2016.6.8 肺癌の手術のための入院 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

三回目の入院・手術である。
本来は5Fが呼吸器外科の入院フロアであるが、空きがないとかで10Fになった。
どうせ手術後は別の病室になるわけであるが・・・・。

今日は、さっそくに採血、レントゲンの検査があった。
そして午後四時に手術の説明の予定であったが、N医師が緊急の手術が入ったとかで別のK医師が説明してくれた。

診断は「左下葉肺転移疑い」
現段階では肺にできた癌の疑いのある腫瘍が大腸癌が転移したものか、肺の原発性癌なのかは確定していないために
このように呼ぶそうである。

一旦は、胸腔鏡で部分切除するが、その段階で腫瘍を取り出して検査し、転移性癌なのか原発性癌なのかを判断する。
そのため、手術は一時的に保留となる。(この判断は20分程度かかるらしい。)
そして、もしもこれが原発性の肺癌と判断されれば、部分切除ではなく左下葉そのものを切除する手術に変更すると言うものだった。
但し、その場合でも胸腔鏡での手術らしい。

原発性の肺がんの場合「下葉」全体に浸潤している可能性があるため、従来の手術では当然のように実施してきた通りに「下葉」全体の切除となると説明された。

手術の流れとしては、全身麻酔約一時間。胸腔鏡による部分切除の手術に1~2時間。麻酔からの覚醒に約一時間。
概ね3~4時間ぐらいの手術らしい。
これが原発性で「下葉」全体の切除になると、プラス2時間となるようだ。

K医師の話では、自分の肺の腫瘍は大腸癌の転移である可能性が高いと言うことだった。
自分としては初めから転移性癌だと思っていた。
K医師の説明は、飽くまでも可能性としてあるよ、と言う事だろうとは思うが・・・。

それからさまざまな危険性とその発生率、偶発症発生時の対応についての説明がされた。
手術前から手術後に関しては、大まかな流れとしては前回の肝臓の時とそれ程変わる点はないように思えた。
勿論、素人考えであり肝臓と肺は全く別の臓器であるから同じはずはないのだが。


肺の場合、肝臓のように復活しない臓器である。
それに以前より呼吸に影響が出る可能性もあるようだ。
以前にも増して呼吸の訓練が大事になるように思う。

そして、歩いて歩いて、寝てばかりいないようにしなければ。