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9月12日（月曜）
今日も旦那の面会に行く予定です。
今日は平日なので、ICUの面会時間は16時から30分。
夕方からなので、ゆっくり身支度をしていました。
あおちゃんは小学校が終わった後、私の両親に見ててもらう予定です。
最近バタついていたので、久しぶりにゆっくり過ごす午前中。
のんびり身支度して、のんびり洗濯掃除して。
ICUに入院している旦那のために、手作りのカレンダーを作りました。
カレンダーがあった方が、日付の感覚もわかりやすいかなと思い
裏面には、私たち家族写真が印刷されています
お店で買おうと思ったのですが
この時期カレンダーはどこも来年用しかなかったので、さくっと手作り。
日にちもわかるし、家族の顔も見れるし、最高じゃない？
面会で毎日会いに行っていますが
ICUにいる旦那の記憶には残っていない…というのが結構ショックで。
このまま家族の事を忘れてしまうんじゃないか…という恐怖もあったりしました。
写真を見て少しでも心に記憶してくれたら嬉しいな、という思いから作りました。
心ほくほくしながら紙に印刷して、ハサミでちょきちょきしていた時なんですが…。
その時
ブーッブーッ…私のスマホが鳴りました。
画面を見ると旦那が入院している病院からだった。
ドクン…ッ
病院から電話がくるのは初めてだったので
一気に緊張が走ります。
なに？なに？
まさか旦那に何かあった…っ？？
おそるおそる電話に出てみると
「◯◯様の奥様ですか？私△△病院のICUの看護師ですけれども」
「お、お世話になっております…」
「本日ですね、旦那様がICUから一般病棟に移られる予定になりましたので、面会時間が変更になります」
「一般病棟ですか？」
「はい、一般病棟のお手続き等お願いしたいので、本日16時までに病院にいらっしゃる事は可能ですか？」
「大丈夫です。すぐに行きます」
電話を切った後、
安堵のため息が出ました。
お、驚かせないでよぉぉ…
ICUから電話なんて、一瞬なに！？って思うじゃない。
でも、良い報告でよかった。
旦那、今日から一般病棟へ移動になりました！
ICUから一般病棟へ…って事は、良い回復傾向ってことだよね？
そういえば、昨日は椅子に座ってテレビ見てたし。
よかったよかった…
と、緊張感から解き放たれ安心していましたが
ん？
でも16時までに病院に行かなきゃってこと？
私は急いで事前に用意していた入院バッグを取り出し
手作りカレンダーをつっこみ
バタバタと家を出て病院へと向かいました。
今から行けば帰りがあおちゃんの学校の帰宅時間に間に合うかもしれない。
こんな事ならもっと早く教えてよぉ
さっきまでゆっっくり過ごしてたのに。
まぁでも、嬉しい報告だったから良いけど。
でかいバッグをかつぎ、電車を乗り継ぎ1時間後病院へ到着しました。
受付の方にここで待つように言われた場所で待つことに。
一般病棟のラウンジのソファで待っていたのですが
この時、12時前。
昼時というのもあって、看護師の方達は昼食の準備で忙しそうです。
微妙なタイミングできちゃったな…。数分後、看護師の人に連れられ車椅子に乗った旦那が来ました。
私のそばに車椅子を寄せてくれて、看護師さんは昼食の準備をしてきますねと言って去っていきました。
車椅子に座ってる旦那は初めて見ます。
「大丈夫？今日から一般病棟で入院だね！これ、いろいろ持ってきたよ」
足元に置いてあったバッグを見せ、旦那のスマホも渡しました。
「おお〜、ありがとう」
ICUでは持ち込めなかったスマホも、一般病棟ならOKになります。
手術の日から数日たってるので、メールやら色々たまりまくってる事でしょう。
「ありがとう」
「いえいえ」
「ところでさ、えっとー」
「はいはい」
「ここはなんていう病院だっけ？」
いつもの質問がきました。
意識や記憶は日に日に回復してきていますが、
やはりまだまだ完全ではないようです。
私は病院の名前や、一連の流れを改めて説明しました。
でも明日から面会禁止になるので、会話もこれで退院の日までおあずけです。
そうなんです、ICUだと面会はできましたが
一般病棟ではコロナの影響で面会は一切禁止。
荷物や洗濯物の受け取りも受付に預けるだけ…という徹底ぶりなのです。
スマホは使えるので、メールや電話はできますが
寂しくなります。
その後30分ほど話をしました。
明日から会えなくので、離れがたい…と思っていたのはどうやら私だけのようで
旦那ときたら急に
「…ウ◯コにいきてぇ」
と言い出し
「えっ、トイレって今どうしてるの？」
「看護師さんに手伝ってもらってる」
「ぇえ！じゃあ呼ばないと、ちょっと待ってて…」
ナースステーションにいる看護師さんに声をかけ、来てもらうことに。
「じゃあそろそろお部屋もどりましょうか〜」
「あ、これ入院の荷物なのでよろしくお願いします」
「ありがとうございます。あとで下で病室のテレビ視聴と患者着の手続きをしてきてもらえますか？」
「はい、わかりました」
そう言って旦那はいそいそと車椅子でトイレへ連れていかれました。
…最後がこれって、どうなのよ？
いや、旦那らしいけどさ！
私はその後、病院の一階で手続きと購入するものを揃え
ナースステーションの看護師さんに渡しました。
そして急いで帰宅！
あおちゃんの学校の帰宅より前に家に到着しました。
一人遅い昼食を食べ、なんだかドッッと疲れたように感じました…。
毎日ICUに面会に行き、今日の意識はどうだ、様子はどうだとか
体調悪そうなところはないかとか、
生きているのかとか…
毎日毎日、様子を見に会いに行くのが本当は怖かった。
もちろん、毎日会いたいし、ずっとそばにいたい。
けど少しだけ、一人で背負うのに、
少しだけ…疲れてしまった所もありました。
背負うって言ったらおかしいかもしれないけど…
なので、明日から面会一切できません！
…というのに、すこーーしだけ、ホッとしたというか…。
ホッとできない状況なんだけど、一般病棟に来れたってことは本当に回復の兆しだし
あとは病院のスタッフ達にまかせても、いいんだぁ…という安堵感。
旦那にはちょと申し訳ないけれど…。
そしてこの日の夜19時頃。
旦那からラインが届きました！
内容はというと…
「今ドラクエウォーク（スマゲー）やってるよ〜」
という、なんともお気楽な内容でした。
もっと！こうさ！「心配かけてごめん」とか！
妻に対してかける言葉があるじゃろがぁぁ！
はぁはぁ…
まぁ、旦那らしいっちゃらしいけど！
会社で倒れた日からピタリと止まったライン
久しぶりに旦那から届いたラインが嬉しくて嬉しくて
またこうして動き出してくれた事に感謝…。
スマホも頭と指先を使うからいいリハビリになるんだとか。
これからは日々、リハビリだね。
今日の旦那の様子ですが。
胸元の手術後の傷跡の写真を撮りました。
傷跡なので、見たくない方はスルーしてください
開胸手術の傷跡。
たてに大きい傷跡…。
これ、テープだけで塞いでるのがすごい。
開かない！？大丈夫なん？？
こんな傷跡見たことない。
いやはや、手術のすごさを物語っています。
本人いわく、クシャミをすると拷問級の痛みに襲われるそうです。
そ、そりゃそうだよね
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