昨年、一人息子が大学に入り、家を出ました
息子が生まれてから、当たり前ですが、手塩にかけて育ててきた息子。
小学校3年生から野球を始め、私たち夫婦の休日は、息子の野球の応援が多くを占め、
高校3年生の夏までそんな生活が続きました。
以前から、自分で何かをやってみたいという夢は持っていましたが、
自分のために、生活を変える気持ちはなく、また、息子の高校、大学と受験の時期には
ずっしりといつも何かが肩にのしかかるような重苦しさで、
何か新しいことを始める気も起こりませんでした。
しかし、息子が大学に入り、あの重苦しさから解放されると、寂しさよりも
無性に何か新しいことを勉強したくて仕方がなくなりました。
その時にふと浮かんだのがベビーマッサージでした。
私が子育てをしていた頃にも、スキンシップの大切さは言われていましたが、ベビーマッサージという言葉はありませんでした。
長年アトピー性皮膚炎に苦しみ、手荒れのひどかった私は、育児雑誌の中の、「手荒れのひどい手で撫でると、赤ちゃんにとってストレスになる」という言葉が心に突き刺さり、あまり赤ちゃんを撫でないようにさえしていたくらいです。しかしオイルを使って行うベビーマッサージを知り、さらにオイルが使えなくても、洋服の上からやってあげれば良いことを改めて知りました。
また、私は退職前2年間は、市役所本庁の中で、事務の仕事に携わっていました。保育士の仕事もありましたがほんのちょっと。すると、なんと、あんなに苦しんでいた手荒れもアトピー性皮膚炎もほとんど良くなってしまったのです。
私の手荒れやアトピー性皮膚炎は、大好きな仕事ではありましたが、保育園での保育士という仕事が、大きな原因の一つだったようです。
私の手は、元が本当にひどかったので、普通の人のようにきれいではありませんが、いつも痛かった手が痛くないことの幸せを実感しました。手がきれいになると、気持ちも少し積極的になり、息子にしてあげられなかったベビーマッサージを勉強したくて仕方がなくなったのです。