ご無沙汰しております。


前回の更新から

1年半もの月日が経ってしまいました。


予定通り

昨年の1月にTESEは受けましたが、

細胞はありませんでした。


覚悟はしていたので

大きな動揺とかもなく、


私と旦那のDNAを持った子供を

授かることはできない

という事実が

ハッキリとした

といったカンジでした。


それからの1年間、

これからの人生のことを考えているようで、

でも、

真剣に正面から向き合う勇気もなく

毎日を過ごしていたと思います。


ただ周りの人たちの助言で

少しずつ、

前に進んでいるような気もします。


AIDに関して、

旦那の気持ちが少しずつ

変化していたようで、

選択肢の1つとして

考えられるようになりました。


その反面、

いずれにせよ、

大きな傷を背負わなければならない悔しさに、

新しい人生を歩んでいこうと考えてしまうことも

よくあります。


ただ、

何をとるにしても、

そんなに簡単なことではなく

結論を出すには

まだまだ時間がかかりそうです。


悩めば悩むほど苦しい。

その間にも私の体は歳をとっていく。


突き詰めても

「正しい答え」なんてないということは

わかっています。


ただ、

どの道を選ぶにしろ

大きな覚悟が必要です。


私には

その覚悟がまだできていません。


ときに

とてつもなく大きな不安と恐怖に

襲われます。


どの道を選ぶのも怖い。


1年半も経った今でも

現実に背を向けてばかりです。


なんでこんなことになったんだろう。

正直、今でもこんなことを思います。




ブログを更新していない間も

訪問してくださった方々。


名前やブログ名で検索してくださった方々。


本当にありがとうございます。


前回の記事に

たくさんのコメントをいただいてるのに

何一つ

返信ができておらず、

大変申し訳ございません。


みなさまのコメントには

今でも、

助けられ、勇気付けられています。


ありがとうございます。


そして

無精子症や46XXmaleという

困難な状況にあたり、

何かの情報を得たくて

このブログにたどり着いた方々も

いらっしゃるかと思います。


何一つ

いい報告やいい話ができなくて

申し訳なく思います。


今もなお、

このブログを見てくださっている方がいるということを

ありがたく思い、

今回久々に記事を書くことを決めました。

(ホントは半年前に途中まで書いたんだけど・・・)


しばらくアメブロ自体を

全く触っておらず、

不妊に関することを遠ざけていた時期もありましたので、

メール等をいただいていたにも関わらず

お返事ができなかった方には

大変申し訳なく思います。


また、

未妊のカテゴリーにいたときに

やりとりをしていただいてた方の中には

無事妊娠・出産を終えられた方も

いらっしゃるようで、

私も嬉しく思っています。

直接、お伝えできておらず、

この場で失礼かと思いますが、

言わせてくださいね。


おめでとうございます。


まだまだ伝えきれないことばかりですが、

皆様へのお礼と

近況(?)のご報告です。


2010年が

皆様にとっていい1年になりますように。


☆りょん吉☆

久しぶりの更新になってしまいました。


いただいたメッセージやコメントにお返事できてなくてごめんなさい。

みなさんのブログにも遊びに行けてなくてごめんなさい。

全然更新されてないのに、このブログに遊びに来てくださった方

ほんとうにありがとうございます。


仕事が忙しかったというのもあるんですが、

ブログを書くとどうしても「事実」と向き合わなくちゃいけなくて

少し遠のいてしまっていました。



先日、6月に行った血液検査と染色体検査の結果を聞きに、

大学病院へ行ってきました。


旦那ちゃんも、気になっていたみたいで、

「FSHが20を超えていたら、可能性はより低くなるらしいよ。」

と何度も私に言っていました。


診察室に呼ばれた旦那ちゃん。

結果を聞くだけなのに、なかなか出てきません。

・・・・・・イヤな予感です。


ようやく出てきた旦那ちゃんは

検査結果の資料とインフォームド・コンセントの紙を持っていました。


「想像を超えとったよ。」


想像を超える?

どんな想像をしていたかわからないけど、

よい結果ではなかったのだろうと思いました。


紹介状の返事をもらうまでの時間に、

旦那ちゃんが説明を始めてくれました。


「俺、女らしい。」

「??????!!!!!」


染色体検査の結果、

46XX型で検査結果が返ってきたそうです。


ご存知の方がほとんどだと思いますが、

人の染色体は、22対の常染色体と1対の性染色体から成り立ちます。

この性染色体が、XXなら女性・XYなら男性になるわけです。

つまり、46XX=女性 46XY=男性 ということです。


しかし、旦那は、男性であるにも関わらず、染色体は46XX型。

染色体が女性であるにも関わらず、男として産まれてきたんです。


何故こんなことが起こるのか?

ちょっと小難しくなってしまいますので、スルーしていただいても結構です。

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精子が形成される際に

X染色体の末端とY染色体の末端が遺伝子組み換えを起こした。

つまり、X染色体の末端がY染色体になったんです。

そして、そのX染色体にくっついたY染色体上には

男性化を司る遺伝子SRY遺伝子というのかあります。

このSRY遺伝子をもったX精子が受精をすると、

その遺伝子が発現し、染色体は女性型であるのに、

男性化しようとする命令が下されるんです。

なので、男性として産まれてきたけれど、

精子を作る能力はないということになります。

人によっては、女性化が進む人もいるそうです。

この反対の46XY型の女性もいるそうです。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─


簡単にいうと

染色体異常で、X染色体の端がY染色体になってしまった。

そのY染色体の影響で、男性として産まれてきた。

なので、外生殖器は男性だけど、生殖能力はない

ということです。


「46XXmale症」です。

「XX男性」と呼ばれることもあるようです。

数十万人~数百万人に1人と言われているそうです。

「無精子症」とはある意味違うのかな?


確かに、想像を超えていました。

なにがなんだかわからない状態です。

説明を聞いた時は、

悲しいとかショックとか、そういうのではなく

異次元の世界の話に思えて、

「そんなことが起こるんだ」と感心してしまったくらいです。

    もともと大学で分子遺伝学を専攻していたので

    不覚にもよりいっそうの関心も持ってしまいましたよ。


血液検査の結果など、どうでもよかった。

だって、ホルモンの値なんておかしいに決まってる。

それでもあえて、記載しておきます。

LH:15.4   PRL:8.7   E2:14   遊離テストステロン:6.3

FSH:49.3

20どころじゃないですよね。

「無精子症」の方の結果でも、ここまで高いのは見たことありません。

そりゃそうですよね。


先生の説明書きには

「ギブアップ」の文字、子供を望むなら、精子バンクか養子

との記載がありました。

先生には2人の人生を勧められたそうです。


そんなことなど、想像もしていなかった私たちは

ショックを隠すかのように、

(というか、ただ理解が出来なかっただけ?)

おもしろおかしくその話題をしていました。

どうしてそんなことが起こるのか?とか。

大きなおしりが女っぽい、とか。

体毛が薄いのはそのせいじゃないか?とか。

後は、家に帰ってネットで調べてみようということに。


ネットで調べて出てくるのは、

この46XXmale症についての説明ばかり。

治療についての記載はありませんでした。


TESE、どうする?


大学病院の先生が言うには

同じ染色体異常でも

「クランフェルター症候群」ならTESEを勧めるそうです。

でも、46XXmaleの場合は

「TESEをしても意味がない」と言われたそうです。


治療どころかTESEにすらたどりつけないのかな?

予約までしたのに、どうしよう。。。。


とりあえず、セントマザーの院長にメールを送りました。

翌日の夜には返事がきました。


院長の返事には

精子がいる可能性はほとんど0

細胞がある可能性も極めて低い

ということが記載されてました。


TESEをする・しないについては触れていませんでしたが、

そこは、「私たち夫婦で決めること」なんでしょう。


本当は「やってみましょう」と言って欲しかったんです。

「最後の砦」と呼ばれる病院。

「他でダメだった人も、セントならみつかった」そんな病院。

「諦めるのはまだ早い。」そう言って欲しかったんです。

そうすれば、少ない「希望」も持って過ごせると思ったんです。


TESEをするには、金銭的にも肉体的にも負担がかかります。

それでもしようと思うのは、

そこに精子や細胞があることに願いをかけているから。


でも、私たち夫婦は、その願いすらかけれない状態。。。

TESEをする意味なんてあるのだろうか?


それでも私は「TESEを受けてみよう」と、旦那に言ってみました。


わざわざ、お金を払って痛い思いをしなくても

結果はわかっている。


「絶対にない」と目に見える形で証明されないと

事実を受け止めることができないのかもしれない。


「子供がいない生涯」を受け入れる覚悟も

「離婚」をする覚悟も

今の私には出来ていない。


ほんとうは「無精子症」の事実すら

受け入れられてなかったのかもしれない。


AIDはどうしてもムリだと言われ、

TESEに望みをかけるふりをして

結論を出すことを、覚悟をすることを

先延ばしにしているだけかもしれない。


どうしたらいいのかわからない。

どうしたいのかもわからない。


旦那と離婚だなんて考えられない。


だからと言って、

子供を妊娠することも、産み育てることもできない人生を

後悔しないなんて絶対に言えない。


今は、2人だけの生活で満足できている。

だから、この先、ずっと2人でいられるの?


この結果が出て数日後に、友人の結婚式がありました。

目の前には、永遠の愛を誓う二人。

そして、参列者の中には、親友の妊婦姿。


幸せいっぱいだった結婚した時の気持ちと、

2人で生きることを決めれば、手に入れることができない幸せを

一度に目の当たりにし、

やっぱり、私には、どちらかを選ぶことなんて出来ないと思った。


なんで、こんなことになったんだろう・・・・・。


今はまだ、現実と向き合う勇気がない・・・。

逃げてばかりの毎日。

この迷路から抜け出せる日は来るのだろうか。。。。。。。。