Arthur Baker(アーサー・ベイカー)って誰ッ? | BACK TO The 80’s...バック・トゥ・"Da"・エイティーズ

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『DANCE MUSIC LOVERS』
~エイティーズ・プロデューサー列伝(3)

Arthur Baker(アーサー・ベイカー)編


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ヒゲのおじさんのほうです。(隣で爆笑してるのは『Boss』ことBruce Springsteenじゃないかな?)

プロフィール

■職業・・・音楽プロデューサー、DJ、リミキサー
■スタイル・・・ディスコ・ミュージック、特にElectric Funk(Electro)
■設立レーベル・・・ Streetwise Records(ストリートワイズ・レコード)、Criminal Records(クリミナル・レコード)
■活動拠点・・・米国ニューヨーク(Big Apple)
■お友達・・・John Robie(ジョン・ロビー)キーボーディストにして右腕

80年代の音楽シーンでドラム・マシーンによる『打ち込み』の技法を確立し、『リミックス』という手法を公に広めた人物です。

マサチューセッツ州ボストン出身。

70年代からボストンでディスコのDJとして活動を始め、81年にニューヨークへ活動の拠点を移動。
翌年の82年には、Hip-HopレジェンドAfrika Bambaataa(アフリカ・バンバータ)のプロデュースを手掛けました。

Roland(ローランド)社のリズム・マシーン『TR-808』(通称:ヤオヤ)を巧みに操り、従来の生演奏主体だったFunk(ファンク)・ミュージックを電子化する事に成功し、Electric Funk(Electro)「エレクトリック・ファンク(エレクトロ)」と呼ばれるカテゴリーを確立しました。

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その実績から『The Father Of Electric Funk(Electro)』の称号を与えたいと思います。(勝手にねッwww)

同時期に、リミキサーとしてもビルボード系の数々のヒット曲のリミックス・バージョン(エクステンド・バージョンやロング・バージョンとも呼ばれてます)を量産し、一般的にその名が知られるようになります。

84年には伝説のHip-Hopムービー『BEAT STREET』(ビート・ストリート)のサウンド・トラックのプロデュースを Harry Belafonte(ハリー・ベラフォンテ)と共に制作しました。

また、85年には南アフリカ共和国のアパルトヘイトと呼ばれる人種差別に反対するアーティストが集まったArtists United Against Apartheidによるシングル"Sun City"「サン・シティ」の共同プロデュースを手掛けました。



その後、90年代以降はフィールドをHouse(ハウス)・ミュージック系に移して活動していたようですが、80年代の活躍ぶりが窺えるような実績は残念ながらありませんでした。

主なプロデュース作

●"Can You Guess What Groove This Is?"/Glory(グロリー)80年

●"Workin' Out"/Ritz(リッツ)81年

●"Candy Girl"/New Edition(ニュー・エディション)82年

●"Play At Your Own Risk"/Planet Patrol(プラネット・パトロール)82年

●"Planet Rock"/Afrika Bambaataa&The Soul Sonic Force(アフリカ・バンバータ&ソウル・ソニック・フォース)82年

●"Looking For The Perfect Beat"/Afrika Bambaataa&The Soul Sonic Force(アフリカ・バンバータ&ソウル・ソニック・フォース)83年


●"I.O.U."/Freeez(フリーズ)83年


●"Confusion"/New Order(ニュー・オーダー)83年

●"Thieves Like Us"/New Order(ニュー・オーダー)84年

●"Breaker's Revenge"/Arthur Baker(アーサー・ベイカー)84年『BEAT STREET』(ビート・ストリート)


●"Honey To A Bee"/Tina B(ティナB)84年

●"Under the Gun"/Face to Face(フェイス・トゥ・フェイス)84年


●"Crash Goes Love"/Loleatta Holloway(ロレッタ・ハロウェイ)84年

●"Swept Away"/Diana Ross(ダイアナ・ロス)84年

●"Dance On Your Knees"/Hall&Oates(ホール&オーツ)85年

●"No Frills Love"/Jennifer Holliday(ジェニファー・ホリディ)85年

●"Eight Arms To Hold You"/Goon Squad(グーン・スクワッド)85年『The Goonies』(グーニーズ)


●"Powerdrill"/Goon Squad(グーン・スクワッド)86年

●"Tighten Up(I Just Can't Stop Dancin')"/Wally Jump Jr.&The Criminal Element (ウァリー・ジャンプJr.&クリミナル・エレメント)88年


主なリミックス作品

●"Girls Just Wanna Have Fun"/Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)83年
●"She Bop""/Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)83年
●"Dancing in the Dark"/Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)83年
●"Cover Me"/Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)83年
●"Born in the U.S.A."/Bruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)83年
●"Out of touch"/Hall&Oates(ホール&オーツ)84年
●"Method Of Modern Love"/Hall&Oates(ホール&オーツ)84年
●"Possession Obsession"/Hall&Oates(ホール&オーツ)84年
●"Dance on your Knees"/Hall&Oates(ホール&オーツ)84年
●"Suburbia"/Pet Shop Boys(ペット・ショップ・ボーイズ)86年

原曲の良さを引き出しているのか、ダメにしちゃってるのかは、聴く人のオリジナルに対する思い入れにも左右されますが、そのアイデアと手法はサスガです。


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