカルとギターのデュオなので全く息が抜けません。ボサノバ系のリズムが多いがワタクシはブラジル音楽の教育は受けておらず自分のフィーリングをもって「これは8ビートだからベンチャーズのサイドギターみたいに・・」とイメージして演奏したらお客さんに「ノリノリですね!」と言われたが本意はわからず。次回からはモズライトかなぁ。

noon osaka