子供の人生と親のエゴ-中学受験- | ブランド子供服のリサイクル オーナーかおりんのブログ

子供の人生と親のエゴ-中学受験-

バタバタして旅行記も書けずにいますが、
出しあぐねていた下書き記事を。。。
少し前の話です。

友人夫婦と朝方まで飲んだ。
20歳で知り合った悪友で彼女と飲むたびに
記憶とバッグを紛失し、引き替えに擦り傷やあざ(・_・;)

この日は自宅でビール10数本、ワイン2本、梅酒3本、
まさにゴロゴロ転がして飲み続けた(^ε^)♪

白熱し、興奮し、怒鳴り、泣き、最後には
笑ったわけだけど、いやいや熱いな~あせる

議題は『中学受験』

私は18,9の頃から30くらいまで、
時には細々とor時には踊る片手間に塾業界にいて、
最終的には中学受験の最前線に入った。
大学を出てない講師はもちろん私だけ。
けど、日給?のような時給(((゜д゜;))) をもらってた。
教えるって学問じゃないんだよね、子供との信頼関係。
こちらが真剣かどうかを一瞬で見抜く。子供ってすごい。

真っ只中にいた中で出した私の結論は【NO】だった

確かに今、中学、高校に限らず、小学校でさえ
学級崩壊が起こり、授業にならない授業、
尊敬されない教師、登校拒否、犯罪、と心配なことばかり。
私立の人気は上がり続け、あるいみ公立は教師、生徒ともに
「はきだめ」のような言われ方もする。

私立のいいところは数知れない。

授業体系も独自のものを奏で、なかでも人気は英語(英会話)教育!
いわゆる上層教育的な「マナー」「ボランティア」なども
組み込まれ、保護者の意見もちゃんと聞きます、的なうたい文句。
高い授業料や[年間にかかるお金]には含まれない多大な寄付金を
高い、と思わせないほどのあの手この手の特徴を並べる。
どれをとっても公立ではかなわない、すばらしい内容だと思う。

でも私の今の考えは【NO】
正しくは、今は【NO】

軽く言ってしまうと「お金ないし~」ってとこ(^^;ゞ
3人も無理でしょ~って感じで(^^;ゞ

でもホントはちょっと違う。。。

素晴らしいとは思うけど、私は日本人の「同じくらいの
階級、同じくらいのレベルの人たちで集まる」心理が嫌い。
超高級マンションにもその心理を少し感じる。
(これは一般庶民のひがみが多分に含まれます)
下層階級を排除し、同じくらいの人たちで群れる。
そこで生活すると安心するのだろう。
自分たちと違うものを嫌い、排除し、
時には「いじめ」にまで発展する。まさに島国日本人。

私も子供を守りたいし、いい教育、いい仕事を
与えてあげられたらそれに越したことはない。

だけど【NO】なんだ。理由はいっぱい。

いちばんの理由は私立(ここでは主に小学校or中学)には
障害児はほぼいない。生活保護を受けてる人もいない。
いや、学校によってはまさに上層階級しかいない。

それってど~なんだろ~(・_・;)

仮にうまいことそこに潜り込んだとして、うちはそんな
「お家」じゃないんだから(^^;ゞ その子を一生、
その中で守ってあげられるわけじゃない。
ストレートに進んでいって、花嫁修業に入り、
海外をたくさん旅行したりしながら、親が素敵な
旦那様をあてがり、一生何の苦労もないまま
生きていける財力や由緒正しき家柄ならまだしも(笑)
結局社会に出てもまれて生きて行かなきゃならないんなら
子供の時から思う存分、もまれて生きて欲しい。

きれいなところだけを見て生きていけるわけじゃないのなら
子供の頃から泥まみれになってその中で雑草のように生き抜く力を
つけていって欲しい。たくさん挫折をして欲しい、と思う。
いろんな子もいる。教師だって色々、当たりはずれがある(笑)
社会に出たってたくさんの「はずれクジ」がある。
それでいいと思う。どこで失敗したって親がいて兄弟がいて、
学校以外の自分の世界がたくさんあって。。。
挫折するたびにそのことを実感すればいい。

あとはやっぱり受験真っ只中の子供達・・・

いっぱい見てきたと思う。
開成にも入った。筑駒にも。桐蔭、桜蔭。
あまりあるお金もあり、親からたくさんの素質をもらって
恵まれた環境のなかで一生懸命にがんばり合格する。
「がんばったね」「えらいね」「すごいね!」と言われ、
だけど自分の力と努力はホンの少し。あとは運とお金とDNA(^^;ゞ

どんなに努力をしても「親の期待」に答えきれない子供達を
たくさん見てきた。遊びたい盛りに外にも出ず、友人と遊ばず、
週に4日も5日も塾に来て帰れば宿題をし、休みの日には
家庭教師まで来たり、模試を受けに行ったり。
親は皆、口をそろえて言う

「今だけのことだから」

でも本当に遊びたい時期って、「今」なんじゃない?

あふれるほどの素質と「親にゆとり」がある子は比較的応える。
だけど、多くの子供があるとき壁にぶつかる。
子供のせいじゃないんだよね、突然集中力が切れたりする。

立場上、結局言えなかったけど、必要なのは休息。遊び。愛。

でも見えてない親が多い。
壁にぶつかったとき、塾の日数を増やしてくる。

違う!違うぞ! (。>0<。)

なぜ見えなくなってしまうのか、見えてたはずなのに。。。

まさに音羽のあの事件を思い出す。


余裕のある奥様はいい。
だけど、なぜかそこにしがみつこうとする、ママ達があとを絶えない。
塾の費用を捻出するためにパートに出る。
どんどん費用はかさみ、パートを増やす。
ママ達のお付き合いにも参加、費用は増える一方。
時間がなくなり余裕がなくなる中、成績が下がる。
そばにいてあげなくちゃいけない時期だけどいられない。

そんな中でママの心が少し壊れちゃうのかな~

まぁ、なんせ必死にならず、余裕をなくさず、
前に進む感覚をある意味楽しみながら進んでいけたら
合格したときに得るものは学歴以上にすばらしいものになるわけです。

世知辛い世の中で、少しでも自分の子を前に、前に、と
押し出す輩が多い中で、しっかりと地面に足をつけ、
「どうぞお先に、うちは強いのであとから行きます」と
笑顔で譲れる心のゆとりを忘れずにいたいものだ。

ただこればっかりは子供の意志もあるからね~
長女がある日突然、私も受験したい~など言い出したら
その時は親も目をそらさずちゃんと前を向いて
真剣に考えないといけないんでしょうね。

最後になりますが、受験という大きな目標に向かって、
家族一丸となって邁進しているお子さん、親御さんに、
心からエールをお送りします。暑い夏、ご自愛くださいm(__)m