Spinoff 274》Short  | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



 湯船の中で


肩より高い位置に

飲みかけのビール瓶を持った


カメラマン



その表情は

 

 

肌を這い上がる泡の刺激に

移ろい始める


どうやら

 

くすぐったいのが嫌らしく

 

困った様に 目を泳がせ

 

湯船の中で

落ち着く場所を探して

 

移動を始め

 

 

水流に押されるままに

浴槽の中央まで来ると


近くなった距離から

 

湯の中で

カメラマンの体のどこかが

 

脚に触れた 



液体の中で

他の有機体に触れた


突然の異質感に


スッと脚を引けば


カメラマンの体が

堰になって

 

変わっていた

湯の流れに

 

軽く 体が浮遊したから


つい

 

避ける目的からは真逆に

近くに居る

カメラマンの肩に掴まれば



肌 表面を這い上がる


泡の刺激で


どうやら

イチャイチャモードに

気持ちが偏り始めていた事に

気付く



それは

カメラマンもなのか


互いに 


切っ掛けになっても

厭わない雰囲気のまま


離れるでもなく


湯船の中で

身を寄せていれば


ビールを煽り

喉を鳴らした

カメラマンが


不意に


「ちょっと 水流強すぎないか?」


そう言って


少し離れ


ジャグジーバスの

コントロールパネルを


覗き込んでる から



先に着て


色々観て何となく

知ってる 操作



手を伸ばせば届く

水圧調整の切り替えカラン


黙って回し


壁面から出てる


水流の水圧を 


少しづつさげれば



体への

浮遊感が ゆるまり


無意識に今まで

脚の筋肉が

踏ん張っていた事に気付く






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