免疫力↑↑だった先週末♪

楽しいお出かけをしたこともあるけど、もう1つ、嬉しい情報をいただいて気分も↑↑だったんです。


それは、前々記事のコメントで教えていただいた新薬、
免疫チェックポイント阻害薬 と ナノマシン。

この手の情報はちょこちょこチェックしていて、免疫チェック~ は
知っていたけど、ナノマシンは初耳!!

なので、遅ればせながら調べてみたら、、、
すごい画期的な薬なんですね!

すでにご存じの方も多いと思いますが。


まずは、免疫チェックポイント阻害薬
これは、免疫療法の一種で
これまでは、あまりいい効果は得られなかったのだけど、

→その理由は、
従来の方法は、免疫細胞の攻撃力を高める=アクセルをかける働きが中心でした。
でも、免疫細胞には、働きを活性化したり(アクセル)不活性化したり(ブレーキ)する
ボタンが存在し、がん細胞はこの免疫細胞のブレーキボタンを押して攻撃できなくする
能力があるといいます。
このため免疫細胞を増やしてもその働きががん細胞によって抑えられ、
思うような効果がでなかったといいます。

この阻害剤は免疫細胞にかけられた「ブレーキを外す」もので、
トリプルネガティブ乳がんに効果が期待されているそう。
(臨床試験中)

免疫チェックポイント阻害薬詳細はこちら→ Medエッジより  


それから、ナノマシン

ナノマシンはウイルスほどの大きさのカプセルに入った抗がん剤を、
がん細胞までピンポイントで届ける投薬システムで
これを点滴で体内の血管に入れていきます。

なぜピンポイントでがん細胞に届くのかというと、

血管の壁には穴があり、正常な組織は穴が小さいのに対し、
がん組織を通る血管の穴は大きく、

ナノマシンは正常な血管の穴より大きいため、
穴の大きながん細胞だけに入る、というもの。

そして、がん細胞の中でナノマシンが破裂して抗がん剤を放出するそう。

正常な細胞に影響を与えないので副作用をほとんど感じることなく
また、がん細胞の中に入り込み核の近くで抗がん剤を放出することから、
薬剤耐性を獲得したがん細胞への効果も期待される

とのこと。

国内では、再発乳がんを対象にパクリタキセル(製品名タキソール)を使った
臨床試験が、最終段階である第3相試験を終え、2016年度中に承認申請
される見込みだそう。
お、この薬、いつも拝見しているブログにも情報が・・・NK105っていうんですね!

実用化するのは、承認申請されてから半年から1年くらいだから、販売されるのは1~2年後くらいでしょうか。

私は、パクリはあまり効かなくなっちゃったけど(ていうか、局所再発には効いていなかった)、ナノマシンでもう一度投与したら、効くのかなー。
しかも副作用が軽かったら有難い!


うまくいけば、現在認可されている抗がん剤すべてに応用可能なので、
副作用なく、治療が可能になる、とのこと。

へぇ~、すごい!!

副作用が軽く
薬剤耐性を獲得したがん細胞への効果も期待される

なんて素晴らしいんでしょう!


でも、、、

↓毎日新聞 2015年7月30日 東京夕刊記事より

 一方、ナノマシンの臨床試験に携わってきた国立がん研究センター東病院の新薬開発分野長、松村保広さんは「がんが完治するといった、特効薬のような効果を期待すべきではない」とくぎを刺す。
 再発乳がんの国内での臨床試験で用いられているパクリタキセルは、副作用として日常生活に支障をきたすレベルの神経障害が起こることがあるが、ナノマシンではこうした副作用はほとんどみられないという。松村さんは「副作用が軽減され、抗がん剤の効果が従来の方法と同等か、それ以上ならば、それだけでも患者には大きな利益があると言えるのではないでしょうか」と話す。
 片岡さん(ナノマシンの開発を進めている東京大大学院工学系研究科教授)も「現状では明らかにそこにがんがあると分かるならば手術が第一の選択であることに変わりはありません。再発の可能性を下げたり、手術前に転移を消したりするというのが、当面の使い方でしょう」と言う。

ナノマシン詳細はこちら↓

そうですね。。
期待し過ぎはいけませんね。

抗がん剤は、がんの親玉であるがん幹細胞を抑えることはできないから、完治はしないにしても、

もしも薬剤耐性を獲得したがん細胞への効果があるならきら
副作用で体力が落ちることなく、投与し続けて、悪さをしないように
抑えていられたらきら

とりあえず、乳がんではパクリで実用化するみたいだけど、他の抗がん剤での実用化も出来るようになるといいな。

日進月歩の医学に感謝くろーばー

いい薬が出来ますようにくろーばーくろーばー


明日は、頸・腹部のCT検査行ってきます。


★追記
NK105は、第3相試験を終え、失敗したそうです。
(2016年7月5日 日本化薬発表)
第3相までいって失敗、ということもあるんですね。
とても残念です。
でも、ナノマシンという素晴らしい技術。
もっともっと研究が進んで実用化されることを願っています。