遅くなりましたが裁判報告です。
既にフェイスブックにはアップしていましたが、
さる9月17日に第12回目の訴訟がありました。
加害者が噴飯珍説を最後まで力いっぱい展開しているので、
通常のケースに比べて、大幅に長引く訴訟となってます。
こちらからは3点。
父の介護保険のケアマネージャーに意見書をもらい、
それを裁判所に提出したこと。
孤独な父がいかに悲惨な状況になっているか、
見たまま知っているまま、書いてもらいました。
私たちは、加害者の保険会社がやったように、
お金で虚偽作文を書かせることのできる輩はいないため、
あくまで良心ある第三者の方に対して、
「知っているありのままでいいので書いてもらえますか」
と頭を下げてお願いするしかありません。
そしてこれまでの加害者側の噴飯珍説に対して、
一通りの反論を準備書面で行ったこと。
一般常識の世界では、相手にする価値すらない戯言でも、
裁判所という世界では、少々勝手が違ってきます。
きちんと反論しないと「好き勝手言った者勝ち」が裁判所です。
「論評の値しない」と無視ではなく、反論が必要です。
またこれまでのあまりに不誠実な加害者の態度に鑑み、
そして父の壊れ方が当初以上に悲惨になっていることから、
損害賠償請求額の増額申請を行ったこと。
対して加害者側は、今回さらに爆笑ものの主張に出てきました。
(爆笑ものの態度や主張は以前からではありますが・・・)
こんな内容の準備書面を出してきました。
「搬送先病院で絶対ベッドから転落して死んだに違いない」
(カルテに母が床にしゃがみこんでいる記述があったのですが、
「この時に転落して頭を打って死んだから俺たちは関係ない」
との決めつけが加害者のほぼ全ての主張です・・・笑)
「病院の管理体制がしっかりしていれば起きなかったはずだ」
(「柵を設けたり、24時間目を離さない体制でないのが悪い」)
「だから病院を訴訟に巻き込むぞ!」
(「はいはい・・どうぞご勝手に」しか言いようがありません。
病院もいい迷惑だと思います)
・・・最早ここまでくると傑作です。
人はどこまで醜悪になれるかという見本を見せられています。
引っ込みがつかなくなってのただの破れかぶれなのか、
単純に自爆を自爆を重ねてくれたのか、
全く想定もつきませんが、見苦しい不誠実の典型例として、
後々まで語り継がれる判例になることは確実と思います。
ただ病院まで巻き込まれるとなると、訴訟自体、
かなり長期化することになるそうで、正直うんざりです。
加害者;「病院が悪い!お前も責任を取れ!」
病院;「は?お前○○か?関係ないだろ(苦笑)」
そんな不毛な(実に不毛な・・・)やり取りを、
当面はずっと横から見ていなければならないわけです。
半年なのか・・・1年なのか・・・
裁判官も大変だと思います。
こんな輩のこんな馬鹿げた茶番劇につき合わされて。
良心的に感じられる裁判官だからこそ思うのですが、
仕事とはいえ、裁判官もきっとうんざりしてると思います。
また加害者は結局法廷には立つことなく終わりそうです。
こちらからは加害者本人の証人尋問を求めましたが、
被告弁護士は「必要ない」と主張し、結局そのような結果に。
しかし私の場合は、それでよいと思っています。
「加害者が何を考えて過ごしているか聞きたい」
よくそんな声を加害者証人尋問を求める遺族から聞きます。
しかし加害者の場合は、もうわかりきっていることです。
自分の罪など何も考えず過ごしているし、反省も全くない。
子供でもわかる自明の事実です。
しかも、今回、再度の謝罪パフォーマンスをする機会すら、
自ら放棄したわけで、私としては今後の遺族活動において、
「加害者は法廷で頭を下げる機会を自ら放棄した」
と一生語り続ける既成事実を得ることができました。
加害者の破れかぶれ迷走のおかげで、
あとは証人尋問→結審→判決となりかけていた流れが、
一気に大規模延長戦になりました。
また私が法廷で語る機会も先になり、
非公開の弁論準備手続きが続いてしまうことになりました。
ここまで来たら、とことんまで加害者の醜さ、
人間という生き物は果たしてどれだけの限界まで醜くなれるか、
という実験に付き合い、のんびり構えるしかないと思います。
写真は台風一過の秋晴れを背景にした東京地裁。
