農業技術勉強会
立教大学三年の川口彩乃です
私はベトナムを訪れるのは初めてで、最初は慣れない環境や文化に驚くばかりでしたが、美味しい料理の数々に、朝から晩まで賑やかな街、活気にあふれた素敵な国で、とても楽しく過ごすことが出来ました
今回のインターン活動の中で、BAJ 主催の農業技術勉強会に参加しました 勉強会では、現地の農業の専門家であるNguyen Xuanさんが有機肥料をテーマに詳しくお話されていました。
まず、その作り方について、水草や稲ワラ、家畜の糞などの材料を重ね、日にちが経ったら混ぜ……といった過程や留意点の説明がありました
とりわけ夏場のフエで温度や湿度を一定に保つことは難しそうです
次に、有機肥料を使用することによる効果について。
有機肥料には戦争で悪くなった土地を良くする土壌の改良効果があり、その土でサツマイモが大きく育つなど作物の品質改善効果もみられるそうです。
また、多額のお金がかかる化学肥料に比べ、有機肥料は自分で作ることができるため、農家の収入向上効果もあります
お話の中で実際に有機肥料を取り入れている農家の声も併せて紹介されており、参加者は興味津々な様子でした
有機肥料の三つのメリットについても挙げられていました。
一つ目は、高い化学肥料を買わずにすむため、農家の経費が削減されるという経済的なメリット、
二つ目は、ゴミを有機肥料として再利用することが環境汚染の改善に繋がるという環境に対するメリット、
三つ目は、農家に肥料を作る仕事が生まれるという社会的なメリットです。
また、有機肥料は小さな農家でも大きな農家と同じように作ることができる、ということを強調されていました
お話が終わった後、農家の方々が熱心に質問をされていたのが印象的でした
勉強会を通じで有機肥料に対する理解が深まったと同時に、暑さの厳しいフエでは作物の生産が難しいため、特に小さな農家の方が四苦八苦されていること、持続的な農業技術の普及が必要であることを肌で感じました