子供・赤ちゃんの下痢(1) 受診のめやす | こどもの病気・トラブル対処法

子供・赤ちゃんの下痢(1) 受診のめやす

【子供の下痢】

下痢は、子供にはよく見られる症状で、腸がウイルスや細菌などに感染した時に、病原体を外に出そうとして起こります。
そのとき腸が収縮するため、おなかが痛くなります。

冷たいものの食べ過ぎや消化の悪いものを食べたとき、身体の疲れ、不安や緊張などの精神的ストレスが原因になっている場合もあります。


新生児・乳児の場合

普段よりも便が柔らかく回数が多い場合は、下痢だと考えられます。
ただし、赤ちゃんは消化機能が未熟なため、離乳食や水分を多めに取っただけでも一時的に下痢をすることもあります。

ほかに症状がなく、元気で体重が増えていれば心配しなくて大丈夫です。


下痢以外の症状をチェック

子供が下痢をしたら、下痢以外の症状がないか確認することが大切です。

便の回数や量が多い、熱がある、便が白っぽい、酸っぱいにおいや異臭がする、元気がないといった場合は受診しましょう。
高熱や激しい嘔吐、続く腹痛、血便、けいれんなどを伴う場合は出来るだけ早く受診した方が良いでしょう。

また、食物アレルギーが原因の場合がありますから、離乳食期などは普段から食べたものをメモしておくとよいでしょう。
ある程度大きくなった子供でも、初めて食べるものがあるときは気を付けて見ていてあげましょう。


自己判断での下痢止めは厳禁

下痢は病原体を排出しようとする身体の防衛反応なので、自己判断で下痢止めを使うと症状が悪化してしまうこともあります。
まずは受診し、医師の指示に従いましょう。


ストックしておくと便利、下痢のときの水分補給
    


【受診のめやす】

大至急病院に

・高熱や激しい嘔吐がある
・おしっこが出ない
・口の中や肌が乾燥する
・水分を受け付けず、ぐったりしている
・血便があり不機嫌
・おなかをずっと痛がる
・唇が紫色になっていたり、けいれんの症状がみられる


診察時間内に受診

・嘔吐や発熱、腹痛などの他の症状を伴うが元気
・回数は多いが元気
・不機嫌で食欲も落ちている
・便に血が混じるが機嫌はよく元気


家で様子を見る

・機嫌がよく食欲もある
・下痢が1~2回だけで、嘔吐もなく元気


嘔吐を伴い病院に行く時は、移動中に吐くこともあります。
エチケット袋や着替えを持っていくと良いでしょう。

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 携帯エチケット袋新ハイポット 2個入り


【受診の際の注意点】

医師に伝えるポイント

・下痢の回数
・うんちの形や形状(できれば下痢の付いたオムツを持参。無理な場合はデジカメなどで撮影したものを持参すると良い)
・機嫌や食欲はどうか
・発熱や嘔吐、腹痛などほかの症状の有無
・おしっこの回数


病院に行く時は、風邪や感染症を他の人に移さないためにも、また、違う病気に感染しないためにも、必ず親子ともにマスクをして行きましょう。

子供にぴったりサイズのマスク
 


【子供・赤ちゃんの下痢】

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2 対処法 ホームケア
3 症状と原因(下痢をともなう病気)