りゅうくんも2歳になってから、できることや知恵のついたぶん、赤ちゃんだったころとは打って変わって『だめ!』『こら!』と怒らないといけないことが増えました
ママの言うことが聞けなかったり、わたしが怒ったり……それは必要なことだと思うのだけれど、葛藤することも多々あります。
そんなときに図書館でこんな表紙の絵本に出会いました
『最近こういう顔してばかりだなー』って自分のことのように思えて借りてきたんです。
ある晩、ある家族が3人なかよくベッドで眠っていると、窓から侵入してくる怪しい影が2つ……
よく朝、『ぼく』は騒音で目を覚まします。
どろぼう?かいじゅう?とドキドキしながら1階へ降りると、暴れていたのはなんと『ママ』
リビングもキッチンも散らかし放題。
今度はママの部屋でファッションショー。
そしたら、ファッションショーの変な格好で外へ行こうとするママ。
水たまりには飛び込むし、塀のうえを歩くし、おまけに勝手にいなくなるし……でも、ちょっと楽しいなって思ったりする瞬間もある。
夜になって、やっとお家にママをつれて帰る『ぼく』。
パパが帰ってる。よかった
パパもだめだ……。
ママが怒っている絵本かな…と思っていたらまさかの、ママが怒られるお話でした
自由奔放なママに振り回されながらも、一緒に『ダメ』を楽しんだり、ママの面倒をかいがいしくみる『ぼく』の様子がなんとも愛らしいです
立場逆転
でも親子いっしょに見ることで、なんとなくお互いの気持ちがわかりそうな気がします。
私もまいにち怒ってばかりで、そんな自分が嫌だったけれど…ちょっと心が晴れた気がします
ちゃんと怒らないといけないことは怒るけれど、この『ぼく』のように接していけばいいんだって思えたのです
作者さんがあとがきで書いていらっしゃったけれど、昔の人はめちゃくちゃするのは虫のせい、取れたらいい子に戻るのよという発想だったそうです。
つまり2、3歳児にしかかからないウイルス、数年たつと免疫力がついて治ってしまう『虫』がついているだけ。
絵本もよくみると、ずっとママとパパに『虫』がついているのですよ
表紙みたいな顔になってばかりだなってときは、親子で読むのにオススメです
さいごの『ぼく』の一文に、はっとさせられます。