官僚の「忖度」 | やすのど素人的ブログ

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日本のいいところを子供たちに残したいですね。




いや~面白かった。私はね(笑)。

このおちゃらけ感、嫌いな人は嫌いでしょうね。

いろいろな論点が出てきましたが、とりあえず7分くらいからの官僚の「忖度」について考えてみます。

そもそも「忖度」とは何なのか?

調べてみると、「他人の心を推し量ること」だそうです。

「他人の心を押し測ること」・・・う~ん、人間生きてりゃ誰しも推し量るでしょ。仕事ではお客様の気持ちを推し量るでしょうし、上司の気持ちも推し量るでしょう。家庭では奥さんの気持ちを推し量るでしょうし(笑)、お義父さんお義母さんの気持ちも推し量ります。

よくよく考えてみれば、他人の気持ちも推し量れないような奴は、仕事では使えない奴で、人間関係では付き合いづらい奴ですよね。

では、今回の森友学園において問題となっている官僚の「忖度」は一体何がいけないでしょうか。

まず多くの人が思う。その「忖度」した内容が犯罪行為だからいけない。について。

これについては、自民党議員の方々やネトウヨさん達が、その犯罪性自体を否定しています。その内容を「反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地」ブログよりお借りてご紹介いたします。

「辻元議員問題と森友学園の経緯のおさらい 」
http://ameblo.jp/yangh-wenly/entry-12260960642.html

1.もともと当該国有地は二束三文だった説。

2.8億円の値引きは正当だ説。


と言うモノらしいのですが、これらについてはヤンさんがキチンと反論されてます。

1については、「だったらなんで大阪音大に売らなかったの?というところを説明できないので却下。」

2については、「平成21年からの調査で何やってたんだよ!という疑問。また正当なのであれば、まだ契約を完了していないのに、なんで交渉経緯の資料がないの?というツッコミ待ち。」

という事で、この反論、非常に説得力があります。

しかし、そこは時の権力者。そのツジツマの合わなさ加減も、調査、交渉資料を全て処分したという不自然さも、大手マスコミや国会議員、評論家、さらには安倍信者の方々を使って、これらの説を「嘘も百回繰り返せば真実になる」を地で行く力技攻勢をかけて来るでしょう。

そうなってくると、ものすご~く引っ掛かるものはあるものの、官僚の「忖度」・・・仕方ないのかな~という空気が世間に醸成される・・・籠池騒動も水かけ論となり、かくして籠池さん以外はお咎めなし、一件落着となる可能性は高そうです。

今や安倍総理が、自分はもちろん奥さんも森友学園に関与していれば首相はおろか議員もやめる。と発言した事はきれいにスルーされています。こうなってくると、今回の事件で良かったことを上げるとすれば、安倍政権の胡散臭さや、保守派と呼ばれる者達がただの安倍信者、もしくは守銭奴であると多くの国民が感づき始めた。くらいでしょうか。・・・そろそろ民主党政権よりはマシでしょ的な言い訳は通じなくなると思いますよ。


次に動画の中で小林さんが語られている。そもそも官僚は「忖度」などしてはならない。について。語られている内容を私なりに纏めると

そもそも官僚と言うモノは世にいう「前例主義」の権化であって、上にでだろうと下にであろうと「忖度」などはしてはならない。その行動はすべて「前例」「ルール」に従うモノでなければならない。唯一その「前例」「ルール」を変えられるのは「政治」であって、官僚が「忖度」などするのは大問題である。官僚も人間であり「忖度」くらいしちゃうだろ~というような発言は、日本国民にとって平等、公平に行使しなければならない彼らの権能を考えた時、「彼らは自分の事しか考えていない。その権能を自らの出世の為だけに使っている碌でもない奴らである。」と言っているようなもので、それは全ての官僚に対する侮辱である。

そもそも官僚が「忖度」するという事は国家にとって非常に危険な事である。例を挙げると自衛隊も官僚である。官僚による「忖度」を理解するという事は、命令なしに彼らの「忖度」によって武力を行使する事も「理解」するという事になりかねない。つまりはシビリアン・コントロールの崩壊である。


かくして私は、小林さんの言っている事に深く納得したのでした。


しかし、ますます官僚と言うモノが分らなくなった私は、2012年に購入しさらっと読了した中野剛志さんによる「官僚の反逆」なる著作がある事に気付いたのです。少しは官僚なるモノの正体が理解出来るかも知れないとの期待を込めて、今読書中です。