コラム | 30年目のバリクバヤン 

30年目のバリクバヤン 

「バリクバヤン」とは、フリィピンの言葉で「里帰り」の意味。
1978年にフリィピン人と結婚。今年2月にサラリーマンを卒業。
4月下旬から3週間の里帰りを予定しています。
出会い~結婚~現在までの38年間と里帰りの顛末を綴ります。

現在、フリィピン入国時のバリクバヤン・プログラムについては、

皆さんご存知だと思う。

ご承知のように、多くのフリィピン人が全世界に出稼ぎに行っており、

機会のあるごとに里帰り(外貨の持ち帰り・消費)を奨励している。


私たちは、2番目の子供が生まれた後で、二人の子供を連れて里帰り

をした。目的は親戚に子供たちを披露すること、特に妻の父親に日本人の

孫を見せることと、子供たちを私たちが挙式したビラクの教会で洗礼

することである。(1985年8月で長女3歳10ヶ月・長男10ヶ月)


この時、既に妻は日本に帰化していたので、パスポートは日本のもの。

どこかで、フリィピン大使館(当時は、渋谷の南平台にあった)のトラベル

カウンターで航空券を購入すると随分安く買えるという情報を耳にし、

そこで購入したらフリィピン航空を利用し里帰りをするフリィピン人

(元国籍者も含む)には、大人50%・幼児10%・席を使用しない幼児は

無料と言われ、随分安く行くことが出来た。

しかもフリィピン人は子供連れに親切・寛大で、飛行機の中は、空いてる

ビジネスクラス席に座り、子供にはおもちゃや必要なものをあれこれ

世話をしてくれた。マニラ空港でも入国審査は極簡単で税関も荷物が

多かったが(子供のオムツや大量のお土産)ノーチェックで通して

くれた。


妻のパパイ(ビコール語?)は、日本人の孫を見て随分喜んでくれた。

しかも、帰国後1年経たない間にパパイは病気で亡くなったので、

本当に里帰りしてよかったと思った。


今年、30年目のバリクバヤンを計画したのも、このパパイの墓参りを

是非したいとという事も目的の一つにある。