たくさんの方に来ていただき
ありがとうございました
こころあたたまる
すてきな時間を過ごすことができました
感謝をこめて、、
祖父とわたしのこと
昨年11月11日の深夜、
祖父が息をひきとってから
1年がたちました
祖父はわたしの最愛のひと、
わたしの世界のまんなかにいつもいました
わたしの両親は共働きだったので
孫の世話のためにと退職をした祖父、
ちいさいころからずっと祖父と時間をともにし
祖父にたくさん愛情をもらいながら育ちました
背は高くて手足もながく
顔だちは日本人離れをしていて
口数は多いほうではないけれど
ひょうきんでおもしろい祖父、
頑固な面もあり、芯が強く
いつもやさしくて穏やかでした
ちいさいころから
祖父の死は、世界のおわりだと思っていました
祖父になにかあるまでは
家をでないと決めて
短大卒業後、
認知症になりはじめた祖父の介護にはいり
介護といっても、外にでると迷子になってまうので
わたしのできることはそれだけでしたが、、
祖父とおだやかに毎日を過ごしていました
ものがたりを書き始めたのはこのころからです
認知症がすすむと
わたしではできないことが増えてきて
両親がかわって介護にはいりました
なかなか会話ができないなか
夜になると、わたしの名前を呼んで
「ごめんね」と言っていたこと
胸がくるしかったです
わたしは幸せだったのに、、
そして昨年、
ものがたりを書き終えた日に
祖父が旅立ち
わたしの世界がおわりました
手にぎゅっとにぎりしめていたもの
手をひらくと自由がありました
ものがたり全8話、
1か月に一度カフェに1話ずつ置かせてもらい
8か月後、今年の夏
わたしはひとり旅にでました
ちいさいころからなんとなく高知と思っていて
最終目的地の高知にたどり着き
宿のかたが沖縄だったのがきっかけで
沖縄に行くことを決意して、旅を終えたのでした
毎日はとてもたのしく過ぎていき
祖父のことを思い出しては
日々に消えていきました
そして今月あたまに沖縄に行く流れになり
8年前、わたしが祖父の介護をしている時期に行った
久高島、こころが救われた場所へ
ふたたび行くことができました
わたしのたいせつなたいせつな原点です
島のおじいに祖父をかさねて泣き、
本島で行った絵本屋さんでは
祖父とわたしの関係を
そのまま映したかのような絵本に出会い
亡くなって1年たったいま
祖父が「ありがとう」と伝えてくれている
そんな気がしてしかたがなかったです
ひとり旅もいままでのぜんぶが
このメッセージをうけとるためだったのかな
ぱぱちゃん、
ちゃんと伝わっています
いままで本当に本当にありがとう
ずっとずっとだいすき
手放すということは
信じるということ
まだまだ手放せるものがあることは
まだまだ信じたいものがあることは
しあわせなことです
ブログもまた
そのうちのひとつ
どこかできっとまた会えると信じて、、
いままで読んでいただき
ありがとうございました、
のぐちみね
沖縄で出会った絵本、
「とっときのとっかえっこ」
文 サリー・ウィットマン
絵 カレン・ガンダーシーマー
訳 谷川俊太郎
バーソロミューおじいさんと
隣に住む女の子ネリのものがたり
バーソロミューはネリがだいすき
ネリはバーソロミューがだいすき
ふたりはいつもいっしょで
ふたりはいつもなかよし
ネリが赤ちゃんの頃は
バーソロミューがカートをおしていた、
バーソロミューが歩けなくなったいまは
大きくなったネリが車いすをおす
“とっかえっこみたいなもの”