けーそのきほんしょ | 法曹になれんの? 二回試験合格へのけもの道

けーそのきほんしょ

この頃、
法学教室巻末の刑事訴訟法演習問題を閲覧しておる次第です。

僕が所持しているのは2008年1月号以降なので、
始まりは古江頼隆教授です。

とりあえず3月号まで読んだんですが、
いずれも違法収集証拠排除法則を扱っていて、
しかもそのどれにも必ず川出敏裕教授の名が登場します。

そういえば、演習刑事訴訟法にも、
同教授の名が現れること頻りだった気がします。

僕は、別件逮捕勾留の適否の論点が何だかよくわからなくて嫌いだったのですが
(事件単位説やら令状主義潜脱説やら色々あるけれども、どれも芯を抉っていないようでして)、
川出説を知ってようやく腑に落ちました。
逮捕勾留が許されるのは、逃亡・証拠隠滅を防ぐ身柄拘束状態を利用して捜査を行えるようにするためである、
そして、逮捕勾留を継続するには、そのような捜査実態が必要である、
逮捕勾留は被疑者に重大な不利益をもたらすものだから、必要性がなくなったらば、すぐ釈放しなさい云々、
ってところから語り起こすのって、
とても平易で説得力に満ちていませんか
(ただ、上の要約は文献を確認しつつ書いたものではないし、本試験で慎重にバント狙いに出たが、かすりもせず空振りになったというレベルの男が自分なりに理解しただけのものなので、これが川出説そのものとは思わないで下さい)

ともあれ、どんな傑物なんですか。

なのに、御本人の原文には当たったことがありません。

けーその基本書として、
いまだ決定版を見出せないでいるので、
基本書出してくれないのかしら、
とか密かに期待したりなんかしているんですが。

でもま、約半年先にしほーしけんを控えた僕の状況からすれば、
今更感が漂うのですが。