「バナナ」

アルバム『Basic』の曲順の流れで組んだセットリストだからなんだろうけど

3曲目でもうこの曲の登場かぁ

なんて客観的に思ってみたり。

まあ手前二曲から、一気にライブ感出すのにはうってつけだし、
後半の流れを知ってれば早めに出しても損はないよね。


後期の花少年バディーズにとって自他共に認めるキラーチューンになったこの曲。

変な話、アルバム『Bible』があまりによく完成したので
そこからバディーズは音楽的進化をしづらいんじゃないかな?と思っていた

シングル的には『ブランコ』『Bicycle』、
アルバムのリード曲『Bible』と続いて

このまま歌モノ中心のバンドで落ち着くのかなぁ
アレンジの作り方もミックスの仕方も、一つフォーマットができあがってしまった感じ。

アルバムというモノはある意味、そのバンドの作品性の区切りだと思っているので
『Bible』で一旦、集大成的なモノを完成させたのだから
次のシングルはそこをちょっと無理?打破?、ああ、越える、か。
越えるモノを目指さなきゃなと奮起。

目指すはライブが想像できる楽曲作り、レコーディング。
もっと振り切った何か。
のちに作るであろう2ndアルバム(『Basic』)を作るために
またイチから創造していこうって。

タイトル、テーマが『バナナ』なんて

当初、狙ってなかったと言えば嘘になるけど
狙ったモノが狙い通りになる保証なんてどこにもなくて、
ただ純粋にインパクトと残る音階を探した。

メンバーに今こんな曲作ってるんだぁとデモではなく弾き語りでサビを一節歌ってみせたのも珍しかったなぁ。


ライブにおいてはメンバーの中で
“ちゃんと演奏しよう”と
“演奏なんて気にせず暴れていこう”が
ライブでやる都度行ったり来たりした曲だったなぁ。

いま、思えば後者でイイんじゃない?
って普通に思える。

大切な人と仲違いした時、
どんな事を思えば素直になれるのだろう?

そう悩む時に、ぜひ聴いてもらいたい。
曲の激しさより実は歌詞に潜む優しさに触れて欲しい。

ヒトとヒトのすれ違いの解決はぶつかり合い事ではなく
優しさとほんの一口の甘さが必要。

そんな曲です。
キミの人生に応用してください。

ミネムラ

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