Welcome to 月山ワイン in 湯田川 | 湯田川温泉たけのこのブログ~つかさや旅館若旦那の巻~

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山形の鶴岡の奥座敷・湯田川温泉。
平成21年2月に12年ぶりに帰ってきました。
帰郷して丸7年経ちました。

湯田川温泉の情報、お酒の情報(多めw)、娘の成長&ぼくらの成長などなど、当たり前の日常と非日常をお届けしたいと思います!!

ご無沙汰です。
若旦那です。日々のお伝えしたいことがたくさんあってもなかなか動けないのがこのブログ(笑)
不定期連載も不定期のまま、スペイン研修もどこに行ってしまったのか…。
 
とはいえ、ただ何もしないでいたわけではなく、色んな事を考えたり、やっていたりしたわけです。
 
今回は長文いきますよ!
月山ワインの醸造責任者の阿部さんを迎え、
旅館の若旦那を中心に、私の友人の調理人の方と一緒に月山ワインを勉強いたしました!
「Welcome to 月山ワイン in 湯田川」を開催!
 
ソレイユルバン ロザートフリッザンテ2015
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乾杯はヤマソービニオンで作られたロゼのスパークリングです。
甘さが程良く、乾杯にはとてもいいと思います。
 
前菜とお造り
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今回の料理は、当館の料理とベッダシチリアのシェフにお願いし、

ワインと飲むために親和性を出すために、お肉料理を中心に洋食のサポートをして頂きました。

一方で、通常の旅館でもそのままワインを出せるのか???

ということも試してみたかったので、胡麻豆腐のあんかけを始め、お刺身、ばんけ味噌なども用意しました。

サラミや生ハムなどでもやはりロザートフリッザンテはいいですね~。

 

ソレイユルバン ビアンコフリッザンテ2016

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甲州ブドウを原料にした辛口のスパークリングです。
今年からのワインということでとても楽しみでした!
僕はあまり感じなかったのですが、他の参加者からは香りが広がる~、ということ。
個人的には、飛島の塩辛と非常によく合いました。
当初は飛島の塩辛では生臭くなると思いましたが、いやはや。
 
二つのフリッザンテの説明をする、月山ワイン醸造責任者の阿部さん。
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はじめは堅苦しかった雰囲気も美味しいワインと共に明るくなってきました(笑)


今回のメニュー
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このメニューでは分かりにくいんですが、

「ソレイユルバン」ではなく、「ソレイユルパン」と記載してます(笑)

「ルパン」とずっと読んでましたし、旅館のドリンクメニューもそう書いてました。

すいませんm(__)m

 

今回のランナップ

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ソレイユルバンとは朝日、日の出の意味。

朝日村にあった月山ワインは、この名前を看板にしたということです。
 

ワイン会風景

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今回は月山ワイン山ぶどう研究所の加藤所長も参加して頂きました。

 

今回のテーマは、「月山ワインを知る」ということ。

 

通常私たちは、お客様に対価を頂き食事を提供しているわけです。

とはいえ、自分たちが分からないものは提供できません。

そこで、仲間と一緒に食文化を学び、味わいや食事の相性などを検証して、

自分のものにして、その先で自分たちがしっかり提供できるようにしていく仕組みを作りたい。

 

私はこれを「寺小屋ガストロノミー」と勝手に呼んでおります。

自分たちで学びの場を作り、多くの皆様と連携し、お客様に質の高い食を提供できるようにする。

そして、そこで学んだ私たちがもっとこのすそ野を広げていく。

つまり、自分たちのお客様にどんどん還元していく、という流れです。

 

月山ワインの歴史を阿部さんが解説

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月山ワインの特徴は、地元のブドウでワインを作っている、ということです。

当りまえのようですが、そうでなかったりします。

JAが母体ということも大きな影響があると思います。

日本酒でいえば、竹の露さんが地元のお米だけで日本酒を醸しておりますね。

米も地元で作ったものでできれば、とってもわかりやすいんですけどね。

 

「甲州ぶどう」というと、山梨のイメージですよね。

でも、ここ鶴岡の櫛引地区西荒屋で栽培されている甲州ぶどうは、250年の栽培の歴史かおり幕末の頃、酒井藩の家老が甲州を取り寄せ自宅に植えていました。ところがぶどうは房がたれさがるところから武士は武道に励むのが本業、武道(ぶどう)が下がるのは武士道の恥ということで、自宅で植えるのをやめ西荒屋の農家に伝授されたのが始まりとされています。甲州ぶどうか栽培される北限の土地でもあります(月山ワインHPより)。

 

ソレイユルバン甲州シュールリー2015

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こんなことを、ソレイユルバン甲州シュールリー2015を飲みながら聞けば、味わいも変わります。

ブランコフリッザンテの後に飲むと、酸味のうまさも感じます。

 

個人的にはヒラメの昆布〆も、飛島の塩辛にもいいなぁ、と。

天ぷらにもいいですね。

 

話も盛り上がります

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当館にはしっかりとしたワイングラスを揃えておりませんでした。

今回は、ベッダシチリアの古門シェフにグラスを20脚借りることで、

ワインの味わいもより美味しく感じることができました。

 

安心して下しさい!!

当館もリーデルのグラス入れますよ!!

 

ソレイユルバン ヤマソービニオン2014

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このヤマソービ二オンとは、山梨大学の山川祥秀氏が1990年に作り出した赤ワイン品種。山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニョンの交配品種。月山ワインでは、1997年頃から朝日地区を主体とし栽培を行っています。非常に糖度も高く色づきもよく、山形ならではの切れのよい酸味を併せ持つ将来性を感じさせる日本ならではのぶどうです(月山ワインHPより)。

 

特徴は、山ブドウから来る淡い色合いです。

渋みが少ないので、和食全体に合わせ易い思います。

 

と、今回のワイン会でとても印象的だったのが、

ばんけ味噌とヤマソービニオンとの相性が抜群だったこと。

これは満場一致だったと思いますwwwww。

面白いですね!

 

大羽鰈と山菜の天ぷらと山伏ポークの角煮
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ばんけ(ふきのとう)の天ぷらとはヤマソービニオンではあまり合わないんです。

味噌のうまみと、砂糖の甘みがもしかしたら合うのかもしれません。

 

さて、豚の角煮と合わせてみます。

ヤマソービニオンだと、やや負ける感じがします。

脂の味には少し弱い感じです。

 

ソレイユルバン カベルネソービニオン2013

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満を持して登場!

庄内空港近くの袖浦の砂地で栽培されるカベルネソービニオン。

程よくタンニンがあり、飲みごたえがあります。

 

いやぁ、豚の角煮も合いますね~。

 

 

山形牛イチボのグリル

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カベルネソービニオンとはやっぱりあいますね。

肉も塩だけでシンプルだからこそ。

 

 

 

阿部さんと若旦那

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完全に出来上がってます(笑)

本当にいい時間を過ごせました。

次回は、もっと多くの方に提供できるように致します!

阿部さん、お時間ある時に付き合ってください~。

 

 

むかごごはん 真鯛の粕汁 おつけもの

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粕汁とは何か合うかなぁ、と思いました。
あえて合わせなくてもいいのかもね、との意見も。

もう少し試してみます~。

 

色んなチャレンジ

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セイベルや甲州のブレンド。

ワインはまだまだ大きな挑戦が続いています。

これからも楽しみです!

 

宴のあと

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是非、皆様ワイン会を企画しますので、お越しくださいね!!

 

フェミナリーズ世界ワインコンクール2017金賞

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タイミングを合わせるように、「ソレイユルバン ヤマソービニオン」が金賞を受賞。
これはまた鶴岡に大きな勲章が!!
 
月山ワインの阿部さん、加藤さん。
そして、写真を提供して頂いた、研一郎さん、みゆきさんありがとうございます!!