多くの軟体動物(貝、イカ、タコ等)や甲殻類(エビ、カニ等の節足動物)の体液中にみられる呼吸色素タンパク質のことですが、軟体動物でもアカガイだけは、ヘモシアニンではなくヘモグロビンを持っています。
ヘモシアニンの構造
ヘモグロビンと異なる点は、中心核が鉄ではなく、銅原子になっていることです。

酸素と結合したときは青色(シアンは青色を意味する)、遊離状態では無色透明となります。
ヘモグロビンと異なって血球中ではなく,血清中(血リンパ液)に溶けて酸素の運搬を行います。
なお、ヘモグロビンは1個の鉄原子が1分子の酸素と結合しますが、ヘモシアニンでは2個の銅原子で1分子の酸素と結合します。
分子量はきわめて大きく、891万(カタツムリ)に達するものもあるようです。