劇団バッカスの水族館ブログ


名古屋で活動中の劇団、「劇団バッカスの水族館」です!

新入館員、稽古見学者を随時募集しております!
興味のある方は↓のアドレスまでご連絡ください!
bacchus_aquarium☆hotmail.com (☆→@)


過去の公演の動画はこちらのプレイリストから!



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答辞(?)  2023年度卒業 もか

答辞

 

 

送辞やってないけど、勝手に答辞。

 

 

厳しい冬の寒さも和らぎ、

(朝晩は全然寒いけど)

木々の蕾も膨らみ始める季節となりました。

(近所の桜並木は提灯だけ鮮やかだけど)

 

皆様におかれましては、先日の劇団バッカスの水族館 第95回公演「I wanna beeeeeee!」へのご来場、ご参加、ならびに応援をくださり、誠にありがとうございましたニコニコ

 

 

 

どうも、もかです。

 

 

初めましての方は初めまして。

そうでない方は、いつもお世話になっております。

 

 

バッカスに入って早2年。

短いようで短かったバッカス生活生ビール

 

 

大きく語れるようなことは何もありませんが、この機会にちょっと振り返らせていただこうと思います。深イイグッことは言えないけれど、強制的にご覧ください。

 

 

 

では参ります歩く

 

 

 

〈目次〉

1.これが……バッカス……!?

2.エグいてバッカス……!

3.わたしが……バッカス……!?

4.魂を受け継ぐ!!バッカスの長編!

5.古きを温めて新しきを知る!!

6.I wanna be.......

7.エピローグ

 

 

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[第1話 これが……バッカス……!?]

 

 

2021年6月。2年次。

大学の規制も少しずつ緩和され始め、登校が増えてきた頃。

ある対面の演習授業で同じグループになった、高野という女。

(Twitterのヘッダーはずっとこれにしてる)

彼女がある宣伝をくれた。

 

「今度、バッカスっていう劇団のコントに出るんだけど、よかったら観にきて」

 

二つ返事で予約した。

この頃、名古屋の演劇・劇団についてほぼ何も知らなかった。

それらを知る入り口になればいいな〜と思って行った。

 

そして観たのがこちら。

imageimage

 

いや、メンツえぐいて…………

 

これを観た私(クソガキ)は思ったんです!

なんだこのおもしろ集団は、と!!!!!

(伝説のデュエル1作目も観劇ハッ

 

この人たちみたいになりたい……!

この人たちとやりたい……!!

 

 

そして、私のバッカスは始まろうとしているーーーー

 

 

弥生ちゃんほんとにありがとうねおやすみ

 

 

 

 

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[第2話 エグいてバッカス……!]

 

夏のコント「コント公演」を観た後、流れるように公開稽古へ右差し右差し

 

いやあ、いいね、公開稽古って。

夏に見た人たちだ!!!(オタク)ってなったし、めっちゃ楽しかったし。

演劇初心者で知り合いもいない私でしたが、館員の方々は優しく楽しく接してくださいました照れ

 

そして参加したのがこちら。

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いや、メンツえぐいて……(ver.2)

 

演出助手として、演劇を、バッカスを、学ばせていただきましたサングラス

本当にすごかったです。

めっちゃ好きでした。

隙あらば場内に入れてもらって観劇したもん目

アガリスクさんの脚本なのでもちろんおもしろいのですが、それをバッカスカラーに仕上げ、こんなにも愛おしくできあがるのか、と衝撃を受けました。

演出のうめださんをはじめ、館員の方々の強さを実感しました。

ちなみにこの頃、全員先輩だと思っていたので、同期との記憶はほぼありません。

 

次回、愈々私のバッカスが、始まるーーーー

 

うめださん、エグすぎたなあ……

 

 

 

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[第3話 わたしが……バッカス……!?]

 

演出助手として外部参加した後、これまた流れるように入館右差し右差し

 

学年の同期は弥生、入館の同期はもときくんです。

 

そして館員としての初公演がこちら

imageimage

(思ったより同期居たやん……)

 

初めて自分の脚本とフライヤーを世に出しました驚き

今見ると……なかなかアレですね……デザインセンスが……(憚る)

こんな初心者に作らせてくださった先輩方には感謝しかありません泣くうさぎ

これのおかげで第一歩が踏み出せました。

(伝説のデュエル2作目は稽古から観劇ハッ

 

館員として、バッカスの公演の運営に携わって学んで、先輩の凄さを改めて体感しました。

 

もっとおもしろくなりたい!!!!!!と思ったのを覚えています。

 

 

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[第4話 魂を受け継ぐ!!バッカスの長編!]

 

季節は流れ、また冬公演の時期になりましたガーベラ

この時私は、うめださんから「館長」という名誉ある役職を受け継がせていただきました。

とても嬉しく、誇らしい反面、その大きさに自分が追いつかず、悔しさがありました。

 

そして上演したのがこちら

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 いろんなものが込み上げてくるなぁ……

 

初めての演出、役者13人、2時間ほぼ出ずっぱ、自分は演劇始めて1年半、先輩にも後輩にも演出をつける、1番の大敵「優柔不断」……

正直言うと、この稽古期間がいちばんしんどかったです赤ちゃん泣き赤ちゃん泣き

その分、これを終えて、一段強くなった感じはあります炎

まあ言っても、自分一人でやったなんてことは全くなくて、演出においてはうめださんあずさん演助の後輩にいっぱい助けてもらったし、運営においてはうめださん水野さんえぬいさんササキさんといった偉大な先輩方にいっぱい声かけしてもらって助けてもらったし、演者の皆さんのほうから色々提案もらったし、スタッフの皆さんも色々持ちかけてきてくださって、本当にありがたいと思うと共に、自分の無力さに泣けてきて……

G/Pitで場内観劇した時、不安と緊張と安堵と快感が入り混じった、よくわからない心情でした絶望絶望

てゆーかフライヤーよくない?かわいくなーい?

 

そしてこれが終わると先輩方がいなくなる……

さみしさ45、不安65のカンストでした。

 

 

 

 

ファイナルシーズン、開幕……!!!!!

猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま

 

 

 

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[第5話 古きを温めて新しきを知る!!]

 

さあ、最終学年になりましたねイルカイルカ!!

 

バッカスでの最後の夏。と言っても2回目の夏。

……コントするしかないっしょ浮き輪カキ氷祭風鈴!!!!

 

ということで上演したのがこちら

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「温故知新」の「温」は、「あたためて」でも「たずねて」でもいいみたい?

 

私が見ていた・観てきたバッカスを受け継ぎたい……

けれど自分には知識と経験と力がない……

なら、「今できること」をやろう!!!

ということでコント公演やりました。

憧れてたTシャツ、作っちゃいましたスーツ

コント6本(実質5本)、書いちゃいましたチョキ

一年前のリベンジは多少果たせたかな。

この公演では4年がほぼいないので、メンツががらっと入れ替わったのが見てわかりますね拍手

フレッシュなみんな乙女のトキメキにたくさん助けられました。

走りきれなくてごめんなさい。

ただ、この座組をきっかけに、後輩のみんなが仲良く楽しそうにしているのを見た時、あぁ、これがバッカスだよなとうれしくなりました。やってよかった。

てかこれもフライヤーかわいくな〜い??いいの描けたの〜!

 

 

 

いよいよ、旅立ちの時……

 

 

 

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[第6話 I wanna be.......]

 

有終の美を飾る……

立つ鳥跡を濁さず……

 

そんなことを考える暇もなく最終公演ガーンガーンガーン

ササキおじの「やりたい」想いから始まった公演。

「なりたいもの、なりたかったもの、ヒーロー」をコンセプトとして進むことに。

せっかくなら、これまでの想いをぶつけようピリピリピリピリ

 

そしてこれ。

おわったんだなぁ……(しみじみ)

 

終わってみると、あぁやれてよかったなぁ、と思うのですが、これもなかなかに大変でしたね……

自分が書いたものというところがいちばん自分を締め付けてましたね魂……

だってさあ、他の脚本おもしろいんだもん!!!

後輩二人のがさあ、なにあれセンスしかないじゃん!!

しかもササキさんもササキさんでさあ、なんなのおもろいしエモいやん!!は!?

自分なんてさ、もう館長も宣伝美術も諸々次世代に継いでてさ、見守るだけの隠居よおばあちゃん

作演しかやってないのにさ、なんだこの不甲斐なさ!!

ずっと自信なかったです……赤ちゃん泣き

でもキャストの方々が信頼のある方々だったので、やりきれました。

伝えたいことが伝わっているかはわからないけど、込めることはできたかなと思います。

変わっていくけれど、大事なものが続いていれば、それでいいんだ。

ありがとう。ごめんね。

 

 

 

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[エピローグ]

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。すごい。

 

バッカスにいた2年。

いろんな経験をさせてもらいました。

いろんな人に出会いました。

先輩にも後輩にも恵まれました。

演劇が、できました。

バッカスというものに出会えてよかった。

バッカスを名乗れて、誇らしかったです。

感謝。

 

 

館員それぞれへの感謝は、個別で言おうっと。

 

 

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、送辞でもなんでもないですね(今更)。

早い段階から違いますね。

 

 

さて、締めに入りたいと思います。

 

 

 

バッカスで作ったもの、過ごした時間、反省はたくさんあるけれど、後悔はありません。

来年以降のバッカスは、つよつよな館員ばかりなので、何も心配がありません。

むしろ、自由にやってほしいし、やってくれるだろうし、おもしろいものをつくってくれるのが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

あ、ひとつだけ。先輩と舞台に立ちたかったなあ。

 

 

 

 

 

 

  私はバッカスを受け継ぐことができたのだろうか。

 

  私が憧れたあのバッカスを。

 

  これからを作る輝いた後輩へ。

 

  たぶん、できなかった。

 

  できなかった、けれど、

  

  「現在」のバッカスを、前に進めた。

 

 

 

 

明日から「劇団バッカスの水族館所属」を名乗れないのはさみしいけれど、一つの区切りとして、これからも舞台を作っていきます。

 

これからのバッカスも応援してください花束花束

あわよくば、これからのもかも応援してください飛び出すハート

 

 

 

長らくの自分語り、お許しを。

 

 

おせわになりました。

 

 

2024.03.31 もか

 

 

 

 

ナンジャーレまでの行き方!!

こんばんわ!中山ですが!


今回は、、

ナンジャーレまでの行き方

を紹介していきたいと思うゾ!!



ナンジャーレの最寄り駅は

「名古屋駅」

です。



ということで、名駅からスタートしていきます❗️





①銀時計の方に向かう



②駅から出て右に進む



③エスカ前で右に曲がる



④ローソンに向かって信号を渡る


渡ったら右に進む



⑤しばらく直進


歩いていくと左側にセブンもあるよ



⑥デイリーヤマザキの手前で左に曲がる




⑦ボクシング赤ちゃん発見《到着》


一見ボクシングジムのようだが恐れず中へ入る



以上がナンジャーレまでの行き方でした❕



めちゃくちゃ分かりずらいですので、

よかったらスマートフォンのマップを見ることをオススメしますにっこり

うん、絶対その方がいい。へへ。



ついでに

今回お供してくれたみんなでのショットをどうぞ音譜

↓↓↓↓↓↓


せーの

はーーーーーーーいみんなかわちぃ。






はい!

ここまで見てくださった方

ご来場の皆様、お気をつけてお越しくださいませませ🍀





《公演情報》



劇団バッカスの水族館 第95回公演
I wanna beeeeeee!

公演スケジュール🕰
15日(金)19時~
16日(土)11時~/15時~/19時~
17日(日)11時~/15時~

会場🎪
ナンジャーレ

料金🎫
一般 1500円
学生 1000円

役者💃🕺
  有田理沙(名城大学劇団「獅子」)
  うい
  甲斐田詩乃
  中山真歩(南山大学演劇部「HI-SECO企画」)
  水野直樹(名古屋市立大学演劇部劇団鈍-NORO-)
  もか(ハコトバコ)
  もとき(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)
  森嶋守(名古屋大学劇団新生/劇団ちゃこーる)
  森田いくみ(南山大学演劇部「HI-SECO企画」)
  山中実咲(名城大学劇団「獅子」)
  弥生
(以上,劇団バッカスの水族館)
  織田薫(名古屋大学劇団新生)
  江口蓮央(名城大学劇団「獅子」)
  鈴木政蛙(劇団さる)
  谷本陽菜(名城大学劇団「獅子」)
  廣瀬駿(名城大学劇団「獅子」)
  三倉諒大(名城大学劇団「獅子」)
  水上涼(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」/劇団嘆きに笑み)

総合演出📢
  水野直樹
総合演出補佐📣
  もとき
脚本・演出📖
  木村斗真
  たすく
  水野直樹
  もか
演出助手🎬
  甲斐田詩乃
  小見将也(愛知教育大学演劇部劇団把゚夢)
  中山真歩
  森田いくみ
舞台監督🎥
  ゴッホ(名古屋大学劇団新生)
舞台監督補佐🎞️
  猫間みつき(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)
音響🎙️
  サキ
  村上藍斗(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)
照明💡
  月島くもり
  花原柊月
イメコ👗
  花井結子(名城大学劇団「獅子」)
  弥生
制作🎫
  さんごさん(名古屋大学劇団新生)
  鈴木聡子(名城大学劇団「獅子」)
  松井彩香
  マヤ(愛知教育大学演劇部劇団把゚夢)
宣伝美術🎨
  甲斐田詩乃
  木村斗真



本番直前ですが、まだまだお席ございます!
皆様是非お越しください!
心からお待ちしております🙇🏻‍♀️✨

ご予約はこちらから!⬇️


【ネタバレ注意】第95回公演の一部を徹底解説!!

【閲覧注意】【ネタバレ注意報】

 今回の記事は第95回公演にて上演されるササキ(水野直樹)作の脚本について徹底的に解説したものになります。

 観劇前に今回の脚本のポイントを抑えておきたい方はもちろん、観劇後に「あれは何だったんだろう」「裏話が聞きたい」という方にもご利用頂けるものになります。

以下の点にご注意ください。

・この記事は当劇の解釈を固定化する狙いのものではございません。あくまで作者が何を考えていたかを記したものになります。

・ネタバレを見たくない方は観劇前に絶対にこちらの記事を読まないでください。

・こちらの記事の内容については3/17までは広めないでください。ネタバレを見ずに観劇したい方への配慮をどうかよろしくお願いいたします。

 以上の注意を守ったうえで、スクロールしてご覧ください。

 

その前に!!予約して見に来てね!!!特に千秋楽!!!

 

↓ササキ扱いの予約フォーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ⚠️注意⚠️】ファイナル・デュエル【徹底解説】
 

ーーーーーーーーーこの脚本を『ササキ』を呼んでくれた人、『おじさん』と慕ってくれた人、『水野直樹』を見ていてくれた全ての人に捧げる。

【登場人物解説】
・おじさん
 今作の主人公。劇団バッカスの水族館と名古屋市立大学劇団鈍所属。演劇ではササキの通り名で通ってる男。成績不良により1年留年している。同期がとっても強い世代にあってごく一般的な演劇大学生である。
・森
 ササキが書いた前々作「デュエル!!」に出てきたデータキャラ森が続投である。キャストもそのまま。衣装には当時の公演のTシャツが使われている。今回はデータキャラらしくタブレット端末を小道具に持っており各所でそれを使った演技が見られる。

・鳥巻
 トリマキ。取り巻きの鳥巻である。関西弁のツッコミ役となっている。(役者も関西人では無いため割とエセ関西弁であるのはお許し願いたい。)森と一緒に今回の台本をシリアスにし過ぎないバランサー。江口くんが見事に演じてくれている。関西弁になったのはツッコミとにぎやかしのためである。慣れない言語しゃべらせてごめんね。
・Unknown
 おじさんの目の前に突如現れた謎多き敵。モチーフはコスチュームからピンときた方もいるかもしれないが「闇マリク」である。調べて見ると衣メ小の仕事の良さがわかる。今までのデュエル!!にも敵キャラにはモチーフがあり、初代デュエルが海馬瀬人、ジェットコースターがペガサスJクロフォードである。


 START
ドゥン――――――
ナレーター「2021年から」
無印デュエルの皆様「デュエル!!」 ←初代「デュエル!!」コント「コント公演」から
ナレーター「2022年」
ジェットコースターの皆様「デュエル!!」 ←実質デュエル!!2「ジェットコースター」コント「遊園地」から
ナレーター「そして、2024年……デュエルの歴史が終わる…!!」
BGMスタート
鳥「おじさん!!」
森「僕のデータにもないなんて……!!」
U「お前に俺は倒せねぇよぉ!!」
おじ「おじさんの……ターン!!!」
ナレーター「デュエルを作った男が今!!デュエルの歴史に幕を降ろす!!」
 
歴代デュエルに出てくれた人「デュエル!!!」
おじさん「ファイナル」
森鳥U「デュエル!!!」

【解説ポイント】
 主人公は今まで2作品を劇団バッカスの水族館に脚本提供している。「デュエル!!」と「ジェットコースター(実質デュエル!!2)」がそうである。今回はそんなデュエルの締めくくりとなる作品にしている。
 やはり演じてくれた皆様が居たからここまで「カードゲーム演劇」というコア過ぎるものを世に出すことができた、先人達への敬意を、共に走ってくれた仲間への感謝を忘れたくない。
 この部分は映画の予告をイメージしたものとなっている。あの台詞を小出しにするものの展開を予想させず、熱い展開を醸し出す中身があるようでそんなにないアレである。これも例に漏れず劇中の台詞をニュアンスを変えて引用している。是非探してみて欲しい。ナレーターは初代デュエル!!で審判を担当したまっすーが声をあてている。非常に声が良い。
 この映画予告ではある程度主人公のバックボーンを説明する役割を担っている。主人公が「おじさん」と呼ばれていることも説明したかったが盛り込めなかった。この脚本で一番最後にできた部分であり、一番難航した箇所。

 最後の台詞はバッカスのコントオムニバス恒例のコントコールとなっている。バッカスのコントオムニバスで育った主人公にとってこれは欠かせないものである。
 
爆発音
鳥「おじさん!!」
森「もう始まっていましたか!!」
おじ「いんや、まだ始まったばかりさ。」(吹っ飛ばされから立ち上がりモーション) ←強キャラおじさんが言いそうな台詞
森「相手は……!」
鳥「わかるか!?森!!」 ←『デュエル!!』にもこんな台詞あった気がする。
森「えぇ…僕のデータによるとあいつの使うデッキは……わかりません」 
鳥「わからんのかい」
森「僕のデータにもないなんて……マジで誰ですかあいつは」 ←だいたいデータキャラはデータにないことに焦りがち
U「フィールド魔法発動、ダークサイド・ディメンション」(演出欲しい) ←映画『遊☆戯☆王 The dark side of Dimensions』から取っている。Amazonプライムで見れるため遊戯王が好きな方は是非。
森「こいつ、フィールド魔法も使えるのか!?」 ←現代遊戯王におけるフィールド魔法は非常に強力。ペルレイノとか
鳥「フィールド魔法!?」
森「術式の最終段階であり、まさに呪術戦の極致。この領域の中ではあらゆる攻撃が必中。領域を展開している側が圧倒的有利…」(呪術廻戦単行本を開きながら) ←結局単行本を開けなかった。動きとテンポの都合上である。タブレットを操作して呪術廻戦を読んでいるはず。特に有名な無量空処の掌印を結んでいるのは森の本人発案。
鳥「領域展開やないか!呪術廻戦の領域展開やないかい」 ←呪術廻戦、週刊少年ジャンプで連載中の漫画。単行本、アニメのどれも好評であり中でも『呪術廻戦0』は265億円を突破する興行収入を見せた。ササキはこういうオタクにしか伝わらないネタをやって爆死しがち。(n敗)
森「あれ?あ!間違えた!とにかく、油断ならないってことっすよ」
おじ「やれやれ、君たちの図太さは見習いたいもんだねぇ」 ←おじさんにありがちな台詞、こういう少し身を引いた発言をしがち
U「ダークサイド・ディメンションの特殊ルールを暴かない限り、貴様らに勝ち目はない。」
おじ「リバースカードオープン!仕込み爆弾!!そんなのに付き合うつもりはねぇよぉ!!効果ダメージで吹っ飛べ!!」 ←『仕込み爆弾』は実在するカードである。上位互換もあるカードだがこの状況には合ったカードのはず。ササキ……お前バーンデッキ使いだったのか…!?(バーンデッキは使ったことない)
爆発音
鳥「やったか!?」 ←フラグ、これ言われた時は絶対にやれてない
U「………ふふふ、あぶないあぶない。ダークサイド・ディメンションの特殊ルール、お互いにこのカードの効果以外でダメージは発生しない。その一端、ご理解頂けたかな?」 ←①お互いにこのカードの効果以外でダメージは発生しない。 効果ダメージは勿論戦闘ダメージも発生しない。このフィールド魔法を破壊しない限りゲームが進むことはない。破壊しよう
おじ「厄介なフィールド魔法だこと」
森「そんな!こんな遊戯王を根本から否定するようなカードがあるなんて!」
鳥「これ遊戯王って言って良かったの?」
森「あ」 ←………今更である。
U「倒しきれなくて残念だったなぁ、ほぉらもっと必死になりなよ。あの時だって必死になれなかったからあんな事になったんじゃないのかい?」
おじ「……何の話だ。」
U「お前が留年した時の話さ。」 ←主人公は2年から3年に上がることが出来ず一年留年している。みんなはこうならないように提出物と試験はちゃんとやろう。
おじ「ぐわぁあああああああ」LP減少音
鳥「おじさん!?」
森「いったい何が……」
U「さぁお前のターンだ。精々気をつけなぁ」
おじ「一筋縄ではいかせてくれないってか。おじさんの…ターン!」 ←俺のターン!!やりたかった。やれて満足。
鳥「何故おじさんがダメージを受けたのか、それさえ分かればそれを応用して相手にダメージを与えることができるはずや!」
森「そうっすよ!!」
鳥「っていう頭の良いことを本当はお前が言うんやで。」
森「…マジか」 ←せやぞ
おじ「しかし逆に言えば、それがわかるまではなにもできない。」
U「おいおい、及び腰だねぇ。そんなことだから主役の一つもやれなかったんじゃないのかい?」
おじ「ぐわぁあああああああ」LP減少 ←ササキは主役をやったことがない。どこかクセのある役をやることが多い。そもそもササキのクセが強いのでこんなクセの奴は主役を張れない。ササキに主役が合うとも思わないしやれるほど力も無いと思うがやってみたかった。だってめっちゃかっこいいじゃん……。
鳥「また減った!!」
U「そもそも役職も役も選り好むのが、貴様の悪い部分だがねぇ。」
おじ「ぐわぁあああああああ」LP減少 ←ササキは割と食わず嫌いが強い。役者以外の役職はほとんどやらない。数少ない大学演劇生活で役者以外をやる暇が無いと考えている。役についても食わず嫌いはあるが、結局演出に従ってやっていると楽しくなってくるタイプではある。
鳥「どんどんおじさんのライフが減っていく」
森「あっ!わかったっす!!」
鳥「なにが!?」
森「これがフィールド魔法の特殊ルール!アイツがおじさんの気にしてることを言う度にダメージが入っていく。つまり!アイツはおじさんの精神にダメージを与えるってことっす!!!」 ←フィールド魔法「ダークサイド・ディメンション」 ①お互いにこのカードの効果以外でダメージは発生しない。 ②このフィールド魔法が表側で存在する限り、精神に直接ダメージを与えることができる。とても厄介。破壊しよう。破壊できない時は罵倒に耐えよう。
鳥「なんやて!?」
U「その通り!我がフィールド魔法、ダークサイド・ディメンションは人の持つ闇を増幅させる。精神ダメージが頂点まで達した者は闇に引きずり込まれ、二度と帰って来れないのさ!さぁ!今までのは小手調べだ、まだ終わってくれるなよ。」

 

【ちぃ解説】

 遊☆戯☆王は『人が持つ心の闇と光』の物語が中心にあることが多い。初代はもちろん、GX、ZEXAL、ARC-Vなどなど…。そういったものを乗り越える話になるのか、それとも共存するのか、はたまた闇にとりつかれ破滅するのか。作品によって結論は様々である。

この脚本の描く闇と光は後程また解説する。


おじ「これは……まずいね…」
鳥「おじさんも何か相手に攻撃しないと!!」
森「なんて言えばいいんだ……!保存忘れ……計算外……データが通じない…」 ←人の心がわからないデータキャラの鑑である。上書き保存はこまめにしよう(n敗)。
鳥「それデータキャラの森が傷つくだけやないか!もっとこう……落単とか!」
おじ「ぐふぉ!!」LP減少 ←主人公経験済み
鳥「GPA1.5以下!!」
おじ「ぐぼぁ!!!」 ←主人公経験済み
鳥「面談対象!!」
おじ「ぐばぁ!!!!」 ←主人公経験済み。主人公の在籍する名古屋市立大学では期のGPAが1.5以下だと面談対象になる。成績の悪さ以外にもその要因など、色々相談しよう。
鳥「進級不可!!」
おじ「ごほぉ!!!!」LP減少 ←主人公経験済み
森「待って!!おじさんの方がダメージ受けてる!!!」
鳥「あ、ごめんなさい」
おじ「いやぁ…良いんだ。全然気にしてないよ。おじさんが単位を落とすわGPA1.5以下で面談対象になったり進級できなかったのは事実だから」 ←事実である
森「めちゃくちゃ気にしてるじゃないですか!!」 ←多くの人が気にならないとか言ってくれるが気になるものは気になる。
鳥「おじさんって言ってもその実ただの大学生やからなぁ」 ←それな
U「良い味方に恵まれたなぁ」 ←内心m9(^Д^)プギャー
おじ「なぁに…これはフィールド魔法のダメージで痛むんじゃないさ……。ただ……」
鳥「ただ……?」
おじ「持病の…腰痛が……!!」LP減少 ←事実である。身体が硬い奴、マジで危機感持った方がいい
森「おじさーーーーん!!!」
鳥「なんでこういうところだけマジのおじさんっぽいんや!」 ←腰痛がササキのおじさんらしさの一つポイントになっている。実際本当に腰が弱い。皆さんも悪化する前に、大学生のうちに病院へ行こう。
U「黙れ!!!表面的にキャラクターを演じやがって、貴様がおじさん役を演じて一度でも本物のおじさんらしかったことがあるか!!!」(激怒) ←1回どっかで指摘されたことのはず。未だに覚えてるし実際事実だと思ってる。身内ノリなのである。そのおじさんが等身大のままおじさん役ができる台本がこれである。
おじ「ぐわぁああああああああああああ!!!」LP減少長め
鳥「ひでぇ…」
森「あまりにも正論過ぎてぐぅの音も出ねぇっす…」
U「お前のその道化は所詮身内ノリ、勘違いするな!説明してやったらどうだ!!お前のごっこ遊びに付き合わされたこの哀れな後輩たちに、何故自身をおじさんと呼称するのか。」
森「あ、それは普通に気になる。」
鳥「うんうん、どうなんです?」
おじ「……え、これ説明するの?……いや、そんな説明するほどのものじゃないというか……え?言わないとダメ?…ここで???いや絶対……えぇ……ダメ……ですか?……あ、いやそれは……その…………かっこよかったから……ぁ、ちゃんと分かりやすく説明しないとダメな奴だ………あの!……漫画とか、ゲームに……自分のこと『おじさん』って言っておきながら、凄い仕事はできるしぃ、いざって時頼りになる人って……いるじゃないですか……まぁ、そういう人がいるんすよ……そういうの…かっこいいな……自分もそういう人間になりたいな……って思った結果…大学生になったときにまず一人称をおじさんにするところからはじめまして……。あの、以上です」(ササキ苦しむ、他冷ややかに見てる)
森「……つまり、2ちゃんねるのコピペを見過ぎて自分のこと『ワイ』とか言っちゃうのと同じ感じってことですか?」
おじ「平たく言えば……そうなるかと……」
鳥啞然

【解説ポイント】
 ササキがおじさんを名乗る理由を説明するシーン。『おじさんキャラのような人間になりたい、と思った結果一人称をおじさんにしてそういう人間になろうとした。』割とくだらない理由である。本当に大学に向かう電車の中での思いつき程度だったものがよくもここまで…。なにかカッコイイ理由を期待していた後輩には大変申し訳ない。

 では、果たして”おじさんを名乗ることでおじさんになれたのだろうか”。答えは…これからUnkownが語ってくれるだろう。

U「くだらんままごとだ。どこまでくだらんままごとを続けようとお前はお前だよ、怠惰も、無能も何一つ変わらず。お前がどれだけ『おじさん』を名乗ろうとお前には年季もない、経験もない、頼りがいもない、強さもない、それがお前だよ。」
照明暗くなる
U「ほぉら、闇が立ち込めてきた。もう仲間の声すら届かない。」
おじ「……」
U「冥途の土産に教えてやる。俺はお前の心の闇そのもの、お前の闇をすべて司る者。大学卒業前に精算したかったのだろうが、この闇を抱えるには、お前は弱すぎる。」
おじ「……」
 
??「立て」
??「諦めるな」
??「投げ出すな」
??「逃げるな」
??「いや、ササキは立ち上がる」
??「ササキは諦めない」
??「ササキは投げ出さない」
??「ササキは逃げ出さない」
??「だってあいつは……」
??「あいつは……」
??「あいつは……」
??「あいつは……」
??「「「おじさんだから!!!」

 

【解説ポイント】

 Unkownの正体が判明する。対戦相手は自分自身の心の闇。それに対峙した時になにが心の支えになってくれるか。ササキにおいて心の支えは”信頼”である。誰かが預けてくれた信頼に応える、そのためにササキは立ち上がり、諦めず、投げ出さず、逃げず、立ち向かうことができる。

 今回の舞台においては闇とササキを意識的に対立させる演出にしており、立ち位置等に特に表れている。下手側を闇の領域、上手側をササキの領域としてそれぞれの優勢劣勢によって領域は拡大縮小する。

 そして、ササキを支える声にはササキの同期に協力して頂いた。うめだ(老若男女未来学園)、水野優斗、N井タロ、市川諒馬の4人である。実際にこんなことを言うかはわからないし、解釈違い台詞だったかもしれないが快く録音をしてくれた。本当にありがとう。

 
U「弱いお前に居場所など存在しない。先輩に追いつけず、同期を見送り、先輩になりきれなかったお前は消えるべきだったのさ!今すぐにでもなぁ!!」 ←おじさんを端的に表した言葉。先輩のように役者として追いつけず、同期と共に卒業できず、先輩や同期のように立派になれなかった。
おじ「そうだねぇ……」
おじ「いつだって心に深く突き刺さるのは“留年した事実”なんかじゃなかった。刺さるのは“共に卒業するはずだった仲間がここにはいないこと”、そして“そうなれなかった己の弱さ”だった。」 ←留年してつらいのはここやから留年しそうな人は覚えておきな。
おじ「それでもねぇ……居場所ならあるんだよ。」
U「なに?」
おじ「聞こえないかい?」
U「?」
おじ「呼ばれているのさ」
森「おじさん!!」
鳥「おじさん!!」
EX「おじさん!!」(色んな方の声を集めたい) ←こちらの台詞には5人、もか殿、もとき、
おじ「俺をおじさんと呼んでいるのさ!!」おじさんスタンドアップ
U「ぐおおおお!!!」
照明を明るくしたい、逆転BGMがあっても良い ←逆転BGMを付けたらあまりにも逆転BGMが強過ぎて台詞が負けたので無しになった。
森「照明が!!」
鳥「明るくなっていく!!!」
おじ「はじめは、自分の理想のためにおじさんを名乗った!そこにはただ憧れしかなかった!
だが今は違う!!おじさんと呼ぶ声がする!その声がおじさんをおじさんにしてくれる!その声が聞こえる限り、そこに居場所が無くても!過ちも能力不足も、全部背負っておじさんはおじさんであり続ける!!」

 

【解説ポイント】

 『おじさん』になりたくておじさんを名乗った。結局おじさんにはなれなかったけど、目指した価値はあった。ただの呼び名は段々信頼へと変わっていった。おじさんを目指し、行ってきた行動が少しずつ信頼を積み上げてきたのだと思う。”なりたいもの”というのは生きる航海のうえで羅針盤になってくれるものだと考えている。ササキは『おじさん』を羅針盤として進みそこに到達できなくても尊敬できる自分に少し近くことができた。ササキが続けてきた『ヒーローごっこ』には意味があった、今はそう思える。


鳥「……つまりどういうことや?」
森「わからないっすけど逆転の雰囲気ですよ!!」
おじ「お前の正体、それはおじさん自身の心の闇だと言ったな。」
U「そうさ!故にお前に俺は倒せねぇよぉ!」
おじ「なら、かけるべき言葉はただ一つだ。」
(歩み寄りおじさん)
おじ「大丈夫」
おじ「おじさんを名乗ったこと、演劇を続けてきたこと、多少のアクシデントはあったけれど全部間違いじゃない。」 ←自分の生きてきて犯した過ちを、失敗を、闇を、否定しない。でも、悪い面だけじゃなかったはず。楽観も悲観もせず、それを見て「間違いじゃない」って言える。それがおじさんにとって前向きに生きるってことなのかな。
U「あぁ…そうか。それを聞いたのなら、もうこのデュエルの目的は達成したのだろう。」
U「これ以上このデュエルに意味は無い、俺の負けだ。サレンダー」 ←ここで左腕に右手を置く動きがあるが、これは遊戯王におけるサレンダー(降伏宣言)の流儀から来ている。サレンダーの宣言はUnknownからのデッキに対する労いでもあります。ササキから「全部間違いじゃない」この言葉を引き出すため共に戦ってくれた相棒への感謝。色んな感情が含まれたサレンダーです。
暗転 LPがゼロになる音 U退散
鳥「あれ、おらへん……!」
森「おじさんの勝利っすよ!!」
おじ「なんとか後輩にかっこ悪いとこ見せずに済んだかな。」
鳥「……そないなことはなくない?」 ←あ、ない?ないっす(無慈悲)
森「ともかく!帰って祝杯っすよ!!!」走ってはけ
鳥「えぇ~??誰に勝ったのかもようわからへんのに??ま、えっか!」はけ
おじ、遅れながらはけ
おじ「皆…ありがとう……」 ←後輩を見守りながら、でもどこか遠くも見てる。最後に言った感謝の言葉が誰に向けてのものなのか。もう、おわかりですね。
END

 

【今回の脚本解説】

 この脚本のスタートとなったのは「同期、市川が鈍の卒公で見せた『わたしたちのヒーローごっこ』のささやかな意趣返しがしたい」「おじさんを名乗った理由を明かしたい」の二点です。その中で自分がやれること、やりたいこと、伝えたいもの、大切なものを混ぜこぜにしてなんとかできたのがこの台本です。

 正直身内しか狙ってない台本なので多くの人にとっては駄作以下の代物かもしれません。それでも伝えたい思いやササキの大学生活がこもった作品です。この脚本を上演することに後悔はありません。

 

 

 最後にこの脚本の上演に関わってくれた全ての人へ感謝を。

 

 

 これをもってデュエルを、ササキを、おじさんを、ファイナルとします。

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