昨日、最終面接まで進んでいた会社から、

一か月も遅れてのお祈りメールが届きました。

不採用になった理由は「即戦力ではない」と会社が判断したため。

年齢的には若くとも、教育していく体力がないのか、

はたまた、それも方便なのかはわかりませんが、

待たされた上にその解答というのはさすがに納得いきませんでした。


そもそも即戦力ってどういうことなのか?


プロ野球で言う即戦力というのは大学社会人出身の選手の中でも

完成度が高く、開幕一軍が狙える選手のこと。


ところが阪神タイガースのように即戦力投手を毎年のように獲得しておきながら、

選手自身が伸び悩み育ちきらない、

また、ポテンシャル自体が低く、結局団栗の背比べである

そういった場合が散見されるんですよね。


ポテンシャルというのも年がそれなりに行ってくると見えてくるものです。

組織いることが長くなれば長くなるほどに、

その組織で生きていく術を身につけます。

つまりは組織の常識がその人のスタンダードになるわけです。

本当に会社の色がついた社員がほしいのなら、

即戦力ではなく、新人教育に時間を費やすべきであり、

平均年齢を上げすぎず、在職年数を延ばすという方策を打つべきなんですよね。

実際に、それをよく理解している会社も多くあります。



転職というのは少なからず、今の会社に不安や不満があり、

新しい環境にチャレンジしたいという気持ちから起こってくるもの。

さらに、チャレンジは同一業種にこだわる人もいれば、

新たな業界へ夢を馳せる人もいる。


景気がいい時代なら、会社も体力があり、

未経験者を教育していくような余裕があるかもしれない。

つまり異業種転職が業界によってはかなり狭い門なっており、

新たな気持ちで挑戦したい若者たちを阻害することになっている。


会社がそれなりの結果を残せる人間をほしがるというのは

経営上は理にかなっているものの、

会社の程度を決めてしまうという、

マイナスにはならないがプラスにもそうはならないという決断ではないか

嫌味も込みだけどそう思いますね。