旅して踊る★元航空会社GSの日常

旅して踊る★元航空会社GSの日常

長年勤め上げた航空業界を去り、現在は旅行や趣味のクラシックバレエに興じております

ご訪問ありがとうございます。

みなさま、いかがお過ごしですか?

さて、わたくし、にこですが、
2023年末をもちまして、
約30年ちょっと勤め上げた航空業界でのお仕事を引退いたしました。

仕事のない毎日にはまだ慣れずにおりますが、
少しずつ国内、海外旅行に出かけはじめ、
お休みしていた、クラシックバレエのお稽古を再開しました。

人生もそろそろ終盤。
やり残したことがないように過ごしていくのが目標です。

すっかりブログも休眠状態でしたが、
すこしずつ軌道に乗せていければいいなと考えております。

航空業界での話題は少なくなると思いますが、
今後とも変わらず、どうぞよろしくお願いいたします。

にこ 拝


2024.06
羽田からデトロイト、ニューヨークを経由してジュネーブに向かったときのこと。

色々な事情があり・・デトロイト到着後、

ニューヨークではなく、オランダはアムステルダムへ行き先を変更しました。

しかも、アムステルダム行きのフライトが出る、1時間前に。

羽田で荷物を2つ預けているし、これがどれだけ無謀なことか。

焦ってモノゴトを判断したために、後でとても面倒なことになるとは・・

この時は、想像すらしていませんでした。

 

@デトロイトでの通関前
タグは、羽田→デトロイト→ニューヨーク→ジュネーブ、とついています。

 


 

あの巨大空港で、このカバンを出発1時間前に別の便に乗せ換える?
しかも国際線からの乗り継ぎだし、不可能すぎる。

冷静に考えれば(いや、冷静に考えなくても)わかることなのにねショボーン

 

新型コロナウイルスのパンデミックで、
何年も海外旅行をしていなかったせい、なのか?

つい最近までグランドスタッフとしてお仕事をしていたのに。
とにかく、手際もカンも悪すぎて、
出発前日、いや当日の0時になっても、もたついていてタラー

家を出るときには、

にこ「今回は、何もかもうまくいかない気がする」

何とも情けないことを口にしていたことが、本当になるとは魂

 

これが、慌てて乗った、DL132便アムステルダム行き

ん?羽田から乗ってきた同じ機体ではありませんか!

 

機内に入って・一息ついて思い出したのが、

「あ、そういえば、荷物、どうなった?」

 

搭乗口でスタッフに事情を説明したら、
パカパカとPCをたたいて、「OK」と言っていたけど。

 

デルタ航空はすべての手荷物のタグにICチップが組み込まれていて、
アプリでも荷物の搭載状況や所在が確認可能。
さっそく調べてみたけれど、システム上では「情報を修正済み」な感じ。

 

これは、載っていないな、と。

 

 

にこダンとは、

席が離れていたので情報を共有できなかったけれど、

同じことを考えていたようです。

 

まぁ、想像通り、載っていませんでした。

 

とりあえず、冷静に。

システムに荷物の情報と登録してもらい、所在を確認しなくては。

空港での未着の取り扱いは、基本的には以下のような手続きを取ります。

 

荷物が空港に置き去りになっていると、

その空港では、OHD(On Hand)と呼び、
「こんなのが残っていますよー」と情報をシステムに入力します。

 

一方、着かなかった空港では、AHL(Advise If Hold)と呼び、

「探しています!」そちらに残っていたら、教えて!
という願いを込めて、手荷物の情報の詳細を入力します。

 

ここで、OHDとAHLに入力した情報が一致すると、

「一致しました!」とすぐにシステムが反応するので、

あとはFWD(Forward)という転送手続きに入り、
乗客の手元に戻ってくるという仕組みです。

 

アムステルダムのデルタ航空の手荷物サービスは、

すべてKLMオランダ航空が担当していました。

 

手荷物の詳細情報を入力すると、(空港コード)(エアラインコード)(5桁の数字)
(例)「AMSDL12345」というファイル番号がつくられます。以後のやり取りはこの番号で。

 

残念ながら、期待する「一致」する情報はなく・・・

「とにかく情報があげられるのを待ってください」

そのような返答しかできないのは、痛いほどわかります。

 

デルタ航空のデトロイト→アムステルダムの到着便は、あと2つあったので、

そこから6時間、フライトが到着するたびにターンテーブルを確認しましたが、未着のまま。

結局、アムステルダムに1泊し、状況を見守ることとなりました。

 

駅なのか空港なのかショッピングモールなのか・・

 

着替えも何もなかったので、エアポートのHEMAでスエット上下と乳液を購入。

 

ホテルは、空港近辺で送迎もある「NHホテル」

大きなバスタブや冷蔵庫もあり、快適なホテルでした。

 

もしかしたら、数日滞在になるかもしれないよね?
このままアムステルダムから日本に帰国ってパターンも??
それより、カバン・・戻ってくるのかなぁ???

いや、自分でデトロイトに探しに行った方がいい????

いつも能天気な、にこダンもあり得ないネガティブ発言をするようになり・・

 

うーん魂


とりあえず、状況確認のために先ほどもらったAHLファイル番号を使って、
デルタのアプリから追跡をかけたら、色々な部署に回されはじめ・・・

自分がデルタスカイマイルのゴールドメダリオンだったことを思い出し、

こんな時に対応してもらえる特典があることに気がつきました。
(完全な陸マイラーなんですけど、ね)

 

 

すぐに捜索をかけてくれ、荷物はデトロイトにあることが判明。

明日、一番のフライトでアムステルダムに送る、との返答が。

 

数日は動けないだろう・・と、数日分の食料やお酒を仕入れ済み。

 

少しホッとしたり、まだ半信半疑だったりと、全然、落ち着かないけど、
昨日乗ってきた同じ便がデトロイトを出発した頃にアラームをかけて、確認してみると、

 

あ、載っている!

 

 

海外での到着風景をみていると、

荷物到着→引き取り手のない荷物がずっとぐるぐる回り続ける
→数時間たってから荷物が残っていると気がつく
→システムを調べる→あ、昨日の未着とわかる→乗客に連絡→引き取り、という感じで、

この流れだと、あと1-2日の滞在が必要になるゆえ、

自分たちで空港へ向かい、直接引き取ることにしました。

 

荷物が届かなかった人の受け取りのための専用の入り口

 

なかなか出てこなくてヤキモキしましたが・・・

 

心から安堵。ガランゴットンスター出てくる姿に、ガン泣きアセアセ

 

 

やっと、ここから離れられます。

 

KLMオランダ航空のスタッフの皆さまには、本当にお世話になりました。

 

今更ながら色々勉強しました。

 

余談気づきバゲージクレームエリアでの長時間の待機。
緊張とストレスでひどい喉の渇きにたまらず買った自販機のお水(500ml)は、

日本円で1000円でした札束