友人と後悔と携帯電話 | くたばれバカ旦那!~私が離婚を決めるまで【書籍化されて地味に販売中】

友人と後悔と携帯電話

離婚するその日まであと4年5ヶ月

これは1996年1月頃の出来事です。
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朝、バスをぼーっと待っていた時の事、

突然誰かが私の肩をポンポンと叩いてこう言った


「彼女彼女、こんなところで何してんの?」


なんやぁ?朝っぱらからナンパか?と思って振り向くと

そこには久しぶりに見る顔があった。


「しがぴー?」


「桃ぴー、久しぶりやなぁ。何や、バス待ってんのんか?

どこまで行くん」


「○○駅前まで」


「俺、車やし、通り道やから送ったるわ。」


そう言って指差した先に車が止めてあった。

バス停の前を通ったときに私に気づき

わざわざ車を止めて声をかけてくれたらしい。

せっかくなので送ってもらうことにした。


「桃ぴー、引越したんかと思ってたわ」


「なんで?」


「いや、前に家に電話くれたやろ?

あの後何回も電話してんけどずっと留守電やったし

それっきり何の連絡も無かったし」


…忘れてた。

そういえば荷物が重いから実家まで送ってもらおうと思って

しがぴーに電話したんだっけ。


「ごめんごめん。いや、実はあの時旦那とちょっと色々あって

家出しようと思ってんけど荷物重いから

しがぴーに車で送ってもらおうかと思って電話してん

そら誰も電話に出ぇへんわな(笑)」


笑って言う私の言葉にしがぴーがえらく反応した


「ええっ!

ごめん。俺そんなん全然知らんかったから」


「いやいや。私が勝手に頼もうと思っただけやから」


「…ホンマにごめんな。」


しがぴーは全然悪くないのに必死で謝る。

相変わらず良い奴だなぁ。


「ところで桃ぴー仕事始めたんか?」


「うん、保険の営業やってんねん」


「俺も転職してん。」


お互いの近況を語り合っている間に駅前についた。


「あ、俺今は携帯持ってるから

なんかあったらここに連絡して来いや」


しがぴーはそう言って新しい就職先の名刺の裏に

携帯の番号を書いてくれた。

私も自分の名刺の裏に携帯の番号を書いて渡し仕事へ向かった。


番号はもらったものの

しがぴーに電話をすることは無いだろうと思っていたし

しがぴーからもかかってこないだろうと思っていたのだが

意外なことに頻繁に電話がかかってくるようになった。


この頃の携帯電話は電話がかかってきたときに

相手の番号がわからない機種の方がまだ多く

着信があったことだけがわかるようになっていた。


しがぴーは留守電の残っていない着信を見ると

「もしかして桃ぴーが、また助けを求めているのかもしれない」

と思ってしまうらしく、「電話してきた?」と

確認の電話をかけてきてくれるようになったのだ。


しがぴーがやさしくて良い奴なのは知っていたが

これほど気にかけてくれるとは意外でもあり嬉しくもあった。


後にしがぴーはこう言っていた。


「桃ぴーが辛くて俺に助けを求めたのに

それに応えてあげられへんかったんが悔しかったから

次になんかあったら絶対に助けてあげようと思ってん」


その言葉通り、私はずいぶんとしがぴーに助けられ

やがて離婚までの道を進むことになるのである。


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どうやらこのブログが2chに晒されているようです。


私の名前をかたって下品なコメントを残している方がいます。

懸命な読者様ならお分かりだとは思いますが

当然のことながら私の書き込みではありません。


今後一切私はコメント欄に書き込みをすることはありませんので

読者の皆様、惑わされませんようよろしくお願いいたします。


お伝えすることがある場合は記事の中で伝えさせていただきます。


コメントに関してですが、基本的にご本人様からの要請が無い限り

削除いたしません。

削除しても、次から次へと書き込まれるのでは削除するだけ無駄ですから。


当面、大変見苦しいコメント欄になるかとは思いますが

ご理解いただけましたら幸いです。


ROM専門ではありますが2chをよく利用している私としては

このような事になって非常に残念です。




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