今日(12月23日 月)はアートテラーとして有名なとに~さんの主催するmixiのアートツアー「アートと建築を巡る六本木ツアー」に参加しました。

8月に錯覚美術館と福田美蘭展を巡るアートツアーに参加しましたが、そのアートツアーを主催していたのもこのとに~さんでした。30代で元芸人という異色の経歴ながら、美術に対する情熱と知識は目を見張るものがあり、アートツアーを何度も主催して美術ファンには好評で迎えられています。

今回でとに~さん主催のアートツアーには2回目の参加となります。
現在、国立新美術館で「建築×アート」がテーマの“未来を担う美術家たち 16th DOMANI・明日展”を開催しており、それに合わせての企画で、六本木でアート、特にパブリック・アートと建築の両方を堪能した後、国立新美術館に行ってDOMANI展を鑑賞するというツアーでした。

11時に日比谷線六本木駅の改札に集合。
以前mixiの美術オフでお会いした方もちらほらいました。やっぱり美術ファンのオフ会やアートツアーに対する需要は高いようです。
私も一回オフ会を開いていますが、美術ファンとしてもっとオフ会を開催する必要があるのかもしれません。

六本木駅から六本木ヒルズの近くへ。
最初に見たのがこれ。

 

これは六本木ヒルズに来たことのある人なら一度ぐらいは見ていると思います。
私も何度か見ています。
今回とに~さんの説明で初めて知りましたが、これを作ったアーティストは何と70歳になってから世に知られるようになったそうで、この作品を作ったときは80歳以上になっていたそうです。
凄い情熱ですね。

 

これは薔薇をイメージした作品です。周りにいくつか植物が植えられています。

次は毛利庭園に移動。
そこで見たのが

 

このハート型のパブリック・アート。
森美術館10周年記念の作品です。
ここからはハート型に見えますが、場所を変えると見え方も様々な形に変わります。

 

 

これは今開催中の六本木クロッシングの野外作品。

 

テレビ朝日の本社の近くにあるパブリック・アート。
バラエティ番組の中でも使われることがあるそうです。

そして今度は六本木ヒルズを離れて六本木の中のパブリック・アートを巡ります。
今まで知らなかったのですが、六本木はパブリック・アートが多いです。

少し歩いて

 

 

そして少し先に行くと

 

また少し先に行くと

 

そしてまた先に行くと

 

またまた先に行くと

 

そしてその先には

 

これは椅子は普通のものですが、何個もつなげることによってアートにしたもの。
「レディ・メイド」と言うものでしょうか。

また少し歩いて

 

これは中国の山水画を立体化したものだそう。

この後イタリア料理店でランチ。
とに~さんによる美術にまつわる話やとに~さんがアートテラーを目指したきっかけなど、面白い話を伺うことが出来ました。
面白かったのはfacebookでの評判が展覧会の観客の増加につながっているという話でした。

そしてパブリック・アートの最後に見た作品が

 

公園の中に設置されています。

六本木にこんなにパブリック・アートがあるとは知りませんでした。他の参加者の方も知らない人がほとんどでした。

そしてここからは六本木にある建築物を巡ります。

最初に見たのがこれ。

 

何だかゴテゴテした建物です。

これはイギリスのナイジェル・コーツの設計した建物で、彼の設計した建物は実際には建てられたことはないのにもかかわらず、建物のデザインを描くだけで生活できたとか。
彼のデザインした建物は実際には建てられることはないと思われていたけれども、バブル時代になって実際に建ててみたいという人が現れて完成にこぎ着けたそうです。
それにしても何だか実用性のなさそうな建物です。今はテナントを募集しています。

 

外装。何だか悪相の顔がこちらを見ています。

その後またしばらく歩くと

 

やはりこれもバブルの頃建てられたものです。この奇抜なスタイルから当時はさんざんな言われようだったらしいです。
やっぱりバブル時代はヘンだったんですね。

そして坂道を行くと、

 

政策大学院大学です。

これを見たとき、パリにあるポンピドゥセンターを想像しました。
実際にこれを設計したのはポンピドゥセンターにかかわったリチャード・ロジャースでした。
なるほど、見たことがあるような気がしたのも当然ですね。

とに~さんによると、東京は世界中の建築家の手になる建物があちこちにあるそうで、欧米では建築ツアーを行うときはバスや飛行機などの交通手段が必要なこともあるのに、日本では10分程度歩いただけで様々な建築に巡り会える、かなり恵まれた環境にあるそうです。
日本もまだまだお金持ちと言うことになるとのことでした。

この後、国立新美術館でDOMANI展を見ましたが、それは稿を改めて。