『だから、あんたは不幸やねん』~ガツン!とやられました
脳天をガツン!
やられました。うわ!と思った台詞に次々赤線を引きながら、
ぼくの顔は真っ青になりました。
物語仕立てになっています。経営や人生に迷う男女10人が、
「人生建て直し屋」のオッサン、桂氏に相談にやってきます。
そのガチンコなやりとりを、さわらぎさんが傍で聴いた話しが
本になったわけですが、しのぎで交わされる様が半端ない。
物語なので説教されているのは自分ではない。なのに、
桂氏の言葉が自分に言われたごとくグサグサ刺さリます。
刺さった台詞をいくつか転記。
- あんたの仕事が充実していないのも、「誰かのために役に立っている」という実感がないからや
- ほんまにこの人のために生きようと思えたら、自我なんてなくなる。相手が100で自分がゼロや
- 本当に「客目線になる」ことさえできれば、たとえスッカラカンになったとしても、今度は何をやってやろう、と思えるから不安がなくなるんです
- 死んでもやり遂げたいという気持ちが持てへんのは、自分を守りたいから。そんなのはラクしたいヤツが言うことや
- 自分の能力や技術、今までやってきたことに縛られているヤツに、事業なんてできるか!
- ほんまに成功するヤツはな、無から有を作れる人間だけや。
- 金儲けの仕組みとかアイデアとか、そんなことはどうでもええんや。それよりも大事なことは二つ。自我を捨てて「客目線に立つ」こと。それと、「欲望」があるかどうかや
- 客が求めていることはなんやろうって必死に脳ミソから血が吹き出るくらいに考えるんや
- こそ泥は一生こそ泥や。自分で流れを作らないヤツに、成功はない
- 倒産がつらいのは、自我と見栄と虚栄心があるからや。そんなもんがなければ、何も怖くない。倒産なんて、最初から終わりまで全部コントで通せるんや
- あなたが「子どものため」と言っていることは、本当に子どものためか?実は自分の自我や見栄やプライドを守るためじゃないのか?
- 商売をするのに「自分が好きなこと」なんて関係ない。大事なのはそこに客がいるかや。その商品をほしいと思っている人がどれだけいるかということや
- 落ちてもいいけど、堕ちたらあかん
- あんな、実は仕事というのは男の自我なんや。男が仕事で一億売上をあげようが、百億上げようが、嫁さんは別にそんなことを望んでいないんや
- 成功するか成功しないかの法則を教えてやるわ。それは、世間から「わけわからん」と言われるものが成功するっちゅうことや
とくに、ゴゴーン!とやられたのが次の台詞デス。
毎日七時に帰っておいて、よもや銭も稼ごうなんていうのはあり得ない。何がホンマに家族のためか、よう考えて腹を括りや
責められて詰められる感はあるのですが、でも決して
読んで落ち込む本ではない。読後感はむしろ爽やか。
物語に出てくる内容がリアルで、悩みや境遇に共感でき、
桂氏のアドバイスが実践的で、立ち直り方に目からウロコ。
最初は一気読みで読んだあと、二度目にじっくり読みながら、
ビジネスのアイデアと、やる気がむくむくと湧いてきました。
事業が行き詰まっている経営者、転職・独立で悩む企業人、
仕事と育児、介護に追われて息づまっているパパとママ、
生き方を変えたい! 一発逆転したいと切に願っている方、
そして、人生のどん底にいると嘆いている方達、
この本を読めば答が見えますよ!
自分に足りないのは何だったか、自分は今なにをすべきか、
まっさらな気持ちになれる本です。
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