甲が出ない理由は色々とあります。
例えば骨格。
つま先を伸ばすと骨が当たってしまい、
もうこれ以上つま先が伸びない場合。
骨を取り除かなければ
どうにもこうにも難しい事があります。
けれどもこれは、結構まれです。
ほとんどの場合は、
「やれば意外と伸びる足」なんです。
でも伸びないのはなぜかというと、
自分でアレコレと試してはいるけれど、
何か抜けている部分があるから。
という場合が多いようです。
よく外来に「甲がでない」と
ご相談にいらっしゃいますが、
そこでもお伝えしている内容です。
それでは順を追って見てみますね。
①そもそも「甲出し」とは、
つま先を伸ばすためのストレッチですよね。
その「甲出し」では、どの筋肉を、どの方向に伸ばそうとしていますか?
そのストレッチでは、伸ばしたい筋肉を
正しい方法で伸ばせているんでしょうか?
ただ、つま先を伸ばすストレッチができただけでは、
踊りの中で使える足(甲)にはなりません。
甲が高いだけの人はたくさんいますが、
バレエで必要なのは「甲が高い事」ではなく
「踊りの中でつま先を美しく伸ばして表現し、
力強く使ってテクニックができる足先。」
ですよね。
だから「甲出し」だけでは意味がない。
踊れる足でないといけないんです。
②つま先を伸ばしながら踊るためには、
それに応じた筋力が必要ですね。
ストレッチだけで筋力はつかないので、
つま先を伸ばすための筋肉が
トレーニングされている必要があります。
(つま先を伸ばす筋肉は、結構たくさんあるんですよ。)
それらの筋肉は、十分にトレーニングされていますか?
③甲が伸ばしにくくなる筋肉を、
一緒に使ってしまっていませんか?
これはご相談の半分以上に見られますが、
解剖学的に考えても、そこを使えば
甲が伸ばしにくくなるであろう筋肉を
一緒に使ってしまっています。
(実は私も昔からここを使ってしまう癖があります。)
これらを1つ1つ改善してゆくと、
甲が伸びにくかった理由が分かり、
甲を伸ばしてゆくための糸口が見つかります。
こんな流れに沿って、
一緒にワークを行いながら、
「甲出しとポワントワークの解剖学講座」を、
メゾン・ドゥ・バレエ南青山さんで行います。
詳細は下記をご覧下さいませ。
こうして足先を使う準備ができてからやっと
ポワントワークに入るのですが、
ポワントをはいても問題のない基準というのが
海外のバレエ学校入学時に検査されます。
その基準をご紹介しながら、
ポワントワークのためには、
更にどんなトレーニングが必要か?
いわゆる「軸」と考えられているものを
復習しながら、ワークを進めてゆきます。
ポワントは、立つだけではありません。
まず普通に立てて、歩けて、走る事。
そこからポワントで立って、移動する事。
トゥシューズの中での足の指の動きを考えながら、ワークを進めてゆきます。
☑︎甲が出なくて悩んでいる
☑︎いつもかま足になってしまう
☑︎トゥシューズになるとつま先が伸びない
☑︎ルルベが低い
と言った事でお悩みの方におすすめです。
「甲出しとポワントワークのための解剖学」
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