MF森村昂太のFC町田ゼルビアへの
完全移籍が発表されました。


FC東京の下部組織出身で
アビスパ福岡には2014年に
北九州から完全移籍で加入しました。



森村は左足のキックの精度と
フィジカル能力の高さが特長の
スケールの大きな選手です。

落ち着いてボールを持てますし
精度の高い左足からクロス、シュート、
サイドチェンジなど
ポゼッションを掲げるスタイルでは
チームの中心としてプレー出来る
資質を持っています。

水戸時代にボランチでプレーしていた時には
展開力だけでなく攻撃参加した時の迫力ある
プレーなどから
現在札幌でプレーしている
元日本代表MF稲本潤一に近いタイプに
成長するかもしれないと思いましたが
まだ才能が開花しているとは
言えません。

どちらかと言うと周囲の期待は
稲本潤一ですが
実際のプレーは東京Vのボランチの中後に
近づいているような気もします。

しかし、スピードがあったり
運動量が豊富なタイプではないので
ハードワークを求めるプシュニク監督や
ボランチにも高い運動量を求める
井原監督の下では出場機会は
多くはありませんでした。

課題は攻守の切り替えや運動量や球際など
判断やハードワークや戦う部分で
物足りない所があると言えます。

高い精度の左足のキックと言う武器と
基本的な技術を身に付けている選手なので
タイプ的には30歳を超えても
成長していく可能性があると
言えるでしょう。







同時にDFパク・ゴンの
AC長野パルセイロへの完全移籍が
発表されました。

パク・ゴンは韓国の水原大学から
2013年にアビスパ福岡に加入して
プロ生活をスタートさせています。

2013年の序盤の段階では
J2でもDFとしてプレーするのは
かなり厳しいと見ていました。

危険なラフプレーが多かっただけでなく
DFとしてのステップや駆け引きなど
最低限身に付けて欲しい技術が
足りていなかったからです。

元々攻撃的な選手で
大学時代からDFやボランチなど
守備的なポジションにコンバートされたと
あとで知って納得しましたし
はじめは不安な要素が多い選手でした。

しかし、高さや当たりなどフィジカル能力は
非常に高く
またチームのために走って
ひたむきにプレーする姿を見ると
伸びていく可能性は多いに感じましたし

右足のキックの精度が高い事もあり
ロングフィードやサイドチェンジなど
攻撃面でも貢献出来る可能性は
ありました。

結果的に2013年で金森や三島と並んで
1番成長した選手だったと言えます。

2014年の終盤になると
ボランチとしてもDFとしても
高さや強さの部分で特長のある
武器を持った選手になります。

まだまだ成長しそうな選手ですが
2014年に高さと強さと言う
同じ特長を持つ
DFイ・グァンソンが神戸から加入して
2015年にはやはり強さが特長の
DF濱田が浦和から加入して
ボランチには鈴木惇と末吉が加入して
昨年まで中心選手だった中原秀人も
試合に出られない状況で
さらに今年はケガで出遅れた事もあり
出場機会が激減していました。

今のパク・ゴンには
DFとしてもボランチとしても
試合経験が何より必要なので
今回の移籍は森村と同じく
良い方向に向かうでしょう。